ベビー用品を使い回せる
ベビーグッズや子ども服を使い回せたのは非常に助かりました。上の子で余ってしまったおむつや粉ミルクは、下の子でも使えます。さらに子ども達が大きくなり、小学校・中学校でも何かときょうだいで使い回せるものが多く、家計的にはかなり助かります。1年違いなら、服の流行遅れなどをそこまで気にする必要もありませんでした。そのほかにも、幼稚園への送迎も同時にできますし、予防接種なども一緒に済ませられます。こうしたイベントを一緒に済ませやすいのも、経済的・手間的なメリットだと思います。(40代・神奈川県)
年子にはどんなデメリットがある?
それでは反対に、年子のきょうだいを持つママにはどんなデメリットがあるのでしょうか?年子ならではの悩みや問題について触れていきましょう。
出産にまつわる負担が大きい
前の出産のダメージが残っている状態で次の出産を迎えることになるので、体のダメージが大きかったように思います。私の場合、特に上の子は帝王切開での出産だったので、子宮破裂の可能性が高まりました。(40代・大阪府)
同時期に出費がかさむ
お産の費用から入園・入学まですべて1年おきにかかるため、経済面の負担が大きかったです。おむつやベビー用品からはじまり、学用品などは上の子がまだ使っている状況で下の子にも必要になるので、ほとんどのものを新調することに。子どもが小さいときは頻繁に予防接種や検査がありますが、その費用もスケジュールも2倍かかります。(30代・神奈川県)
育児の体力的な負担が大きい
上の子がまだ離乳していないと、2人同時に授乳が必要になります。また上の子が2歳、3歳頃はどちらからも目が離せません。育児にかかる体力の負担が大きいのが、大変でした。うちの子はまだ反抗期ではないのですが、同時に訪れてしまったらどうしようと今から不安です。(30代・東京都)
年子育児のポイント
年子の育児は、通常とはちょっと違ったコツが必要になります。どんな点を押さえておけば良いのでしょうか。
抱っこは様子を見ながら
下の子がおなかにいる状態での抱っこは、妊娠中のおなかにかかる負担がゼロではありません。上の子に抱っこをせがまれるのは避けられませんが、様子を見ながら抱っこするようにしていました。おでかけするときにはベビーカーを使ったりして、なるべく長時間のだっこを避けるように工夫するのが大切だと思います。(30代・東京都)
タンデム授乳はコツを押さえて
年子の場合、同時に授乳を行わなければならないこともあるので、2人の赤ちゃんに同時に授乳させる「タンデム授乳」のコツを覚えました。
ポイントは、下の子から授乳させることです。小さい赤ちゃんは母乳からしか栄養がとれないため、上の子がたくさん飲んでしまうと栄養不足になってしまう可能性があります。上の子がちょっとぐずっても、強い気持ちを持って下の子を優先します。また、おっぱいを消毒することも意識しています。これは、虫歯菌や風邪ウイルスなどの感染を防ぐためです。近年は必要ないと言われていますが、年子であれば行った方が安全だと私は思います。(40代・東京都)
困った時は周囲や専門家の協力をあおぐ
夜泣きで睡眠不足に陥ったり、ご飯をなかなかうまく食べてくれないなど、子育てにはどうしても不安やストレスがつきまといます。年子なら、子どもが小さいときの負担は2倍です。精神的に参ってしまったり、過労気味だと感じたりしたときは、周囲のママ友や親きょうだい、専門の先生に聞くようにしています。子どもを1日誰かに預けて、のんびり骨休めをするだけでもだいぶ違います。家事代行を依頼したり、誰かに話を聞いてもらうことでも、精神的にかなり楽になります。(40代・東京都)
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