結婚の意味がない
・苦難を乗り越えてようやく結婚したのに、別姓にあえてするのでは乗り越えた意味がないのでは (40代・神奈川県・子ども2人)
・家族になった気がしない (40代・大阪府・子ども3人)
けじめがない
・結婚していないのと同じで、けじめがついていない印象を与えてしまうと思います (40代・山梨県・子ども2人)
制度がまだメジャーでなく、わずらわしいことがある
・反対というか、まだ世の中その制度がメジャーではないので、わずらわしさが多いと思います (40代・新潟県・子ども2人)
・反対ではありませんが、統一したほうがややこしくないし別姓にする必要性が感じられない (30代・京都府・子ども1人)
・紛らわしい (30代・新潟県・子ども1人)
・困惑する (40代・千葉県・子ども2人)
同じほうが結婚の実感がある
・別姓でもいいと思うけれど、同じほうが結婚したという実感がある (30代・京都府・子ども2人)
同姓が伝統だから
・家族の制度や戸籍など、日本の伝統は守っていきたい気がします (30代・東京都・子ども1人)
【ちなみに】あなたの家族は夫婦別姓をとっていますか?
夫婦別姓実践中の人は7.4%。この場合、入籍をしていながら「職場での旧姓使用」というケースをさします。職場によっては「旧姓使用は当たり前」のところがあれば、「入籍後の姓を使う(書類手続き上の問題などから)」というところもあり、職場環境によって開きがありそうです。
・はい……7.4%
・いいえ……92.6%
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数110名。
「面倒」という理由以外に「アイデンティティの喪失」をあげる人も
「現在の日本の法律では、夫婦別姓を実践するには2つの方法があります」というのは、夫婦問題を多く扱う弁護士・正木裕美さん(アディーレ法律事務所)。
ひとつは、入籍をしていながら「職場での旧姓使用(通称使用)」するもの。もうひとつは、法律婚はせずに「事実婚により夫婦別姓を実現する」というもの。
どちらを選んだとしても、入籍後は戸籍の姓でしか使用できないものもあり、「たとえば、社会保険・健康保険など公的手続き、銀行口座の開設、確定申告、商業登記、クレジットカードなど。また、子どもができれば、夫婦の戸籍に入り、本名を名乗ることになります」(弁護士・正木裕美さん)。
こんな現状を「不便」「大変」ばかりか、夫婦同姓の強制によって「アイデンティティを喪失する」と感じる人がいることも事実。海外のような「選択的夫婦別姓制度」も検討されていますが、「入籍後も、あらゆる場面で旧姓を使用するのは、まだ不可能なのが実情です」(弁護士・正木裕美さん)。
写真/Shutterstock.com
弁護士
正木裕美
アディーレ法律事務所所属。男女トラブルをはじめ、ストーカー被害や薬物問題、労働トラブルなどを得意分野として多く扱う。過去『ザ・世界仰天ニュース』(日本テレビ)に出演のほか、『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』(TBS系)等のコメンテーターをはじめ、多数メディアに出演中。
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