人前で褒めるべき?
人前で褒めるべきかどうかは、部下の性格や部署の人間関係、褒める内容によるため一概にはいえません。人前で褒めるのは、本人がより誇らしさを感じる他に、見ている周りの人たちが、自分も負けずに頑張ろうという気持ちを促すきっかけにもなります。
ただし相手が注目されるのを嫌がる人の場合は、人前で褒めるとかえって委縮してしまうかもしれません。部署の雰囲気によっては、ねたみやひがみの感情を持たれて、仕事がやりにくくなるケースも考えられます。このため、必ずしも人前で褒めるのがよいとばかりは言えないのです。1対1で褒める方が、あなたの気持ちを伝えやすいこともあるので、臨機応変に対応しましょう。
【目次】
褒めるときに注意したいポイント
一生懸命褒めているつもりなのに、相手に伝わらなかったり、逆に不信感を抱かれているかも…と感じたことがある人もいるのではないでしょうか。褒めるときに避けておきたい言葉など、注意したいポイントを紹介します。
他人と比べない
褒めるときに「○○さんよりすごいね」のように、他人と比べるような言い方をするのはNGです。そんな風に褒められても、相手は引き合いに出された○○さんに対して申し訳なく感じ、返答に困ってしまいます。もし部署の他のメンバーや当の○○さんにあなたの発言が伝われば、人間関係にも悪影響を及ぼします。相手が明らかに周囲より優れていたとしても、他人をおとしめるような褒め方は避けた方が無難です。その人自身の成果や頑張りにスポットを当てて、シンプルに褒めましょう。
おおげさな表現は避ける
褒めることを意識するあまりに、表現がおおげさになるのも注意が必要です。普段の仕事ぶりを褒めるだけなのに、ビジネス界のカリスマ的な人物の名前を出したり「えらい、えらすぎる」のような言葉を言い続けたりするようでは、相手も周りもしらけてしまいます。また、部下のやることに対して、何でも褒めればよいというものでもありません。「前回の失敗を教訓に今回は成果を上げた」のように、部下の成長ぶりをしっかりと把握したうえで褒めた方が相手に伝わります。「口先だけ」「上辺だけ」な人と思われないようにオーバーな表現には注意しましょう。
外見などを褒めるのは控えて
初対面の人や取引先の人と話すとき、話題作りをかねて容姿や服装、持ち物などを褒めることはコミュニケーションあるあるですが、毎日顔を合わせている部下や後輩に対して、仕事とは結び付かない部分を褒めても喜ばれません。それどころか「他に褒めるポイントがないのかな」などと思われてしまう可能性もあります。昨今はハラスメントの問題もありますので、仕事上において本人の努力のもと手に入れた成果や、真摯に仕事に取り組んでいる姿を評価しましょう。
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