俳優、タレント・38歳
MEGUMIさん
Self portrait1
【目次】
英語を話せるようになってもっと仕事の幅を広げたい!と英会話のレッスンを続けています。毎晩、Skypeで自主練中です(笑)
「役者として、いつかは海外の作品に出てみたいと思い、英会話のレッスンを始めました。週に1度は先生とオンラインで。それ以外は1日1時間はSkypeで会話練習をしています。5か月でだいぶ話せるようになってきました」
Self portrait2
うちは家族3人とも〝ひとり時間上手〟なんです。私がのんびりくつろぐ間に、夫は制作、息子はドラムの練習とそれぞれの世界を楽しむ夜も
「集まるときは集まるけど、散るときは散る。うちの家族は全員ひとりっ子なんですよ。たぶん、3人とも〝ひとり遊びの時間〟がないとだめなんです(苦笑)。週末のリビングでも、それぞれ思い思いの過ごし方をしています」
「女」時間の自分をたとえるなら〝女武将〟
「たとえば『Cafeたもん』のスタッフを率いるときの私は、自分で言うのもなんですけれど、女武将って感じですね。〝このラインで行きます!〟とバシッと目標を掲げたり。ドマーニっぽくないけど、大丈夫ですか?(笑)」
「妻」時間の自分をたとえるなら〝やんちゃな兄〟
「夫と私は、なぜか兄弟っぽいところがあるんですよ。兄は私で夫が弟。旅行先とか新しいお店開拓とか、私が提案したはちゃめちゃなアイディアに彼が〝ええっ?〟と不安がりながらも、のってくれるパターンが多いです」
「母」時間の自分をたとえるなら〝息子を俯かんで見守る観察員〟
「母の私は息子を〝今こういう状況なんだ〟と面白がって観察して把握する観察員。11歳ともなれば息子なりの意見もありますし、いつかは親離れのときが来ます。ならば今はその成長過程を面白がったほうがいいなと思って」
不安に押しつぶされそうな中で新しいチャレンジを続けた2か月間
〝みなさんの日々の生活が、1ミリでもよりよいものになるようなお話をしていければ…〟。これはMEGUMIさんが4月3日から始めたボイスメディア、『Present time』のある日の冒頭メッセージのワンフレーズ。女優業、カフェのオーナーからコスメディレクター、雑誌編集長等、さまざまな仕事をする中で出合った美容法から恋愛、生き方論につながる話まで、吸引力あるトピックスを説得力ある力強いトークで歯切れよく展開している。
「実はこの番組、自粛生活が始まったことをきっかけに始めてみました。3月後半あたりから、さまざまな撮影の仕事が止まりかけまして。いったいこれからどうやっていこうかと、不安の中で浮かんだ自分の考えを毎日3~4時間、ノートに書き出す時間をもつようにしたんです。その中で新しく自分で立ち上げた仕事が5つあり、ボイスメディアはそのひとつなんですよ」
ほかにも、ミニシアターを支援するマスクプロジェクトや、オーナーを務めるカフェでのパンケーキミックス販売、有料コンテンツの立ち上げ、そしてリモート制作によるインスタグラムドラマの企画・撮影・出演を果たした。せっかくなら、今しかできないことをしようと夫の降谷さんとも話し合い、ドラマの音楽を担当してもらったのも初めての経験なのだとか。
「あっ、これだ!みたいな感じで、思いついたものをメモしては、次々に行動へ移していった感じですね。本当に自分自身と向き合って、向き合って、考え抜いた日々でしたし、だれも見ていない期間で何かをやれたということは、私にとって小さな自信もなりました。新しい挑戦のスタートラインに立てたような気がしています」
先が見えない中で5つのプロジェクトを同時進行させる、手探りで多忙な日々。そんな中でも、5か月前から始めた英会話の勉強は休むことなく続けたという。
「いつか、海外の作品にチャレンジしてみたいと思っているんです。いろいろなことにトライしても、やっぱり私のメインは役者の仕事。存在感のあるバイプレイヤーとして、これからもふりきった役どころに挑戦したいと思っています」
来るべき40代に向けて思うのは、自ら次のフェーズへ向かうこと
〝行動力があれば、何ものにもなれる〟ことを体現するかのような、生き方も男前なMEGUMIさん。お子さんが小6となり、自身も来年は40代。今から早くも将来の子離れのことについて想定しているそう。
「普段、あまり口うるさくは言わないほうなのですが、自粛期間中にだらけていたので一度だけ、ビシッと叱ったことがありました。〝今はコロナ禍で世の中が大変なとき。決して明るくはない未来に向けて世間と渡り合っていくためには、自分で自分をコントロールしていかなきゃだめなんだよ〟、と。サバイブするには、自ら自分を奮い立たせなければいけないし、そのためには息子に中学で海外留学を経験させたら、子離れ親離れもできてちょうどいいかなと、夫にも話していたところなんです。
私自身のこれからは、いろいろなものがシフトチェンジしていく時代になるのかなと思っています。気持ちに余裕をもって、いただいたご縁を大切に。ひとつひとつのご縁を、磨いて、起こして、盛り上げながらやっていけたらいいですね」
Domani2020年8/9月号「女の時間割」より
構成/谷畑まゆみ 再構成/WebDomani編集部
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MEGUMI
めぐみ/1981年、岡山県倉敷市生まれ。20歳でデビュー。持ち前のキャラクターを活かして、テレビや雑誌などで活躍。27歳でDragon Ashの降谷建志氏と結婚、28歳で長男を出産。俳優としての目標を掲げて活躍の場をドラマや映画、舞台にも広げる。10年後の今年、映画『台風家族』と『ひとよ』の2作品で第62回ブルーリボン賞助演女優賞に輝く。近年は金沢の古民家パンケーキカフェ「Cafeたもん」の経営やコスメ「Gemmy blossoms」のプロデュースも手がけるなどマルチに活動。毎日更新のボイスメディア「Voicy」では女性に向けたラジオ番組『Present time』を配信中。 読売テレビ・日本テレビ系日曜ドラマ『極主夫道』(毎週日曜・夜10時30分放送)に出演中。
テキスト
谷畑まゆみ
フリーエディター・ライター。『Domani』連載「女の時間割。」、日本財団パラリンピックサポートセンターWEBマガジン連載「パラアスリートを支える女性たち」等、働く女性のライフストーリー・インタビュー企画を担当しています。