【目次】
時代の変化にきちんとついていけるような声優に。27歳になったばかりの、石川さんの10年後のビジョンとは?
TVアニメ『魔王城でおやすみ』に出演中の、声優・石川界人さんへのスペシャルインタビュー第3弾。Vol.1では作品の見どころやアフレコの様子、Vol.2ではご自身の仕事観について語っていただきました。ラストとなる今回は、Domani世代の働く女性に向けたあれやこれやを伺っていきます!
▲今回も撮りおろしポートレートをお届け。「嘘がつけないってよく言われる」という石川さん。まっすぐな視線が印象的でした!
先日、27歳のお誕生日を迎えた石川さん。Domaniの平均読者世代は35~40歳なので、石川さんから見るとちょうど10年先輩にあたります。そこで、まずは石川さんの10年後のビジョンについてお伺いします。
「これは先輩たちのご活躍のおかげっていうのもあって、今は声優のマルチタレント化がすごく進んできていますよね。声優っていう職業そのものの垣根が広がってきていると思うんです。そして、この10年だけでもYouTubeが現れたり、SNSが流行ったり、テレビだって、地デジになったりといろいろな変化があって。きっと次の10年はもっと変化があるはずです。
僕は、そのときに主流となっているコンテンツに、ちゃんと乗っかれるような声優になっていたい。最先端のコンテンツにきちんと向き合って、そのメリットとデメリットを加味した上で、それをどううまく”声の仕事”に絡めていけるかっていうのを考えられる声優になっていたいなと思いますね」
あくまでも自分の軸は”声優”です。と、声のお芝居が大好きという、石川さんらしい回答でした。
「これからの未来を生き抜く子供たちには、セルフプロデュース力が必要だと思います」
▲ご自身の10年後の話から、自然と、これから”夢をつかむ”子どもたちに向けたお話に。
「これからの人材にはセルフプロデュースできる力が必要だと思います。個人がそれぞれに発信力を持っている時代なので。例えばTwitter、Instagram…。いろんなコンテンツが溢れているなか、個人の発信力を無視することはもうできなくなってきていますよね。そう考えると、これから声優を目指していく人はもちろん、これから大人になる子どもたちは、セルフプロデュース能力をきちんと養っておいたほうがいいと思うんです。自分自身がどういうことをしたくて、そのためにはどうしなければいけないか、そのためにはこんなこともできたほうがいいよね、なんて、先の先まで考えて行動する力がつくよう、お子さんたちを手助けしてあげて欲しいです」
これからの時代を生き抜いていく子どもたちを、いままさに養育中!なDomaniのワーママたちとって、ぜひ参考にしておきたい意見。そう、まさしく、聞きたいと思っていたんです、どうしたら石川さんみたいに”夢をつかむ力”がある人に育つんでしょう⁉
こちらの突然の質問に「えっ」とびっくりしつつ、「う~ん、小さいころからいろいろとよく”考え”てはいましたね。年の近い兄がいつもライバルで、どうすれば兄に負けないんだろう、って常に考えていて。それが思考力を磨こうと思ったきっかけにはなったのかも」と、答えてくれた石川さん。小さい頃は負けん気の強い男の子だったそう。
「勝つための方法と負けないための方法、どちらも考えられるようになるといいのかなと思います。同じような言葉ですけど全然意味合いが違うんですよ。ただ勝ちにこだわるのではなくて、負けないための方法も考えられれば、きちんと戦略的撤退ができる。ふたつの違うベクトルで物事を考えられる思考力を身につけられるといいですよね」
頑張っている母親の姿は、忘れられない思い出になる――働く女性たちに応援メッセージ!
最後に、もしとっても疲れた働く女性が目の前にいたら、何をしてあげますか?
「そうだなあ。マッサージは得意ですね。あまり人にやってあげたことはないですけど、ある程度どこをマッサージしたらどこに効くとか、どことどこの筋肉は連動しているとか、そういうことは知っているので。だから、まずはトレーニングして、その後のボディーケアまでお付き合いします! あ、でも多分女性の癒しってそういうことじゃないですよね…(笑)。優しくハグとか、頭をなでて欲しいとか、が正解ですよね…? (笑)。でも僕そういうのはやってあげられる自信はないので、身体的に心地よく眠れる状況を提供してあげたいなと思います」
ボディメンテナンスの知識量には定評のある石川さん。この言葉に、そうだコロナ太りの悩みも一緒に解消してもらいたい!と相談を投げかけたところ…。
▲ご自身のトレーナーさんからは、「トレーナーとしてやっていけるほどの知識量がある」と太鼓判を押されたそう。「興味のあることはとことん突き詰めていきたいんです!」
「とにかく有酸素運動と食事制限ですね。そして同時に筋肉量をキープすることを忘れずに!」とアドバイスをいただきました。
「でも、世の中のワーキングマザーの方々は、仕事に育児に家事にと本当大変で、なかなか運動をする暇もありませんよね。自分の母親も、仕事をしながら3人の兄弟を育ててくれたので、”息子”目線での応援コメントを送らせていただきます。いま、お母様がたが頑張っていることって、多分お子さんにはすぐには伝わらないと思う。でも、いつか子どもが働き始めて、社会経験を積んでいく中で、絶対に頑張っている母親の姿は、忘れられない記憶になっていると思いますし、そのときこそ、心から感謝できる。僕も、母には本当に感謝していますし、自分にできる範囲のことであれば何でもしてあげたいなと思います。子どもがそういう年齢に達するまで、大変なことも多いと思いますが、育んでいってあげてください」
最後、ご自身のお母さんの想い出も交えつつ、世の中の働く女性へのエールをまっすぐな言葉で語ってくれた石川さん。
耳恋に登場いただいた中では最年少、とVol.1に書きましたが、とてもしっかりとした仕事観と、時代や業界に対する分析に、刺激を受けた方もたくさんいらっしゃったのでは。
これからの10年、その先の未来も、さらにマルチに、さらに自分らしく活躍されるであろう石川さん、放送中の『魔王城でおやすみ』も合わせて、出演作品にこれからも注目させていただきたいと思います!
▲取材当日は、あまりのお話の面白さに時間をオーバーしてインタビューしてしまいましたが、楽しかったとおっしゃってくれた石川さん。最後までお付き合いありがとうございました!
全3回でお送りしたインタビューはこれにて終了ですが、来週からはさらに3週にわたって、文字ではなかなか伝えづらい撮影の裏側をイラストでお伝えする、『耳恋』イラストルポ編をお送りします!
こちらは11月2日配信予定なので、続けてチェックをお願いします!
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■TVアニメ『魔王城でおやすみ』絶賛放送中!
TVアニメ「魔王城でおやすみ」 2020年10月よりテレビ東京、BSテレ東、AT-Xにて放送中!
■STAFF
原作:熊之股鍵次(小学館「週刊少年サンデー」連載中) 監督:山﨑みつえ 副監督:野呂純恵 シリーズ構成:中村能子 キャラクターデザイン:菊池 愛 サブキャラクターデザイン:中島千明 プロップデザイン:松本 恵 美術監督:中村千恵子 色彩設計:石黒けい 撮影監督:伊藤邦彦 ビジュアルエフェクト:杉浦誠一 グラフィックデザイン:桒野貴文 編集:武宮むつみ 音楽:橋本由香利 音楽制作:ランティス 音響効果:白石唯果(いいな) キャスティングマネージャー:谷村 誠(プロ・フィット) アニメーション制作:動画工房 製作:魔王城睡眠促進委員会 ■CAST スヤリス姫:水瀬いのり 魔王タソガレ:松岡禎丞 あくましゅうどうし:石川界人 勇者アカツキ:下野紘 はりとげマジロ:小山力也
【アニメ公式HP】はこちら!
【アニメ公式Twitter】はこちら!
(C)熊之股鍵次・小学館/魔王城睡眠促進委員会
かつて、人と魔が存在していた時代…。魔王は人間の姫をさらい、自らの城に幽閉した。人々は怒り、勇者は姫を救うために旅立つ!! そんな中、檻の中で姫は想う…。「寝る以外、する事ない」。安眠する方法を探すため、囚われの姫が魔王城で好き勝手! 新感覚、睡眠ファンタジーコメディー!!「少年サンデー」にて連載中! 10月16日に初の公式ファンブックも発売。定価¥472~499(税込)/小学館
声優
石川界人
いしかわ・かいと。10月13日生まれ。プロ・フィット所属。2012年に『あの夏で待ってる』にてアニメデビュー。翌2013年にはTVアニメ『翠星のガルガンティア』のレド役で初の主役を演じる。2014年第8回声優アワードにて「新人男優賞」を、2020年第14回声優アワードにて「助演男優賞」を受賞。そのほか主な出演作に、『ポケットモンスター サン&ムーン』カキ役、『ハイキュー』影山飛雄役、『境界のRINNE』六道りんね役など。
■衣装クレジット
コート¥86,000・靴¥31,000(White Mountaineering 代官山<White Mountaineering>) スウェット¥14,000(Sian PR<EXTREMEZ>) パンツ¥15,000(ラブレス青山<Education from Youngmachines>) その他/スタイリスト私物
■お問い合わせ先
・White Mountaineering代官山:03-6416-5381
・Sian PR:03-6662-5525
・ラブレス青山:03-3401-2301
撮影/福本和洋(TAKMI) スタイリスト/浅井直樹(Vigroo) ヘア&メーク/小林奈津美(addmix B.G) 取材/旧井菜月・福本絵里香(本誌)