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LIFESTYLE インタビュー

2020.11.07

元宝塚歌劇団花組トップスター、明日海りおさんがついに舞台仕事を始動。記念すべき退団後初のミュージカルは…あの『ポーの一族』!

少女マンガ作品の金字塔『ポーの一族』。時代を越えて生き続けるバンパネラ(吸血鬼)の孤独と哀しみを描いたファンタジーは、宝塚歌劇に次いで、2021年再び舞台化されることに。主役のエドガーを演じる明日海りおさんに、見どころをうかがいます。

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さまざまなステージで活躍されている方との化学反応が楽しみな、新生『ポーの一族』

1972年に萩尾望都先生により発表された少女マンガ、『ポーの一族』。耽美で神秘的なこの物語は、多くの人を魅了し熱狂させてきました。主人公は、愛する妹を守るため、少年の姿のままバンパネラとして永遠の時を生きなければならなくなったエドガー。2018年に宝塚歌劇団花組で上演された際、まるでマンガからそのまま出てきたような、明日海りおさん演じるエドガーが大反響を呼びました。

そして宝塚歌劇団を退団された明日海さんの、退団後初のミュージカルとなるのが来年上演が予定されている『ポーの一族』。深い孤独とやり場のない悲しみをたたえた、美しいエドガーがまた観られる!、と話題になっています。

明日海りお

宝塚歌劇に次いで二度目の『ポーの一族』へのご出演、そして再びエドガーを演じられます。お話をいただいた時はどんなことを思われましたか?

明日海さん(以下、敬称略):最初に心に押し寄せてきたのは、「またエドガーになれるんだ!」といううれしさです。(宝塚歌劇での)初演の公演中は、もちろん自分自身で演じているんですけど、毎日毎日エドガーと一緒に生きているような気がしていました。公演が終わる千秋楽で、これ以降の私の人生にエドガーはいなくなって、でも私の知らないところで悲しみを抱きながら永遠に生き続けているのかな…と思ってものすごくさみしかったんです。その思いがずっと心に残っていて。だから今回、またエドガーに逢えることに心が躍りました。

明日海りお

今回の『ポーの一族』は、宝塚歌劇出身の方のほか、映像、歌舞伎、ミュージカルと各フィールドで活躍されている方が多く出演されます。その中で、どのようにご自身の存在感を出していきたいですか?

明日海: “エドガー”という魅力的なキャラクターがあるので、存在感を出すというよりも、私は役に徹してそのままいることを心がけています。(相手のアラン役の)千葉雄大くんは映像を中心にずっとやってこられた方で、ミュージカルはほぼ初挑戦なのだそう。どんなお芝居をされるのか、アランと対峙したときにどんな化学反応が起こるのか、ワクワクしています。他の出演者の方のお芝居のアプローチや役の作り方を見られること、それぞれが表現するものがひとつになり、新しい世界が生まれることが本当に楽しみ! 私もタカラヅカを退団してから1年が経ち、それまでやってきた男役以外の仕事に少しずつ足を踏み入れて学んだことを、今までの経験と上手く融合させて魅せていきたいなと思っています。今回はもちろんのこと、「勉強になった!」と今後のお仕事にも絶対に生かせる機会にしたいですね。

明日海りお

タカラヅカ同期(89期)の夢咲ねねさんと純矢ちとせさんもご出演されますが、なにかお話はされましたか?

明日海:純矢ちとせさんからは、出演者が発表になった翌日の朝6時くらいにLINEで「一緒に出られるね、わーい!」という連絡をもらいました。私もちょうど仕事があって早く起きていたため返信したところ、早速電話が来まして。早朝にこんなハイテンションで電話することはないな…と思いながら(笑)、とってもうれしかったですね。 (夢咲)ねねちゃんは、タカラヅカを退団されてから長く経ちますけれども、その間さまざまな舞台を経験されて、今はどんなふうにお芝居されるのかと楽しみです。一緒に演じるのは(以前に明日海さんと夢咲さんが在籍していた)月組以来だから…10年以上は経っていますよね。再会を心待ちにしています。

明日海りお


マンガの世界がそのまま現れたような宝塚版『ポーの一族』は、普段から宝塚歌劇に触れているファンのみならず、原作に思い入れのある人や少女マンガファンも巻き込んだ人気となりました。主演の明日海さん以外、出演者も雰囲気もガラッと変わり、よりリアルに近づくであろう今回のミュージカル。どんな新たなポーの世界を紡いでくれるのか、期待に胸が膨らむばかりです! (まずはチケット争奪戦を頑張らねば…)

ワンピース¥39,000・パンツ¥34,000(スタンブリー tel: 03-6748-0212)
イヤリング¥83,000(CASUCA/CASUCA 表参道本店 tel:03-5778-9168)
パンプス/スタイリスト私物
※商品の価格は本体(税抜)価格です。

少女マンガの傑作『ポーの一族』が再び舞台に! 明日海りおと千葉雄大の、新たなるアプローチによるミュージカルが2021年に東京と大阪で上演予定

【STORY】
イギリスの片田舎、森の奥に捨てられた幼い兄妹エドガーとメリーベルは、老ハンナに拾われて育てられる。老ハンナたちポーの一族は、永遠の時を生きる吸血鬼「バンパネラ」の一族であった。正体を見破った村人たちに取り囲まれた時、一族で最も濃い血をもつ大老ポーは、一族の危機を救うためエドガーを無理矢理仲間に加えてしまう。こうしてエドガーは、妹メリーベルも一族に加え、ポーツネル男爵とその妻シーラを養父母として長い時を生きることとなる。時は流れ、4人は新興の港町のブラックプールに姿を現す。そこでエドガーは、トワイライト家の跡取りアランと出会い、運命の歯車が動き出す―。

ミュージカル・ゴシック 『ポーの一族』
日程・場所:
≪大阪公演≫2021年1月11日(月祝)~1月26日(火) 梅田芸術劇場 メインホール
≪東京公演≫2021年2月3日(水)~2月17日(水) 東京国際フォーラム ホールC

原作:萩尾望都『ポーの一族』(小学館「フラワーコミックス」刊)
脚本・演出:小池修一郎(宝塚歌劇団)
企画・制作・主催:梅田芸術劇場
協力:宝塚歌劇団

エドガー・ポーツネル:明日海りお
アラン・トワイライト:千葉雄大
フランク・ポーツネル男爵:小西遼生
ジャン・クリフォード:中村橋之助
シーラ・ポーツネル男爵夫人:夢咲ねね
メリーベル:綺咲愛里
大老ポー/オルコット大佐:福井晶一
老ハンナ/ブラヴァツキー:涼風真世
ジェイン:能條愛未
レイチェル:純矢ちとせ
石川新太 大井新生 加賀谷真聡 鍛冶直人 鯨井未呼斗 酒井航 高橋慈生 新原泰佑 西村清孝 松之木天辺 丸山泰右 武藤寛 吉田倭大 米澤賢人 伊宮理恵 桂川結衣 木村晶子 多岐川装子 田中なずな 笘篠ひとみ 七瀬りりこ 花岡麻里名 濵平奈津美 蛭薙ありさ 美麗 (男女五十音順)

【チケット取り扱い】
一般発売日:
≪大阪公演≫12月12日(土) 午前10:00〜
≪東京公演≫12月19日(土) 午前10:00〜
料金:
S席¥14,000 A席¥9,500 B席¥5,500 (全席指定・税込)
お問い合わせ:
梅田芸術劇場
≪大阪公演≫06-6377-3800 (10:00~18:00)
≪東京公演≫0570-077-039 (10:00~18:00)
※未就学児童のご入場はご遠慮ください。
【HP】https://www.umegei.com/poenoichizoku/
【Twitter】@poe_musical

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舞台原作コミックス『ポーの一族』最新作がついに登場。

眠り続けるアランを助けるため、エドガーはある貴族に助けを求める。あの「ランプトンは語る」に繋がる新シリーズ!
『ポーの一族 秘密の花園』第1巻、好評発売中!
著・萩尾望都/本体682円+税(小学館)

女優

明日海りお

あすみりお/1985年6月26日生まれ、静岡県出身。2003年、89期生として宝塚歌劇団に入団。月組に配属され、2012年に準トップスターに就任。花組に組替えし、2014年トップスターに。2018年『ポーの一族』に出演。透明感のある美しさと心を揺さぶる演技、丁寧な歌やダンスで大きな人気を博し、惜しまれながらも2019年に退団。オンライン配信中のディズニー映画『ムーラン』の主人公・ムーランの日本版声優を務める。2021年1月まで上野の森美術館で開催されている「ロンドン・ナショナル・ポートレートギャラリー所蔵 KING&QUEEN展−名画で読み解く英国王室物語−」の音声ガイド、11月30日より放送が始まるNHK連続テレビ小説『おちょやん』への出演も決定している。
▶︎公式HP

撮影/柴田フミコ スタイリング/大沼こずえ(eleven.) ヘア&メーク/山下景子(KOHL) 撮影協力/AWABEES 文/淡路裕子

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