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2021.02.03

キャリアアップ?それとも転職or独立?40歳目前にたどり着いた「新たな働き方」

昨年はコロナ禍によってこれからの働き方や暮らし方について改めて考えた方も多かったのではないでしょうか。私もそんなひとりでした。自分にとって大切なものは何か、これからどんな人生を歩みたいか。そんなことを考えた末、今年40歳を迎えるにあたり、新たな働き方として起業を決意。起業までの道のりや起業してみての気付きや変化、メリットやデメリットなどについてお届けします。

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山あり谷ありの10年を経てたどり着いた〝起業〟という働き方

大学卒業後、アパレル業界に就職。大好きな洋服を仕事にすることができ、〝いつか自分のお店を持つ〟という夢に向かって歩んでいました。しかし、キャリアアップのために転職した会社がある日突然売却されることが決まり、人員は3分の1に減らされ、社風も業界も異なるIT会社に移籍することになります。なんとかして売上を上げるべく奮闘するもなかなか業績はあがらず、自分の力のなさを思い知らされ、殺伐とした雰囲気や人間関係のトラブルなども重なって、精神的にもギリギリな状態になり何のアテもなく退職をしました。

そこから知人の紹介で新規事業の立ち上げに参画するも、またもや体調を崩して無職に…。働くことに疲れ、専業主婦になろうかと同棲生活を始めるも、いざ仕事をしない生活が始まると自分には向いてないと痛感。派遣社員として再び働き出し、3年後に社員登用試験に合格。晴れて大手企業の正社員となり、結婚も決まり、妊娠&出産。ようやく人並みの幸せと安定した生活を手に入れることができました。


でも、コロナ禍によって改めてこれからの自分の人生について考えた時に、本当にこのままでいいのだろうか、という想いが強くなりました。コロナの影響ではなかったのですが、昨年叔父が急死したことも大きかったように思います。亡くなってからわかったのですが、定年退職後、仲間と起業をしようとずっと準備を進めていたにもかかわらず、退職する数ヶ月前にこの世を去ったのです。


「やりたいことは、いつかやろう、ではなく今やろう」
「自分が心からやりたいことに、全力を注いで生きよう」

そんな想いが起業への一歩を後押ししました。

起業してみて感じる会社勤めとの大きな違いは、なんといっても「すべてを自分で決める」ということです。起きる時間、働く場所、何をするのか、いつまでにやるのか、誰と働くのか、いくら稼ぐのか。誰からも指示されないし、拘束されない代わりに、すべてを自分で決めて行動していくことになります。自由であると同時に、すべては自分次第。起業する前からわかっていたことではありますが、いかに自己管理ができるかがとても問われる働き方だと改めて感じています。

【メリットとデメリット】

起業をしてみての私が感じたメリットとデメリットを書き出してみました。まだ起業してまもないタイミングでの実感ですが、少しでも参考になったら嬉しいです。

メリット

(1)時間や場所に縛られない
満員電車に乗って、毎日決まった時間と場所に出社することがなくなり、パソコンと携帯さえあればどこでも仕事ができ、臨機応援に予定も決められることで、自分で人生をコントロールしている感覚が得られるようになりました。

(2)自由に服装を選択ができる
もともと服装に強い制限のある会社に勤めていたわけではありませんが、より自由に服装を選択できるようになりました。

(3)収入の上限がない
これはメリットでもありデメリットにもなりますが、頑張れば頑張った分だけ収入を増やすことができますし、逆もしかり。どこに目標を設定し、どうビジネスを構築し、結果を出せるかはすべて自分次第になってきます。

(4)やりがいがある
自分の強みや得意を活かし、ビジョンや想いを持った仕事ができるようになったことで、仕事を通して感じるやりがいが格段に上がりました。また、やりたいという内なる原動力によって仕事をしているので、やることもたくさんあって大変でもありますが、仕事が苦になりません。

(5)人間関係のストレスが減る
尊敬する人、好きな人に囲まれて仕事ができるようになり、人間関係によるストレスがなくなりました。現在、60名近くの専門家の方たちと一緒に仕事をしています。

デメリット

(1)福利厚生が整っていない
会社を辞めて、企業勤めならではの福利厚生のありがたさを改めて感じています。

(2)事務処理が多い
役所への届け出、請求書発行から領収書の管理、確定申告の手続きなど、会社では経理や人事の方たちが行ってくれていたこともすべて自分でやることになり、初めてのことがたくさんあって苦戦する場面も…。

(3)資金繰りが大変
個人起業の場合、企業のように潤沢な資金があるわけではないので、お金の面で壁にぶつかることもありますが、そこは創意工夫と臨機応変さで対応していくしかないなと思っています。

(4)すべては自分の責任
結果が出せなければ収入はゼロですし、例えトラブルが起きても、かばってくれる上司や守ってくれる会社の存在もありません。すべては自分の責任であり、すべて自分で対応することになります。

いかがでしたでしょうか。この10年間、あらゆる働き方をしてきて思うのは、どんな働き方にもメリット・デメリットがあるということ。それも踏まえて、自分にとってベストな働き方は何なのか。これから先、子供の成長やその時の状況によってはベストな働き方も変わってくるかもしれません。そんな時、既存の形にとらわれず、自分にとってベストな働き方を柔軟に選択していける自分でありたいと思っています。

画像/Unsplash

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Domanist

中安加織

1児(女児)の母。会社員として働きながら、インタビューサイト〝Starry Future〟と、なりたい私を叶えるためのプラットフォーム〝ミアビータ〟を運営。初めての育児に奮闘する新米ママ。
IG:https://www.instagram.com/kaori_nakayasu/

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