とりあえず笑顔で挨拶
コミュニケーションの基本は挨拶です。「何を話してよいか分からない」という方も、とりあえず挨拶だけならハードルは低いのではないでしょうか。
コミュ力が高い人は、挨拶の際に何か楽しくなるような一言を付け加えますが、コミュ力訓練中の人はそこまで高度な技をいきなり身につける必要はありません。「おはよう!」「お疲れ様でした」とはっきりと挨拶するだけで十分です。
ただし、挨拶をするときは、笑顔で相手の目をしっかりと見ることだけは注意をしてください。表情が暗かったり目をそらしていたりすると、挨拶をしたことに気付いてもらえないことや、「なんか怒っている?」と誤解を生むこともあるかもしれません。
「どっちでも良い」は言わない
相手の気持ちを尊重することは大切なことですが、いつも尊重してばかりでは、コミュ力が低いと評価されてしまいます。コミュニケーションとは相互に言葉や感情をやり取りすることなので、相手を一方的に尊重することはコミュニケーションではないのです。
「ランチどこ行く?」と皆で話しているときは、時々でも良いので、「○○が食べたい!」とか「〇ビルの一階に新しいお店できたよね!行ってみない?」と自分でも提案してみるようにしましょう。
コミュ力が低めの人がよく言う「どっちでも良い」というお決まりの言葉は、実は相手を尊重しているようで、思考を放棄した投げやりな言葉でもあるのです。しっかりと考え、自分の意見を言うためにも、「どっちでも良い」「みんなに任せるわ」という言葉は封印しておきましょう。
会話に困ったら相手を褒める
もっと仲良くなりたいのに、どうしても話に詰まってしまうことはあるものです。そのようなときは、とりあえず相手を褒めることで言葉をつなぎましょう。
「その服、おしゃれだね。とても似合っている」「髪色、いいよね。どこでカラーしているの?」など、気になる点はどんどん褒めていきましょう。もちろん言葉が上滑りにならないように本気で「素敵!」と思っていることが前提です。
相手の意見を受け入れることからスタート
繰り返しになりますが、コミュニケーションとは言葉や感情のやり取りです。相手の言葉や気持ちをしっかりと受け止めることからコミュニケーションが始まるといっても言い過ぎではないでしょう。
何でも否定していてはコミュニケーションはスタートすらできません。まずは相手の意見を受け入れることから始めましょう。会議で到底納得できない意見を誰かが発言した場合でも、まずは「なるほど」とうなずき、共感できるポイントがないか探してみます。
ポジティブに誤解する
相手が「え?」と思うような発言をしたときでも、怒ったり追及したりしてしまうとコミュニケーションがうまくいきません。例えば「今日なんかむくんでいない?」と言われたとしても、「感じ悪い…」と黙り込んでしまうのではなく、「微妙な変化にも気付いてくれる。ひょっとして体調を心配してくれている?」と誤解であってもポジティブに受け止めましょう。
「心配してくれてありがとう!デトックスしなきゃ」と言うならば、相手もあなたと話しやすくなり、コミュニケーションを取りやすいと感じるかもしれません。
【100人に聞いた】コミュ力を鍛える方法にはこんな意見も
人との関わりを増やす
「いろいろな人と話す」(40代・千葉県)
「たくさん会話をする、いろいろなことに関心を持つ」(40代・埼玉県)
「普段から色々な年代の人と話したり、町の行事ごとなどに参加する機会をつくる」(30代・鳥取県)
「対面で人とたくさん話す」(30代・大阪府)
自分から話しかける
「些細なことでいいので自分から話しかけられるようにする」(40代・京都府)
「会話の最初は自分から切り出す」(40代・東京都)
「上司や同僚に積極的に話しかけていく」(40代・兵庫県)
思いやり
「共感力と想像力」(40代・千葉県)
「相手のことを思いやる」(40代・茨城県)
気にしすぎない
「いろいろなことを気にしない」(40代・埼玉県)
「話すのに躊躇しない」(40代・千葉県)
コミュ力診断テストをご紹介
最後に、コミュ力診断テストを紹介します。7つすべてに当てはまっている方は「コミュ力おばけ」、5つ以上当てはまっているなら「コミュ力が高い」と判断できるでしょう。
・自分の意見を早めに伝えたうえで、他のメンバーの話も聞く
・「苦手だな」と思う相手でも、にこやかに話して、相手の良いところを見つけようとする
・悪口を言っている人には「悪口は止めよう」と明るく注意できる
・初めて会った人に声をかけるのは苦痛ではない
・大勢で会話するのが好きで会話に没頭してしまう
・親友であっても、言ってはいけないことがあると思う
・自分に非があるときには、とすぐに謝ることができる
コミュ力にこだわらない生き方を!
コミュ力が高い人がいると場の雰囲気は良くなりますが、実際のところ、コミュ力の高い人自身にストレスがかかっていることもあります。コミュ力が高いことは長所のひとつではありますが、すべての人がそうなることを目指す必要はありません。コミュ力にこだわらず、周囲への気配りを忘れず自分らしさを大切にして生きていきましょう。
メイン・アイキャッチ画像:(C)Adobe Stock
▼あわせて読みたい