送別メッセージを贈るときのポイントとは?
まずは上司や同僚、部下など、相手別で送別メッセージを贈る際のポイントをご紹介します。
上司や先輩の場合
上司や先輩など、目上の人に送別メッセージを贈る際、注意しなければいけない点がいくつかあります。
例えば「頑張ってください」という言葉。この言葉には「努力して」という意味が含まれるため、上司や目上の人に使うと「あなたの努力が足りていない」というニュアンスで受け取られてしまう可能性があります。
「応援しております」「〇〇を祈っております」といった言い方に換えるのが良いでしょう。
また「ご苦労様です」といった言葉も避けましょう。これは一般的に目下の人を労うときに使用する言葉で、上司や先輩など目上の人に使うと上から目線になり、相手に不快な思いをさせてしまうことに。せっかく気持ちを込めて言った言葉でも、失礼な人だと思われてはもったいないですよね。
(C)Shutterstock.com
同僚や友人の場合
同僚や友人に対して送別メッセージを贈るときは「相手との具体的なエピソード」を添えられるとベスト。
これまで共に過ごしてきた思い出や、一緒に頑張ってきたプロジェクトを懐かしみつつも、感謝と今後の活躍、幸せを祈る言葉を贈ってあげましょう。
異動または退職後も交流を続けていきたい、という意思の言葉を入れるのも良いかもしれません。
後輩や部下の場合
送別メッセージを後輩に送るなら、後輩がこれまでどれほどの成長を遂げたのかを書いてあげると喜んでもらえるかもしれません。
相手の頑張りや活躍を褒め、新しい環境での活躍も願うような言葉を入れると良いでしょう。
また、「◯◯さんの明るい笑顔でいつも元気をもらっていたよ」「細かな気遣いができるところに助けられていたよ」など、人柄も含めた言葉をかけてあげるのもGOODです。
あまり親しくない人の場合
それほど親しくなかった相手には、これまでの感謝をあまりにも丁寧に伝えると大袈裟に捉えられてしまう可能性があるので、今後の活躍を祈る言葉をメインにメッセージを贈るのが良いと言われています。
もし相手が転職する場合は、次の職場がまだ決まっていないケースもあるため「次はどんな仕事をするんですか」などとぶしつけに聞かないという気遣いも必要です。
送別メッセージに使える例文
次に、シーン別や相手別で使える、送別メッセージの例文をご紹介します。
異動する人への送別メッセージ
上司や先輩
「○○さんにはプロジェクトでいつも助けていただきました。新天地でもご活躍をお祈りしています」
「◯◯さんにはいつも色々とご指導いただき、感謝しております。新天地での益々のご活躍をお祈りしています」
「○○さんの下で過ごした○年間、たくさんのことを学ばせていただきました。異動後もお世話になることがあるかと思いますが、今後ともよろしくお願いいたします」
「○○へのご栄転おめでとうございます。○○さんには、いつも助けられてばかりでした。新しい部署に行かれた後も、益々ご活躍されますようお祈りいたしております」
同僚
「時に議論してぶつかることもありましたがとても勉強になりました。寂しくなりますがまたご飯に行きましょう」
「入社からこれまで、公私共に成長し合えたこと、本当に感謝しています。新しい職場でもその持ち前のやる気と明るさで活躍してくれると信じています」
「○○さんの仕事に対する姿勢に、いつも刺激をもらっていました。新しい部署に行っても、今まで通りの○○さんで頑張ってください」
「昇進おめでとう。同期として一緒に働けて、とても楽しかったです。新しい部署に行っても、お互い頑張りましょう」
後輩や部下
「○○くんはこの1年でとても成長したと感じています。企画がボツになっても前向きに取り組むところが強みなので、次の部署でも頼もしい存在になるはずです」
「これから◯◯さんがいないと思うととても寂しくなります。何事にも一生懸命取り組む姿に、私たちも刺激をもらっていました。新しい職場でも◯◯さんらしく頑張ってくださいね」
「栄転おめでとう。○○さんの明るい笑顔とどんな時もくじけない姿勢に私たちも助けられていました。新しい職場では、今まで以上に活躍されることを願っています」
「これから○○さんの元気な声が聞こえなくなると思うと寂しいです。いつもの明るさを活かして、新しい部署でも思う存分に頑張ってください。何かあったら、いつでも連絡ください」
(C)Shutterstock.com
▼あわせて読みたい
退職する人への送別メッセージ
退職する人が目上でも目下でも、今後の活躍や幸せを願う言葉を添えることで、相手を大切に想う気持ちがより伝わるはずです。
「○○さんなら、次のステージでも活躍すると信じています」
「ご定年おめでとうございます。第二の人生を謳歌してください」
「公私ともに大変お世話になりました。ご在任中のご指導に感謝申しあげますとともに、今後のますますのご健勝を心よりお祈りいたします」
「○○さんのご退職は大変寂しいですが、これまでの教えを大切に頑張っていきたいと思います。今後のご活躍をお祈り申し上げます」
また「学ばせていただきました」も便利なフレーズです。一緒に仕事をした経験を今後役立てていきたいという意思と感謝の気持ちを、同時に伝えることができます。謙虚な印象をもたらすので、目上の人が退職したときにも使用可能です。
▼あわせて読みたい