高圧的な態度とは?具体的な意味
高圧的な態度をとる人の特徴を知る前に、高圧的な態度の意味についてご紹介します。
相手を見下して一方的に従わせようとする態度を形容する表現。高圧的態度とも言う。
(引用:高圧的な態度|weblio辞書)
高圧的な態度は、相手を見下して、言うことを聞かせるための手段として、利用していることを意味します。そのため、マイナスの意味で使われる表現です。「あの上司は高圧的な態度で注意している」という使い方をします。このように周りから言われた場合には、要注意人物だと認識しておきましょう。
高圧的な態度をとる人の特徴
高圧的な態度の意味がわかったところで、ここからはどのような人が当てはまるのか特徴を見ていきましょう。周りにいる人が当てはまっているかチェックしてみてください。
・嫌なことがあるとすぐに不機嫌になる
高圧的な態度をとる人は、嫌なことがあるとすぐに不機嫌になってしまいます。例えば、自分が仕事でミスしてしまった場合です。普通の人であれば、冷静に反省し次から気をつければいいことを考えて業務に戻ります。
しかし、高圧的な態度の人は、不機嫌さを表に出した高圧的な態度でイライラします。そうすることで、周りを威圧し話しかけないでほしいというオーラを発することができていると考えるからです。実際は、面倒くさい人だと周りにレッテルを貼られます。
・睨みつけるような視線を送る
高圧的な態度をとる人は、常に睨みつけるような視線を送っていることが多いです。睨みつけることで、相手にプレッシャーを与えます。プレッシャーを与えられたほうは萎縮してしまい、いつものパフォーマンスを発揮できなくなるでしょう。
高圧的な態度をとる人は、睨みつけることで相手に余計なことを言わせないようにしています。特に優秀な社員には、自分のポストをとられることを恐れているので、プレッシャーを与えて、失敗させようと考えているパターンも多いです。嫌な視線を感じたら、警戒をしたほうがいいでしょう。
・怒鳴りつけるように注意する
高圧的な態度の人は、怒鳴りつけるように注意していることが多いです。部下がミスした場合、冷静に注意することができないのです。普通の人であれば、反省点を冷静に洗い出し、次から正しく作業できるように導きます。
しかし、高圧的な態度の人は、相手の心が折れそうになるまで、感情のままに怒鳴りつけてきます。怒鳴りつけることこそが、相手を思い通りにコントロールできる手段だと考えているのです。実際には、周りにいる人にも不快感を与えてしまうだけです。
・上から目線で相手の気持ちに寄り添っていない
高圧的な態度を取る人は、上から目線で相手の気持ちを考えずに発言してしまいます。部下が仕事のやり方や内容について、分からないことを質問してきた場合でも「(ため息をついて)こんなこともわからないで、今まで何をやってきたのか」と高圧的な物言いをします。
また、相手への配慮の気持ちはありません。話を聞いているときも、眉間にシワを寄せて早く話を終わらせるように促します。話しているほうは、怒らせてしまったのか不安になってくるでしょう。
上から目線や、相手への配慮が無いのは、高圧的な態度をとる人の特徴です。しかし周りからの評価は落ちてしまうでしょう。
・過去の成功体験を永遠に語る
高圧的な態度をとる人は、過去の成功体験を長々語っていることが多いです。高圧的な人にとって、周りよりも優れていることをアピールすることは、とても楽しいこと。相手に尊敬されることこそがステータスです。
しかし、実際周りの人からすると、「また自慢話が始まったよ……」「この話聞いているの面倒くさいな……」と思われあしらわれています。高圧的な態度をとる人は、それでも尊敬されていると勘違いしているケースが多いです。
高圧的な態度をとる人の心理4つ
ここからは、なぜ高圧的な態度をとってしまうのかその心理に触れていきましょう。高圧的な態度の裏の心理が気になる方は、ぜひ御覧ください。
1.自分に自信がないことを周りに知られたくない
高圧的な態度をとる人の心理には、自分に自信が無いことを悟られたくない思いが働いています。自信がない自分を出してしまうと、相手からバカにされると怯えています。そして、相手を制圧することで、自分が大きく見えると思っているのです。
そのため、周りに圧をかけて「自分は尊敬に値する人間だ」と周りに示しています。しかし、実際力がある人は自分を偉く見せることはしません。むしろ平等に扱います。よって、威圧的な対応をしてくる人は、自分に自信が無い人なのだと認識しておくようにしましょう。
2.相手よりも優位に立ちたい
高圧的な態度をとる人は、相手よりも優位に立ちたいと考えています。相手よりも優位に立つことで、自分の地位を守れると考えています。なぜわざわざ優位に立とうと考えているのかというと、相手が自分よりも優秀な人だと分かっているためです。
なので、優秀な人に自分が下だと思われると、ポストを奪われるのではないかと心配になるのです。そのため、自分の弱さを隠して高圧的な態度をとります。しかし、それは本当の実力ではありません。よって、自分のキャパ以上のハプニングが起きたときに、冷静に対処できずパニックになる傾向があります。