今、天真みちるさんを突き動かしているものは舞台!
初のエッセイ『こう見えて元タカラジェンヌです』は、電子メディア『cakes』で連載していたものをまとめた1冊。元タカラジェンヌ・天真みちるさんの視点による面白エピソードのは、天真さん自身もヅカオタということもあって、ファン心に響くものもたくさん。こんな愉快な文章を書くたそさんてどんな人!? ということで、たそさんの頭の中を大解剖しようというこの企画。今回は、興味のあることや現在の様子に迫ります。
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パワーの源は観劇。マンガ原作の舞台を観てマンガに戻ったりと、舞台からの影響は多大!
今、いちばん興味のあることはなんですか?
天真さん(以下敬称略):いちばん好きなのは観劇です。(元花組トップスターの)明日海(りお)さんが主演された『ポーの一族』を観に行ったのですが、退団されてからまた男役として、周りに男性役者さんも入れて演じる作品は『るろうに剣心』(元雪組トップスターの早霧せいなさんが主演)以来じゃないですか? めちゃくちゃ感動しまして。「エドガーの旅はまだ続いているんだな」と思ったりして…。自分で演じることより、人の表現を受け取る時のほうが好きなので。ってこれから舞台に立つ人がこんなことを言ったらまずいのかもしれないですけど。
舞台からエネルギーをもらって自分に昇華させていくとか?
天真:昇華…させているんですかね。今、(『エリザベート・スペシャル・ガラ・コンサート』の)お稽古をしていて、舞台の真ん中に立ってきた方は、引っ張っていく力やタイミングの出し方が素晴らしいのをひしひしと感じています。一緒に演じている私は、「この人について行く」という重臣のような気持ちになりますね。うーん、家臣が一緒に切腹する気持ちがわかる。「私もします!」という気持ちにさせてくださるお殿様がいっぱいいて困っちゃいますね。マスクの下でずっとデレデレしていて、叫び出しそうになりそうなトキメキを抑え、鼻血が出そうになるのを堪えてお稽古しています。これは…答えになっているんでしょうか…?(笑)
同席していた書籍の担当さん:最近はアニメとか観ていないんですか?
天真:アニメは観ています。『最遊記』熱が再燃していますね。『最遊記歌劇伝』という舞台シリーズがあって、とても人気のある鈴木拡樹さんが玄奘三蔵を演じられているんですよ。鈴木さんもとても好きで。ああ、やっぱり私は観劇が好きですね(笑)。2月の新作を観て「はぁー、めっちゃいいな」と思ってマンガの『最遊記』に戻って。『ポーの一族』も舞台を観てからマンガを読み直しています。