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2021.06.03

フライト前にCAたちが言う「被抓了 (つかまった)!」っていったいどんな意味?

似ているようで似ていない、知れば知るほどのめり込んでいく中国語の世界。台湾の航空会社でCAとして乗務していた経験のある有田千幸が、中国語を勉強する中で印象に残った言葉をご紹介します。 連載第55回目は「抓」編。

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有田 千幸
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その日のフライトを共にするメンバーはギリギリまでわからない…

航空会社で働いていたときのルーティンのひとつは、次のフライトのメンバーチェック。オンラインでリストを見ながら、自分がどこのポジションにアサインされているのか、どのクラスの担当か、機体は何か、先輩は誰か、後輩は誰かなど、次のフライトに向けての予習を行います。

でも翌日実際にブリーフィングルーム (フライト前にみんなで集合する部屋) に行ってみると、昨日はリストに名前がなかったはずのクルーがいることもよくあります。

「欸 昨天沒看到妳名字耶? (あれ、昨日はリストにあなたの名前なかったけど?)」

そんなとき、みなが口を揃えて返す言葉、それが「我被抓了 (私は “抓” された)」。

(c) shutterstock.com  ※写真はイメージです

中国語で「抓 (Zhuā)」は「つかまえる」の意味。航空業界用語では…

中国語で「被抓 (Bèi zhuā)」は「つかまえられた」という意味。つまり「我被抓了 (Wǒ bèi zhuā le)」は「私はつかまえられた」ということで、実はこれ、私が勤めていた航空会社では「元々のスケジュールとは違うフライトに呼ばれた」という意味

前のフライトの遅延、機体変更や体調不良など、さまざまな理由でクルーが元々のフライトに乗務できないことは日常茶飯事。しかし飛行機を飛ばすためには最低限必要な乗務員数というのがあります。もしクルーが足りなければその飛行機は飛べない、または乗客数を減らしての運行になってしまうため、そのような事態には絶対にならないよう航空会社は常にスタンバイの人員を会社や空港に控えさせ、欠員が出れば速やかにそこから「抓 (Zhuā)」してくるというシステムをとっています。そして決められたスタンバイ時間内に「抓 (Zhuā)」されなかったクルーたちは「今天沒被抓了 (今日は呼ばれなかったわ)」といって会社や空港をあとにします。

中国語メモ:抓 (Zhuā) = つかまえる、つまむ、ひっかく、つねる
※ 航空業界では → 元々のスケジュールとは違うフライトに呼ばれる

次回はもうひとつ、このスタンバイにまつわるとある漢字&ストーリーをご紹介したいと思います。

【続】

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ライター

有田 千幸

外資系航空会社のCA、建築設計事務所の秘書・広報を経て美容ライターに。ニュージーランド・台湾在住経験がある日・英・中の トリリンガル。環境を意識したシンプルな暮らしを心がけている。プライベートでは一児の母。ワインエキスパート。薬膳コーディネーター。@chiyuki_arita_official

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