■お礼申し上げます
「お礼を言う」の謙譲語表現である「お礼申し上げます」を使っても、相手に感謝の気持ちを伝えることができます。「ありがとうございます」よりはフォーマルな印象を与えるので、普段あまり話す機会がない人や、少し公的な場などでも使えるでしょう。
・セミナーにご参加いただき、お礼申し上げます。
・重ねてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
「感謝します」をメールで使用する方法
「感謝します」という言葉は敬語表現ではく、丁寧な印象もあまりないため、ビジネスメールなどには不適切な表現です。相手への感謝をメールで伝えるときは、「感謝申し上げます」を使うようにしましょう。
・昨日は弊社までお越しくださり、真に感謝申し上げます。
・過分のものをいただき、恐縮しております。本当に感謝申し上げます。
ただし、家族や友人などの親しい間柄でメールをするときは、「感謝申し上げます」といった言葉をチョイスすると他人行儀な印象を与えてしまいます。普通に「ありがとう」で十分に感謝の気持ちが伝わるでしょう。また親しい間柄では、相手の言葉や行動でどのように感じたかを表現することでも、間接的に相手への感謝の気持ちを伝えることができます。
・いつも美味しいお弁当をありがとう。
・お母さんが来てくれるって思っていた。嬉しかったよ。
「感謝します」の英語表現
英語でも「感謝します」という表現はたくさんあります。覚えて活用しましょう。
ただし、英語には明確な敬語表現がないため、丁寧な印象を与える単語を選ぶことやスラングなどを使用しないこと、また、話し言葉の場合には真摯な態度で伝えることを意識することが大切です。感謝の気持ちは態度でも伝わるので、簡単な英語表現を覚えて、相手に対して感謝を感じていることを適切に表現するようにしましょう。
■ thank you
もっともシンプルな表現として「thank you」を挙げることができます。親しい人には「thanks」、非常に感謝しているときには「thank you very much」や「thanks a lot」と使うことができるでしょう。
なお、「thanks」や「thanks a lot」は軽い印象を与えるので、話し言葉で使うか、非常に親しい人へのメールなどで使うようにしてください。
・Thank you for your cooperation.(ご協力ありがとうございます。)
・I like it very much.Thank you.(とっても気に入ったよ。ありがとう。)
■ I appreciate
「thank you」という言葉もビジネスシーンで使うことはできますが、取引先などに使用する場合には少し軽すぎる印象を与えることがあります。ビジネスシーンでは「~に感謝する」という動詞である「appriciate」を覚えていくことができるでしょう。
・I appreciate all of you.(皆さんに感謝しています。)
・I really appreciate the great support you gave me,(あなたのサポートを本当に感謝しています。)
■I am very grateful to
「~に感謝する」という表現は「be grateful to」でも表現できます。強い意味を込めたいときはgratefulの前に「so」や「very」などの強意の副詞を置くことができるでしょう。また「~に感謝する」の対象が人ではなく行為のときは「to」ではなく「for」を用います。
・I am very grateful to you.(本当にありがとうございます。)
・I am very grateful for everything you have done.(あなたがしてくださったことすべてに感謝しています。)
感謝の敬語表現をたくさん覚えよう
感謝するということは、社会生活だけでなくプライベートな生活を円滑にするにも欠かせないことです。感謝の表現をたくさん覚えて、感謝したい気持ちがあるときは素直に表現するようにしましょう。
感謝するという気持ちさえあれば、多少使用方法を間違っても微笑ましく受け止めてもらえることがあります。とはいえ、ビジネスでは「無作法」となりかねませんので、相手への尊敬の気持ちをこめた感謝の表現を選ぶようにしてください。
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