おねしょ布団を放置すると?
おねしょに気が付いても、朝の忙しい時間はついつい放置してしまいたくなるものです。しかし、おねしょ布団はできる範囲で構わないので、すぐに対処することが望まれます。まずは、放置することで後始末がより面倒になる原因を解説します。

(C)Shutterstock.com
シミや臭いの原因になる
おねしょをした布団の始末を後回しにすると、シミの原因になります。もし布団の下にカーペットを敷いている場合は、おしっこが布団から染み込んでしまう危険性もあり、後始末は大変です。また細菌により尿が分解されてアンモニアが発生すると、嫌な臭いまで染み付いてしまい取れなくなることもあります。
放置時間が長くなるほど、アンモニアの臭いは強くなります。カビなどの雑菌が繁殖する危険性もあることから、おねしょをしたあとは、なるべく早く対処するのが望ましいのです。
緊急! おねしょ布団の応急処置方法
おねしょ布団は適切に対処することで、臭いやシミを残さずに使い続けることが可能です。手順を一つずつ詳しく解説します。

(C)Shutterstock.com
まずは水分を取る
おねしょ布団を発見したら、まずぬれてしまった布団の水分をしっかり吸い取ります。ぬれた場所にタオルなどをあてて、上からしっかり体重をかけていきましょう。作業時は、タオル・トイレットペーパーなどを使うと便利です。ペットシートがあれば、それも活用できます。
ここで、注意点が二つあります。まず、布団を絞って水分を出そうとしないことです。布団の生地や繊維を痛める原因になります。次に、除菌・殺菌スプレーを使わないことです。ぬれたままの布団では効果を発揮しないどころか、より臭いを強くしてしまうことがあります。
クエン酸スプレーで臭い予防
次に、おねしょ布団に対し「クエン酸」を活用して臭いを防いでいきます。
1.水200mlに、クエン酸小さじ1~2杯をスプレーボトルに入れて溶かす
2.おねしょ部分に、クエン酸スプレーを吹きかける
3.タオルなどで水分を取る
注意点としては、スプレーの作り置きをしないことです。時間が経過すると臭いがキツくなることがあるため、使用後は捨てて使いたいタイミングに合わせて作るようにしましょう。
また、作業時はむせやすいので、マスクを着用してから行うのがおすすめです。クエン酸がない場合は、酢:水を1:1の割合で混ぜたものでもOKです。
しっかり乾かす
おねしょ布団の応急処置が一通り完了したら、最後はしっかりと乾かしましょう。天気がよければ布団を天日干しします。1時間に1回を目安に布団を裏返して、両面をしっかり乾かしましょう。
もし、天日乾燥ができない場合は、ホットカーペットの上に3~4時間置いておくのも一つの手。扇風機・エアコン・布団乾燥機を活用すると、外出時間にも乾かせて便利です。おねしょの範囲が狭い場合は、ドライヤーで乾かす手軽な方法もあります。
なお、室内で乾かす場合は、あらかじめしっかり水分を吸い取っておくことが大切です。室内干しで乾かしたあとに、除菌のために天日干しするのもおすすめです。
また、コインランドリーの乾燥機を使うのもよいでしょう。お金はかかりますが、しっかり乾燥させられる上に布団がふかふかになります。
時間に余裕のあるときは布団を洗う
もし布団を洗うのに十分な時間があるときは、布団をしっかり洗うのがおすすめです。洗い方別に解説するので、状況に応じた方法を選択していきましょう。

(C)Shutterstock.com
部分洗いのやり方
1.タオルや紙おむつなどを使って、布団の水分を吸い取る
2.水温を40℃前後に設定し、汚れた部分をシャワーで流す
3.タオルなどで水分を拭き取る
4.クエン酸スプレーを吹きかけ、ぬらした部分を拭き取る
5.上記の工程を何度か繰り返したら、しっかり乾かして完了
部分洗いといえども、最後にしっかり乾かす作業が大切です。湿ったままだと雑菌やカビの発生原因になり、気温の高い季節であればダニの心配も出てきます。天日乾燥ができないようであれば、布団乾燥機やドライヤーを活用しましょう。
丸洗いのやり方
布団を丸洗いする場合は、お風呂の浴槽を使います。手順を解説します。
1.浴槽に40℃のお湯をため、必要に応じて洗剤を入れる
2.お湯のたまった浴槽に布団を入れて、足踏みして布団を洗う
3.途中で布団をひっくり返し、両面を洗う
4.浴槽の栓を抜き、再度足踏みして水気を出し切る
5.シャワーで布団をすすぎ、再度水切りする
6.風呂のフチに布団を掛けて、1時間ほど水分を流し出す
7.1日ほど天日乾燥させる
洗剤を使った場合は、手順5のシャワーの段階で洗剤が出なくなるまでしっかりすすぎましょう。
シミが気になるときは酸素系漂白剤
市販されている「酵素系漂白剤」は、シミの除去に効果的。色・柄モノの汚れを落とす際にも強い味方です。
手順を詳しく解説します。
1.シミの気になる部分に酸素系漂白剤を塗布し、20~30分放置する
2.40℃のお湯で、酸素系漂白剤を表示に沿って薄め、布団を浸してつけ置きする
3.シミが落ちているのを確認したら、洗濯機で洗濯をして完了
つけ置きの際は、容器として洗濯機を活用するのもよいでしょう。
また、つけ置き時間は汚れの程度により決めますが、2時間を超えると繊維が傷んだり変色したりすることがあるので注意しましょう。
おねしょで布団を汚さないための便利グッズ
万が一、おねしょをしたときに布団を汚さずにすむ便利グッズを紹介します。布団を洗うのは手間が掛かるため、汚さないよう事前に対策アイテムを用意しておくのがおすすめです。

(C)Shutterstock.com
イグズス「防水シーツ」
綿100%でできている、吸水性の高い「イグズス」の防水シーツです。一般的な防水シーツよりも大きめの約横100×縦210cmサイズで、布団をしっかりカバーしてくれます。
製品重量も約500gとしっかり厚みのあるタイプなので、洗濯して繰り返し使えます。100回の自社洗濯試験を合格しているため、洗濯機の丸洗いも安心して行えるでしょう。
防水シーツの裏地は、ポリウレタンコーティングが施され、水分が布団へ浸透するのをしっかりと防ぎます。四隅には布団がずれないようにずれ防止ゴムが付いており、取り付けや取り外しも簡単です。
商品名:イグズス 防水シーツ
ケラッタ「防水 おねしょシーツ」
パイル生地でできた、ふわふわの防水おねしょシーツです。耐水度検査の基準を上回る優れた耐水性を備えており、布団をぬらす心配がありません。また、ダニ通過率が0%にもかかわらず、薬剤不使用で子どもの健康も守ります。洗濯機で丸洗いできる点も衛生的で安心です。
シングルからキングサイズまで4サイズあり、色展開も豊富なので、お部屋のインテリアや布団の色・柄などに合わせて選びましょう。
商品名:ケラッタ 防水 おねしょシーツ
サンデシカ「おねしょケット」
おねしょをしても布団に染みないスカートタイプの商品です。くも・アニマルの2種類のバリエーションがあり、いずれも性別を問わず使いやすい柄です。
生地は表面が75%綿素材、裏面は100%ポリエステルで、水分を通しにくい作りになっています。日本国内で製造されており、国産である点もポイントです。
サイズは約着丈40×裾直径40cmで、洗うときは手でもみ洗いしましょう。
商品名:サンデシカ おねしょケット
コモライフ「おねしょ対策ケット」
防水生地で作られており、水分をしっかり給水して布団がぬれるのを防いでくれる、パンツタイプの商品です。対象年齢は3~5歳となっています。パンツタイプは足を動かしやすい上に、めくれ上がりにくい点がメリットです。
柔らかいカラーの柄がかわいらしく、男の子はもちろん女の子もおしゃれにはけます。一見、おねしょ対策ケットとは思えないため、パジャマとして取り入れやすい点もうれしいポイント。収納袋が付いているため、旅行先などにもコンパクトに持ち運べます。
商品名:コモライフ おねしょ対策ケット
こちらの記事もたくさん読まれています
おねしょシーツはどれを使うのが正解?ベッドやシーン別の選び方とおすすめ7選
オキシ漬け・オキシ足し・オキシこすりetc. 【オキシクリーン】のいろいろな使い方|知っておきたい基礎知識や注意点