「歪なかたちの箱」や「歪な社会」という使い方をすることば
「歪み(ゆがみ)」という呼び方でおなじみの【歪】。送り仮名がつくと、「歪み(ゆがみ)」や「歪み(いがみ)」、「歪み(ひずみ)」と読みますが、送り仮名なしで【歪】と書く場合、なんと読むか知っていますか?
意味は「ゆがみ」などと似ていて、正常ではないかたちをしているものに対して使います。例えば、「この箱、歪なかたちをしているね」など。物体だけではなく、「歪な社会」「人間関係が歪になる」という使い方もあったり。
わかりましたか?
正解は…
いびつ
でした!
【歪:いびつ】
《「いいびつ(飯櫃)」の音変化》
[1]
《飯櫃が楕円形であったところから》
1.物の形がゆがんでいること。また、そのさま。
「箱が―になる」
2.物事の状態が正常でないこと。また、そのさま。
「―な社会」「人間関係が―になる」
[2]
1.「飯櫃」に同じ。
2.楕円形。小判形。いびつなり。
3.金貨・銀貨などの小判。いびつなり。
~【歪=いびつ】は【飯櫃=いいびつ】の音変化だった!ちなみに「飯櫃」ってなんのこと?~
【飯櫃:いいびつ】
飯を入れる木製の器。めしびつ。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
▼間違えがちなことば!正しく答えられますか?
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