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無償の愛とは「見返りを求めない愛」のこと
無償の愛とは、見返りを求めることはせず、相手のために尽くす愛情のことです。「無償」とは、対価を払わないという意味。つまり、利益など一切考えずに相手に注いでいる愛情こそが、無償の愛なのです。
では恋との違いは何でしょうか。恋は「もっと会いたい」「電話が欲しい」「自分だけを愛して欲しい」など、相手に何かを求めるものです。しかし、無償の愛は相手には何も求めず、ただ相手のことを思って行動し、自分が犠牲になることも厭いません。このように恋と無償の愛では、大きな違いがあることを知っておきましょう。
無償の愛は親子間や夫婦間、家族など身近な人に対しても抱く愛情でもあります。親が子を思うとき、見返りは求めませんよね。親が子に抱く愛情は、まさに無償の愛と言えます。
■無償の愛の類義語
無償の愛は、以下の3つの言葉でも言い換えることができます。
・真実の愛
・アガペー
・見返りを求めない愛
真実の愛
真実の愛は、相手も無条件に信じ、受け入れるような愛情のかたちです。無償の愛と同様の使い方が可能でしょう。
アガペー
ギリシア語で、神から人間への愛を表します。神は、人間を愛することで利益は得ません。利害関係は気にせず愛してくれるのが神です。このことから、アガペーは無償の愛の類義語と位置づけられています。
見返りを求めない愛
見返りを求めないとは、相手のために尽くし、その対価は求めないことです。無償の愛とほとんど同じ意味を持った単語だと言えるでしょう。
【質問】「無償の愛」はあると思いますか?
みなさんは、「無償の愛」はあると思いますか?女性100人にリサーチしてみました。
・あると思う…62.2%
・ないと思う…37.8%
※アンケートは30~45歳の日本全国のワーキングマザーを対象にDomani編集部が質問。調査設問数10問、調査回収人数119名。
無償の愛はあると考える人の方が多く、「あると思う」が62.2%の結果となりました。無償の愛が「あると思う」人はなぜそう感じたのでしょうか?また、「ないと思う」と答えた人は、なぜそう考えるのでしょうか。理由も覗いてみましょう。
あると思う理由
・子どもはかけがえのない存在。自分の命より、なによりも大切(30代・東京都)
・子供に対しての愛は無償だと思う。親が愛情をかけて育てるのは子供が将来自立する為で、そこにリターンを求めてないから(40代・神奈川県)
・義理の母がそういう人だから(40代・新潟県)
・家族に対しては自分を犠牲にしても守りたいと思うから(30代・茨城県)
ないと思う理由
・結局、こんだけやってやったのにという気持ちがどこかにちらつくから(30代・神奈川県)
・自己愛ならありそうだと思っているけれど、無償の愛、他者への愛はないと思っています(40代・埼玉県)
・夫婦だから無償で家事育児するけど、やっぱりこっちに負荷がかかると腹立つから(40代・兵庫県)
無償の愛を感じるシチュエーション3つ
ここからは、無償の愛を感じるシチュエーション3つをご紹介します。
具体的なシチュエーションを知ることで、今まで気づかなかった無償の愛を改めて感じるきっかけになるかもしれません。どのようなことが無償の愛に当てはまるのか、見ていきましょう。
自分の身の回りの人を大切にしてくれた
愛する相手を大切にするだけでなく、その周りの人まで一緒に大事にすることは簡単なことではありません。あなたの友人が困っているときに一緒に駆けつけてくれたり、あなただけでなくあなたの家族にも優しくしてくれたり、そのような対応には、多くの人が無償の愛を感じるでしょう。
自分を犠牲にして行動してくれた
・仕事で疲れているのに会いに来てくれた
・プライベートを犠牲にして、看病してくれた
・お金で困ったときに助けてくれた
すべて、自分が持っている時間やお金を犠牲にしなければできない行動です。自分を犠牲にしながらも見返りを求めない姿に、無償の愛を感じる人が多いようです。
だめな自分でも受け入れてくれた
人間は完璧ではありません。身体的なコンプレックスがあったり、性格に欠点があったりします。状況によっては周囲の人が拒否反応を示し、離れていってしまうこともあるでしょう。
しかし、欠点を見ても動じずに受け入れてくれたり、優しい言葉をかけたり、変わらない愛情を注いでくれたりする姿には、無償の愛を感じるでしょう。
無償の愛を与えてくれる人の特徴5つ
ここからは、無償の愛を与えてくれる人の特徴5つをご紹介します。自分や大切な人が上記に当てはまっているか、ぜひチェックしてみてください。
打算的な考えではなく心から好きでいる
何か行動を起こすとき、自分にとって損か得かを考えるのではなく、「相手のことが好きだから、愛しているから」という理由だけで行動できるということです。
例えば、普段はそっと見守っているけれど、困ったときにはすぐに助けてくれるような人。親子関係においてはよく見られる特徴でしょう。
反対に自分が不利益を被ることを嫌っているような打算的な考えがある人は、見返りを必ず求めており、無償の愛を与えることはできません。その人の行動に打算が含まれているかどうかをよく見極めましょう。
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ときには相手のことを思って注意する
無償の愛とは、やみくもに優しくすることではありません。相手が間違った道に進んでしまうときには、相手のことを考えて厳しく注意することもあります。
大切な人だからこそ、嫌われるリスクを冒してでも強く叱ってくれるのです。愛情のこもった注意や忠告には耳を傾けるようにしましょう。
束縛せず対等に接してくれる
束縛するようなことはせず、対等に接してくれる人も、無償の愛を与えてくれる人の特徴として挙げられるでしょう。恋愛関係において、恋人に対して、 以下のような欲求をぶつけてしまうことはあります。
・連絡はすぐに返信してほしい
・出かけるときには報告してほしい
しかし、その行動は相手が好きだからではなく、愛の深さを確かめたいからです。無償の愛を与えてくれる人は、相手を信じているので束縛するような行動はとりません。相手の人格や考えを尊重しているため、対等な関係が築けているのです。
些細なこともしっかり覚えている
無償の愛を与えてくれる人は、相手を大切に思っているため、小さなことでも記憶に残ります。言った本人が覚えていないことでも、鮮明に覚えていることも多いでしょう。
例えば、ふと「これいいな〜」と口にしたことを覚えていて、それを記念日にプレゼントしてくれることもあります。些細なことも大切にし、覚えてくれているのです。