ゴールデンウィークといえば大型連休! というイメージが強いですが、それぞれの祝日が何を記念する日なのか、説明できる人は意外と少ないかもしれません。この記事では、それぞれの祝日の意味や成り立ちに触れながら、2025年のスケジュールについて、わかりやすくまとめました。祝日を深く味わうヒントにしてみてください。
ゴールデンウィークの祝日は何の日? 知っておきたい意味と由来
ゴールデンウィークの祝日には、それぞれに異なる歴史や意味があります。日常会話にも役立つ基礎知識をわかりやすく紹介していきましょう。

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そもそもゴールデンウィークの意味とは?
私たちが当たり前のように使っている「ゴールデンウィーク」という言葉。じつは、もともと映画業界で使われていた用語だとご存じでしたか? まずは辞書から、その意味を確認してみましょう。
ゴールデン‐ウイーク
《和 golden+week》4月末から5月初めにかけての、一年中でいちばん休日の多い週。元来は映画興行界の用語。黄金週間。GW。《季 春》→国民の祝日[補説]
引用:『デジタル大辞泉』(小学館)
「ゴールデンウィーク」とは、4月末から5月初めにかけての連休が集中する時期を指すカタカナ語で、日本独自の表現です。映画業界が、多くの人が休暇をとるこの時期にあわせて観客動員を狙い、「黄金週間(ゴールデンウィーク)」と名付けたのが始まりだといわれています。
4月29日は「昭和の日」
「昭和の日」は、「激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす」ことを趣旨に制定された国民の祝日の一つです。
もともとは昭和天皇の誕生日でした。昭和天皇の崩御後、1989年からは、植物に深い造詣(ぞうけい)のあった昭和天皇にちなんで「みどりの日」となりました。その後、2005年の「国民の祝日に関する法律」改正により、2007年からは正式に「昭和の日」となりました。
ちなみに、「みどりの日」は5月4日に移動しています。
5月3日は「憲法記念日」
「憲法記念日」は、1947年5月3日に施行された日本国憲法を記念し、「国の成長を期する」ことを趣旨とした国民の祝日の一つです。憲法の公布日は、1946年11月3日。当時の「明治節」にあたるこの日を公布日とし、約半年間の準備期間を経て、翌年5月3日に施行されました。
「憲法記念日」は1948年7月に正式に制定され、今日まで続く重要な祝日となっています。
5月4日は「みどりの日」
「みどりの日」は、自然に親しみ、その恵みに感謝し、豊かな心を育むことを目的とした国民の祝日の一つです。もともと「みどりの日」は、昭和天皇が崩御された1989年以降、それまでの「天皇誕生日」(4月29日)に代わる祝日として制定されました。昭和天皇が植物に造詣(ぞうけい)が深かったことから、「みどりの日」と名づけられたのです。
その後、2005年の「国民の祝日に関する法律」の改正により、2007年からは4月29日が「昭和の日」として再定義され、「みどりの日」は現在の5月4日に移されました。
5月5日は「こどもの日」
「こどもの日」は、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する」ことを趣旨として、1948年に制定された国民の祝日の一つです。この日は、古くから男の子の健やかな成長を願う端午(たんご)の節供にあたり、鯉のぼりや五月人形などの風習が今も残っています。ちなみに、5月5日から11日までは「児童福祉週間」として、こどもの健やかな成長と福祉について考えるさまざまな取り組みが行われていますよ。
なお、3月3日の桃の節供(ひな祭り)が女の子の行事であることから、「ひな祭りも祝日にすべきでは?」という声もあります。
参考:『日本大百科全書』(小学館)
2025年のゴールデンウィーク日程まとめ
出張やプロジェクト進行の計画に欠かせない、2025年の祝日スケジュールを今のうちにチェックしておきましょう。

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2025年のゴールデンウィークは連休になる?
2025年のゴールデンウィークは、4月29日(火)の昭和の日からスタートします。その後、
5月3日(土)憲法記念日
5月4日(日)みどりの日
5月5日(月)こどもの日
5月6日(火)振替休日
と4日連続の祝日が続きます。
4月30日(水)・5月1日(木)・2日(金)を休暇にすれば、最大で8連休! さらに4月28日(月)も休むことができれば、4月26日(土)・27日(日)ともつながり、11連休に‼︎
業務調整や外部との対応スケジュールを立てるうえでも、早めの確認が安心です。

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最後に
あわただしい日常から少し離れて、心と体を整える絶好のタイミングがゴールデンウィーク。祝日の意味を知ることで、1日1日の過ごし方にも自然と意識が向くのではないでしょうか。連休をしっかり楽しむためにも、早めのスケジュール確認や仕事の調整が大切です。休みを「なんとなく過ごす」のではなく、自分らしく満たせる時間にするヒントとして、祝日の背景や成り立ちもぜひ参考にしてみてくださいね。
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