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そもそも「回避依存」とは?
「回避依存」とは、他人と親しくなることを避けることで精神のバランスを保とうとする状態を意味します。学術的な用語や正式な病名ではなく、恋愛依存症の4パターンのうちの一つとして使われた「回避依存」の傾向を指すものです。
「回避依存」傾向にある人は、人と深く関わることによって自分が傷つくことへの恐怖や、他人との接触を避ける一方で寂しさや虚しさを感じているという葛藤を抱えています。友人や恋人と親しすぎる関係になることを避けようとするので、周りは理解に苦しみ接し方に戸惑うこともあるかもしれません。
以下では、「回避依存」の人の心理と特徴、原因、克服法などを解説していきます。
「回避依存症」の人の心理とは?
ここでは具体的に、「回避依存」傾向にある人の心理状態を紹介します。
嫌われたくないという気持ちが強い
「回避依存」の人は、自分から人を遠ざけておきながら、人から嫌われたくないという気持ちも強い傾向にあります。相手から嫌われることを恐れているので、自分から距離を取るのです。
干渉されたくない
「干渉されたくない」という思いが強いのも、「回避依存」の人の特徴の一つです。親密な関係にありながら、連絡したり会ったりすることが煩わしく、「干渉されたくない」と思っています。
自分の思い通りにしたい
自分の気持ちや都合を優先し、人に合わせるのではなく、自分のペースを頑なに守ろうとします。また、人から指図されることを嫌い、例えそれがアドバイスであったとしても、そういう人とは距離を取ろうとします。
「回避依存」傾向の特徴とは?
「もしかしたら自分も回避依存の傾向にあるかも」と思ったら、以下の項目をチェックしてみてください。「回避依存」の中には、自己愛が強く共感力に乏しいナルシストタイプも。心当たりの方はこちらも気にしておきましょう。
人に本音を言いにくい
「回避依存」の人は、無意識のうちに人に本音を隠す傾向にあります。相手に心を開くことができず、本音を打ち明けることができないのです。
人との距離を保とうとする
人との関係において、自分も近づかない一方、周りからも踏み込まれることを嫌がります。ゆえに、親密になることを避けようとする言動が見受けられます。
自分の思い通りにいかないと不機嫌になる
自分の心地よいペースに固執する一面も。そのペースが壊されると不快感を覚え、機嫌が悪くなることもあります。
周囲から干渉されたくないと思っている
自分の考える距離感での付き合いを好むため、それ以上に親密になると束縛されているような気持ちに。周囲からいろいろと言われると、鬱陶しく感じます。
束縛されると逃げたくなる
相手の気持ちを考えることが苦手で、自分の気持ちや行動を相手に合わせることができません。恋人との距離が近くなり束縛されると、別れたいという気持ちが膨らみます。