Contents
衣装ケースの種類
衣装ケースにはさまざまなタイプがあり、保管したい場所や収納したいものに合わせて選べます。使いやすい商品を選ぶために、どんな種類があるのか押さえておきましょう。
重ねても使える「引き出しタイプ」
衣類を収納した後も頻繁に取り出して使いたい場合は、引き出しタイプが便利です。荷物やほかの衣装ケースを上に積み重ねても、引き出して簡単に中身を取り出せるので、手間がかかりません。
大小さまざまなサイズが展開され、クローゼットの空いているスペースに合わせて選べます。収納場所によって、重ねる高さを変えることもできて便利です。
ただし、衣装ケースの前に荷物やほかのケースを置いてしまうと、毎回それらをどかさないと引き出すスペースを作れません。クローゼットや押し入れの中に置く場合は、引き出すスペースも考えて配置しましょう。
用途別に収納しやすい「チェストタイプ」
チェストタイプは「引き出しが3~5段積み重なったタイプ」です。1段目は下着、2段目は夏物というように、整頓しやすい特徴があります。収納力が高く、中身を出しやすいところが魅力です。
また、家族の衣類を1カ所にまとめて、収納しておきたいときにも使いやすいでしょう。インテリア性が高いものを選ぶと部屋の隅にあっても違和感がなく、家具のように使えます。
天板が付いているタイプだと見栄えがよく、収納庫の外で使う予定がある場合にも便利です。もちろん、クローゼットや押し入れに入れて使うこともできます。
長期保管に適した「ボックスタイプ」
ボックスタイプは、ふたを閉めて収納するタイプです。クローゼットの奥や手が届かない押し入れの上段などに、ものを収納したいときにおすすめです。季節限定で使用するものや、長期間出番がないものを収納しておくとよいでしょう。
側面からものを取り出せる仕様や、前面が開く仕様なら、上にほかのケースを重ねた状態でも使えます。しかし、上部が開く作りになっている仕様の場合は、上にものを重ねると中身を取り出すのに手間がかかります。
収納したい場所や、どのように使いたいかをよく考えて選びましょう。
衣装ケースのサイズ
衣装ケースを選ぶとき、どんなサイズのものを選ぶかは重要です。よりたくさんのものが入れば、使いやすいというわけではありません。サイズの選び方を見ていきましょう。
置き場所に合わせた「奥行」
衣装ケースをどこに置くのかによって、使いやすい奥行が変わります。できるだけ隙間なく衣装ケースを入れられる方が、限られたスペースを有効に使えるはずです。
一般的な押し入れの場合は「65~75cm程度」、クローゼットの場合は「45~55cm程度」の奥行の衣装ケースが使いやすいでしょう。
ただし、家によっては、もっと小さいものでないと入らない場合もあります。置きたいスペースに合うように奥行を計測してから、ぴったりなものを購入することがおすすめです。
収納するものに合わせた「高さ」
置きたい場所に合う高さかどうかも重要です。
深すぎると、下にあるものが取り出しにくくなるため、頻繁に中のものを取り出したい場合は「23cmくらいまで」の高さをおすすめします。分厚い冬物を収納するなら、「30cm程度」の高さのものが使いやすいでしょう。
また、踏み台や脚立が必要になるような高い位置に収納したい場合、深めの衣装ケースにものをいっぱいに入れてしまうと、重量が増して扱いづらくなります。
ベッドの下のようなデッドスペースに入れて使いたい場合は、低いタイプを選びましょう。引き出すときのことを考え、ベッドと床の隙間を実際に計って、やや余裕のある高さのものを選ぶことが大切です。
衣装ケースの選び方
種類やサイズ以外にも、選び方のポイントがあります。置き場所や収納したいものに合った使いやすい衣装ケースを選ぶために、注目したいポイントをチェックしましょう。
「素材」で選ぶ
衣装ケースの素材には、「プラスチック」「不織布」「天然木」などがあります。
プラスチックは軽量で強度があり、中身が少々重くても積み重ねて使いやすい素材です。しかし、通気性が悪いため、収納している期間が長い場合は、カビなどが生えないように対策しましょう。
不織布は繊維を絡ませたり、結合させたりした素材です。プラスチックに比べると通気性がよく、衣類の収納に向いています。ですが、プラスチックのような強度はないため、上に重いものを重ねないようにしましょう。
天然木の衣装ケースは、プラスチックや不織布に比べると割高ですが、通気性と強度の両方を兼ね備えています。
「機能」で選ぶ
収納や取り出しがしやすいよう、プラスの機能が加えられているタイプもあります。
底面に「キャスター」が付いているものは、簡単に移動させることができ、クローゼットや押し入れの中を掃除する際に便利です。ほかの場所に移したくなった場合にも、持ち上げて運ぶ手間がありません。
また、奥行の異なるサイズを前後に置いて使い分けたいときも、移動が簡単なキャスター付きがおすすめです。あとからキャスターを付け足して使えるタイプもあるため、使いやすいものを探しましょう。
ほかにも、衣類を収納しやすいように仕切りが設けられたものや、中に何を入れたか分かるようにタグを付けられるものもあります。
衣装ケースに上手に収納するコツ
衣装ケースに衣類を整頓して収納するコツが分かると、衣替えのときのストレスが減ります。上手な収納方法を見ていきましょう。
洋服を立てて入れる
引き出しやふたを開けたとき、どこに何が入っているのかが一目で分かるようにするには、衣類を四角く畳み「立てた状態」で収納しましょう。衣類の下にほかの衣類が隠れることがなくなり、取り出しやすくなります。
コツは、衣装ケースの幅や高さに合わせて畳み方を変えることです。高さや幅をそろえると、隙間なく収納できます。
柔らかく薄い素材の衣類の場合は、立てた状態で収納しようとするとぐにゃっと曲がってしまうため、できるだけ小さく畳むようにすることがポイントです。
仕切りを作って整理する
100円ショップなどで売っているカゴを利用したり、衣装ケースの幅に切りそろえた厚紙などを利用したりして仕切りを作る方法もおすすめです。小さく畳んだ衣類は、仕切りで分けられた場所の方がきちんと入れやすくなります。仕切りがあれば、目当ての衣類を取り出したときにも、隣り合った衣類が崩れません。
ほかにも、ブックエンドや突っ張り棒など、アイデア次第でさまざまなものを仕切りとして使うことが可能です。仕切りごとにラベルを貼り、何が収納されているのか分かりやすくすると、より使いやすくなります。
衣類をきちんと整頓できると、出番が多いものとそうでないものの見分けがつきやすく、無駄な買い物をしてしまうことが少なくなるはずです。
衣装ケースの中の衣類を守る方法
大切に衣装ケースの中に保管していた衣類を、いざ着ようとしたら傷んでしまっていたという経験を持つ人もいるでしょう。保管中の衣類を、カビや虫食いから守る方法を解説します。
洗濯後にしっかり乾燥させる
大切な衣類をカビや虫食いから守るには、収納する前に汚れを落とし、しっかりと乾燥させましょう。衣類に「湿気」が残っていると、カビや害虫にとって居心地がよい状態を作ってしまいます。
また、クリーニングから戻ってきた衣類のビニールカバーは、必ず外してから保管しましょう。ビニールカバーを被せたままクローゼットの中にかけてしまうと、湿気がたまる原因となります。カバーを外して、しばらく陰干しして乾燥させるのがベストです。
洗ったりクリーニングしたりできないものを収納したい場合は、アイロンの熱で殺菌する方法も。洗濯表示タグをよく確認し、お手入れした後で収納しましょう。