すぐ泣いてしまう人の心理
どのような心理が働いて涙が出てしまうのでしょう?特徴と重なる部分もありますが、さらに具体的な心境をピックアップしてみましょう。
うれしい、楽しいなどのポジティブな気持ちを感じやすい
何かの出来事に対して幸せを感じやすかったり、笑っても涙が出てしまうなど、ポジティブな心理から涙が出やすい人もいます。感受性が高く、何事にも感動しやすい性分でしょう。
悲しい、悔しいなどのネガティブな気持ちを感じやすい
上記とは逆に、辛い出来事や悲しみの場面で心が動揺しやすく、涙が溢れるケース。その瞬間だけでなく、何かあるたびに思い出しては涙がこみ上げてくる、こらえきれずに涙を流す、いうのが常になってしまった場合は「鬱の初期症状」の場合もあります。
想像、共感する力に長けている
想像力や共感力が高い「HSP」気質は、相手の心情に感化されすぎて、話を聞いただけでもすぐに泣いてしまうこともあります。一般的にも、自分が同じような経験や立場だったなど、共通点が多いと想像しやすく、共感し涙が出やすくなることもあるでしょう。
感情のコントロールができない
今まで普通に感情を抑えられたのに、急に涙を止められなくなるなど、喜怒哀楽がわからなくなってきた場合「鬱の初期症状」である可能性も。無常感や喪失感など、さまざまな理由から心のバランスが崩れて、感情を調整ができなくなり、泣くという行為に繋がるようです。
抑制されている気持ちを無意識に発散している
自分の発言を長らく抑えてきたり、うまく話せないなどの消化できない気持ちを、無意識に泣くことで発散している場合もあります。ストレスを涙で解消しているのかもしれません。
「すぐ泣く」のを何とかしたいあなたへの対策法
気持ちと裏腹に涙が出てしまうのを、どうにかできる改善策はあるのでしょうか?
普段から自分の気持ちを表に出す練習
「大切なことを言おうとすると泣いてしまう」という人は、日頃から聞き手に回ったり、自分自身の気持ちを押し込めがちな人に多いようです。思っていることを相手に伝えることは勇気がいりますが、傷つくことを恐れずに発言回数を増やすことで気持ちを解消する訓練を。その繰り返しが、涙をコントロールすることに繋がる場合もあります。
ストレスを溜めず、時々涙をながすことで“ガス抜き”する
解消しきれない気持ちを、無意識に泣くという行為で発散しているという考え方もあります。ですから重要なシーンで泣いてしまわぬよう、普段から感動系の映画やドラマを鑑賞し“ガス抜き”しておくのもおすすめ。心身のストレスを溜めすぎないよう心がけてみましょう。
自分の感情でなく、他のことに意識をむける
自分の気持ちにフィーチャーしすぎることで感傷に浸り、どんどんと涙がこみ上げてきてしまうことも。泣きそうになる前から、常に自分を客観視したり、俯瞰の視点をもちましょう。また涙が出そうになったら他のことを考えてみることで、なんとかやり過ごせることもあります。水を飲んだり、深呼吸してリラックス。可能であれば、いったんその場を離れるなども試してみてください。
顔を上に向ける
物理的な解決法の一つですが、涙が流れ落ちないように上を向いて妨げてみましょう。天を仰ぐように涙を堪えるスタイルです。一度涙が出てしまうと、ひっこめるのが更に難しくなるので、何とか抑えて、上記2の方法と併せ意識が他に向くようにしてみましょう。
カウンセリングを受ける
自分ひとりで抱え込まず、専門家のアドバイスを受けるのも一つの方法。心の奥に隠された理由が解消することで、「すぐ泣く」悩みから解放されるかもしれません。
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最後に
喜怒哀楽などの感情を表す際、キラリと頬をつたう涙。心理的な理由で泣くのは、人間だけの行為だといわれています。しかし涙腺コントロールができないのは、当事者にとって辛いものです。生まれもっての気質や心の抑制なども大きく影響していることが分かりましたが、まずは自分を否定せず、時には思い切り涙を流してストレス発散。ピンときた改善方法があれば参考にしてみてくださいね。
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