涙もろい人の特徴
ちょっとしたことで、すぐに涙を流してしまう人の心理には、どのことが隠れているのでしょうか。共感力の高さの裏返しとも言えますが、本人は悩んでいるケースも少なくありません。涙もろい人の特徴を掘り下げ、傾向と対策を考えてみましょう。
性格的に素直
涙もろい人の多くは、素直な性格の持ち主といわれます。人目をはばからずに涙を流せるような人ほど、感情を素直に表現していると捉えることができるのかもしれません。
素直なため、見たり聞いたりしたことをストレートに受け止めやすく、敏感に反応してしまう傾向が涙もろさの一因に。素の部分をさらけ出すことにそれほど恐れを感じていないため、自分の気持ちを偽ったり隠したりする人と比べ、人懐っこく裏表のない真面目な人に見られることが多いかもしれません。
性格的な素直さにより流れる涙は、うれしいときや悲しいときだけとは限りません。思い通りの結果が出なかったときに、悔しさや自分に対するいら立ちによっても、涙を流すことがあります。
共感力が高い
感情移入しやすい共感力の高さも、涙もろい人に共通する特徴。他人の経験を自分のことのように捉え、一緒に喜んだり悲しんだりすることで涙を流します。
共感力が高い人は、人生経験が豊富な人でもあります。悲しいことや苦しいことを数多く経験した結果、相手を思いやる気持ちがより強くなっている証拠だとも言えます。
実際に接する人の話だけでなく、映画・ドラマ・小説などに感情移入することも珍しくありません。悲しい場面や感動的な場面では、思わず涙してしまいます。
自分の経験に近いような話を見聞きすると、当時の様子や自分の感情を思い出し、さらに共感しやすくなります。
自信がない
常にマイナス思考で自分に自信がない人も、涙もろくなりやすい傾向が。小さなことで過剰に傷ついたり、自己嫌悪に陥りやすかったりする性格がその理由です。
例えば、笑いながら自分を見ている人がいると、悪口を言われているのではないかという感覚に陥り、自然に涙が流れてくることもあります。
また、小さなミスで自分を責めたり、能力の低さやコンプレックスを気にしすぎたりしても、気分が落ち込みやすくなり涙もろくなります。
自分に自信がないという理由から涙もろくなるのは、気持ちや思考がネガティブに傾いてしまっているということ。ポジティブ思考に切り替えていく必要もあるかもしれません。
涙が出てしまう理由とは
すぐに泣いてしまうのは、いくつのか理由が考えられます。涙もろい人の多くに共通する主な理由を知っておきましょう。
ストレス発散になっている
人の感情がプラスやマイナスの方向に大きく動いたときには、脳が感情の揺れをストレスと判断し、ストレスへの反応により涙もろくなる症状を引き起こすこともあると言われます。
思いっきり涙を流した後に気分がすっきりすることがあるのは、涙を流すことでストレスを発散しているからとも推察されます。
ストレス発散の方法は人それぞれですが、涙もろいこともストレス発散方法のひとつと解釈する向きもあります。
最近涙もろくなってきたと感じている場合は、さまざまなことでストレスをため込んでいる可能性があるかもしれません。
年齢を重ねて経験が増した
大人になり歳を重ねるにつれ、涙もろくなったと感じる人は多いのでは。さまざまな経験を積み上げる中で、自分の過去と重なることが増えていき、感情移入しやすくなり涙もろくなります。
何十年も生きていると、楽しい経験だけでなく悲しい出来事も数多く経験し、幾度となく涙を流すことになります。
他人の話を聞いたときに、自分が涙を流した過去の経験を思い出し、当時と同じ気持ちになって泣いてしまうという感情の流れです。
また、人生においてさまざまな経験をする中で、何気ないことに感謝できるようになったり、子どもや動物を愛する気持ちが生まれたりすることがあります。このような経験も、涙もろくなることに影響しています。