人に期待し過ぎない方がいい理由とは?
たいていの人が多かれ少なかれ、何かを期待しながら人付き合いをしているのではないでしょうか。期待心が大きくなければ問題は起こりづらいですが、あまり人をあてにし過ぎると人付き合いが苦しくなることがあります。
どんな理由でうまくいかなくなってしまうのか、見ていきましょう。

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他人を思い通りに動かすことは不可能
周囲の人に「〇〇をしてくれるはず」と望んでも、思い通りに動いてくれるとは限りません。
「以前もやってくれたから」「恩を返してくれるのでは」などと、都合よく考えることは危険です。偶然、うまくいくこともありますが、そうでないことの方が多いです。周囲の人が苦労して何かをやってくれたとしても、いつでも思ったような成果が得られるわけではありません。
期待が大きくなればなるほど、人はよい見返りを求めてしまいがちです。思い通りにならなかったときは、期待が大きいほどがっかりしてしまうでしょう。
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期待しないことで得られるメリット
人に期待することが日常になっている場合は、期待しないメリットを考えたことがないという人もいるでしょう。
意識しないと見過ごしてしまいがちですが、期待をしないことには実は多くのメリットがあります。どんなものがあるのか見ていきましょう。

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気持ちに余裕ができる
1つめは、人に期待しないでいると気持ちに余裕が生まれることです。身の回りの出来事に気持ちを乱されることなく、自分のペースで生きていけます。
誰かに依存したり恨んだりすることがなくなり、「平常心」でいられる時間が増えるでしょう。
気持ちに余裕ができると視野が広がり、自分が本当にやりたいことに目を向けられるかもしれません。客観的な視点を持ちやすくなるので、自分にとって本当に必要なものが見えてきて、不要な人間関係の整理にも役立つはずです。適度な人付き合いができれば、忙しさからも解放されるでしょう。
ストレスが減る
あまり人をあてにしない方が、誰かに頼って事態がうまくいったときに、喜びを感じやすくなるでしょう。がっかりする機会が減り「ストレスが少ない生活」が手に入ります。
誰かに過剰な期待を持って接することは、物事の結果を他人に委ねているといっても過言ではありません。常に人任せでは幸せになれるかどうかがあやふやで、心労が大きくストレスが増えてしまいます。
自分で動かず人に任せた結果、どう転んでも納得できる場合はよいですが、そうでない場合はストレスが大きくなるでしょう。
幸せを感じやすくなる
身の回りのことに対して過度な期待をしないでいると「ささやかな幸せ」に気づきやすくなることがメリットです。ちょっとしたことにも喜びを感じられる方が、楽に生きやすくなります。
例えば、誕生日に誰からも祝福されなくてもよいという考えの場合、思いもよらないプレゼントをもらったり、お祝いの言葉を言われたりしたときに、かえって大きな喜びを感じやすいでしょう。
祝福されることが当たり前の状態に慣れていると、何もなかったときにがっかりしてしまい、周囲を憎く思ってしまう可能性があります。
人に優しくなれる
周囲に期待しなくなると、人との接し方が変わるところもメリットです。何かを頼んだときに、失敗したとしても人を恨む気持ちがなくなり、優しくなれるでしょう。
その人に依頼しようと決めたのは「自分の意思」だと考えることができれば、人を過剰に攻撃せずにいられます。
誰かが助けてくれることは、特別なことであると考えられると、何かしてもらったときの喜びもひとしおです。すると、人からしてもらったことに対して、どんな小さなことであっても、自然に感謝の気持ちを抱きやすくなります。自分も何かをお返ししたくなり、持ちつ持たれつの関係を築けるでしょう。