自主性が生まれる
周囲に振り回されず幸せに生きるには、自主性を持つことが大事です。人に期待してばかりだと、自主性が損なわれてしまうことがあります。
例えば、家族や友人が休日の過ごし方や行先を決めてくれると思っていると、相手に急な仕事や病気などのイレギュラーなことが起きたとき、うまくリフレッシュできなくなってしまうことも。
他人をあてにしなければ、失望することもなくなります。仕事でも、会社が「こうしてくれるはず」と思って動いていると、思ったような結果が得られず、がっかりしてしまうことがあるものです。
自分で何が必要なのかを考えて実行したことは、失敗してもよい経験となり、人生を豊かにしてくれるでしょう。失敗を、誰かのせいにしなくてもよい生き方ができるのです。
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期待しないことのデメリット
人に期待せずにいれば得られるメリットがある代わりに、失われるものもあります。デメリットが分かっていないと、思わぬ失敗をしてしまいかねません。
どんなデメリットがあるのか、見ていきましょう。
人間関係が希薄に
期待しない態度を表面に出し過ぎると、人間関係が希薄になってしまうことが懸念されます。
何かに失敗したとき依頼者から「あなたには期待していなかった」と言われた場合、寂しさを感じる人は少なくありません。最初から期待されていないと分かっている場合、頑張ることがむなしくなることもあるでしょう。気楽な部分もありますが、人によっては楽しくないと感じてしまうこともあるのです。
自分や他人のために、何かを頑張りたいと思えなくなると、幸福感が減ってしまうことも考えられます。期待しないで人と接すると、ほどよい距離でいられる一方で、特別な親密さは感じづらいともいえます。
孤独を感じることも
人に期待しなくても平気でいられる人は、自立心が高い人です。どんなときでも、必要以上に周囲の意見に惑わされることなく生きられます。
メリットでもある反面、人によっては孤独や寂しさを感じることがあるでしょう。誰にも期待しないと自分らしさを保てますが、波乱のないつまらない生き方に感じる場合も。
問題は期待し過ぎて結果に振り回されてしまうことであり、うまく「自立心とのバランス」をとれれば負担が減るでしょう。期待感を全くなくしてしまうとデメリットが大きくなるので、さじ加減が重要です。
期待せずに生きるためのトレーニング
人に期待することが普通の状態の場合、注意していてもなかなか思考の癖が直らないことがあります。
できることから、少しずつチャレンジすることがおすすめです。どんな方法があるのか見ていきましょう。
まずは相手を尊重する
相手を尊重できていないと、自分の意見を押し付け過ぎてしまうことがあります。どんなに親しい間柄であっても、考え方は人それぞれです。
まずは、相手を尊重することから始めてみましょう。人を尊重するには、広い視野を持って、相手の意見を「必要なものかもしれない」と思うことがおすすめです。違う意見を持っていることを否定せずに「そういう考え方もあるんだ」と、受け入れることが大事です。違いを認めることをせずに、間違っていると決めつけるのはやめましょう。
そうすれば、期待値を下げることがなくなるだけでなく、人の話をよく聞いて必要だと感じるものだけを取り入れることができ、自分の成長にもつながるでしょう。
できることは自分でする
自分でできることは人任せにしてしまわずに、挑戦するようにしましょう。できるだけ自分でやってみることを心がけると、だんだんと習慣が変わります。
常に、苦手なことを人にお願いして代わりにやってもらっていては、成長がありません。自分でできる範囲を少しずつ広げていくと、楽しみが増えて人生が豊かになるでしょう。
幸せを身近に感じられるようになるには、周囲に対してだけでなく、自分自身に大きな期待を持たないことも大切なのです。「できたらラッキー」という程度の気持ちで、さまざまなことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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