「陣中見舞い」の意味や読み方とは?
まずは「陣中見舞い」とは、どんなことをいうのか読み方や意味、言葉の由来を理解していきましょう。
「陣中見舞い」読み方と意味
「陣中見舞い」は「じんちゅうみまい」と読みます。意味は以下の通り。
1:戦場に軍人をたずね、その苦労をねぎらうこと。また、そのとき持参する金品。2;(比喩的に)選挙の立候補者や、忙しい仕事などをしている人をたずね、慰めること。(<小学館 デジタル大辞泉>より)
「陣中見舞い」の由来とは?
「陣中」は「戦陣の中」。つまり、「戦中である」ということ。「見舞い」は「訪問して慰めること」をいいます。本来「陣中見舞い」は、戦場の兵士を労うために陣営を訪れたり、贈り物をすることをいいました。そのことから、選挙や仕事場を戦場になぞらえて、何かに向けて忙しくしている人を激励したり、労うことをいうようになったのです。
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「陣中見舞い」を贈る際の注意点
本来、「陣中見舞い」は喜んでもらえるもの。しかし、マナーや注意点を理解しておかないと、かえって相手に不快感を与えたり、迷惑をかけてしまう可能性があります。「陣中見舞い」を贈る際の注意点をみていきましょう。
ネガティブな表現はNG
「陣中見舞い」を贈る際にネガティブな意味合いのある言葉を使うのはマナー違反。一般的には「敗れる」「落ちる」「転ぶ」「滑る」など、不吉な事を連想させる言葉、「忌み言葉」はタブー。相手がポジティブになれるような言葉を選びましょう。
長居は禁物
訪問する際は、できるだけ手短に済ませましょう。相手は大変な最中ですから忙しいはず。長居をすると、相手に余計な気を使わせてしまったり、相手の予定が狂ってしまうことも。用件を済ませたら、すぐに立ち去るのが賢明です。
大切な日の当日は訪問しない
試験日や選挙の投開票日などには、訪問しないようにしましょう。大切な日の当日に訪問すると、相手に迷惑をかける可能性があります。訪問する際は、「陣中見舞い」を贈る相手に余裕があるタイミングを見計らって、訪問するようにしましょう。
選挙には公職選挙法がある
選挙期間中の候補者への飲食物の提供は公職選挙法で禁止されています。お茶請けなどの軽い菓子類は許されているものの、お酒やジュース、弁当の提供は禁止されています。また、反対に候補者から有権者に飲食物を提供するのも違反。応援したい候補者へ「陣中見舞い」を贈る際は、公職選挙法に注意が必要でしょう。
生鮮食品を贈るのはNG
「陣中見舞い」を贈る際は、生菓子や生鮮食品は避けましょう。相手の状況によっては、すぐに食べられない場合もあります。また、夏場など保存環境が悪くなると腐ってしまい、食中毒の原因になりかねません。よって、「陣中見舞い」に食べ物を贈る際は、日持ちするもの、扱いに困らない物を選びましょう。