「助力」の意味や読み方とは?
まずは「助力」の意味や読み方のあとに、ビジネス等で使う注意点をご紹介していきます。
◆意味と読み方
「助力」は「じょりょく」と読みます。「助力」の意味を辞書で調べると「人の進めている仕事や活動に力を貸すこと」「手助け」とあります。
◆ビジネス等で使う時の注意点
「助力」とは、「助けますよ」という気持ちを表現する際に使います。自分が行う手助けのことを意味するので、「助力」は敬語表現とは言えません。
では、相手からの手助けや、協力を表す敬語表現は? 正解は「ご助力」です。「助力」に接頭語の「ご」をつける事によって、相手からの「助力」を敬った敬語表現になります。目上の人や取引先の相手に手助けをお願いしたり、お礼を述べる表現として使うことができます。
(例)
・ご助力ありがとうございます。
・ご協力のほどよろしくお願いいたします。
自分が行う手助けは「助力」。相手からの手助けは「ご助力」と覚えておくと良いでしょう。
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使い方を例文でチェック
「助力」とは、自分からの協力やサポートを表現するということは、おわかりいただけたかと思います。続いて、ビジネスシーンで使うことのできる「助力」を使った例文を、解説とともにご紹介しましょう。
1:「彼はこの企画の助力者です」
「助力者」とは「サポートをしてくれる人」という意味で、自分に対しては「助力者」という表現はしません。主にサポートをしてくれる人の紹介をするときに使います。また、助力者が目上の人や取引先の相手だった場合は「〇〇様はこの企画の助力者でいらっしゃいます」というように、「~である」の尊敬語、「~でいらっしゃる」と表現すると、相手への敬意を表現することができるでしょう。
2:「このプロジェクトの成功のために、微力ながら助力いたします」
「サポートや協力をします」という「助力」に「微力ながら」をつけることによって、「力不足かもしれませんが、協力させていただきます」という謙虚なニュアンスを入れることができます。
尚、「助力いたします」を使うときは、あくまでサポートする側であることに留意しましょう。もし主力であるならば「助力」ではなく「力を尽くす」といった意味の「尽力いたします」と言ったほうが良いでしょう。
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3:「感染対策に、金銭面での助力は惜しみません」
「惜しまない」とは「自分の労力や資力を使うのをためらわない」といった表現です。「助力を惜しまない」と表現することで、「積極的に援助しますよ」といった気持ちを伝えることができます。
また「助力を惜しまない」と言われた相手は、全面的な援助を期待するので、全面的な協力体制が整っているときのみに使える表現となるでしょう。
「助力」の類語にはどのようなものがある?
「助ける」という意味の表現は、「助力」以外にもあります。続いて「助力」と同じく「助ける」という意味を持つ表現のご紹介です。
「協力(きょうりょく)」
「協力」とは「力をあわせて物事にあたること」。「協力いたいます」など、一つの目的に数人で力を合わせる場面において、最もよく耳にする言葉ではないでしょうか。また、取引先や目上の相手に「協力」をお願いするときには「ご協力のほど、よろしくお願いいたします」というように、接頭語の「ご」をつけて「ご協力」とすることで敬語表現となります。