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2025.05.14

「やり取り」の言い換え表現は?ビジネスやメールで使用する際の注意点も

ビジネスシーンで「やり取り」を適切に言い換える方法はいくつかあります。たとえば、会話のやり取りなら「連絡」「交渉」「議論」などです。本記事では、「やり取り」の敬語表現や使用上の注意点、シチュエーションに合った言い換え方を紹介します。

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「やり取り」の意味とビジネス表現

開いた辞書の上にルーペがおかれている写真

(c)Adobe Stock

「やり取り」はさまざまなシーンで活用できる言葉ですが、ビジネスで使用するにふさわしい表現なのか疑問に思う人もいます。はじめに、「やり取り」の意味やビジネスで使える言い換え表現、注意点について解説します。

「やり取り」には複数の意味がある

まずは、「やり取り」の基本的な意味を押さえておきましょう。やり取りの漢字表記は「遣り取り」です。元々は「言葉の受け答えをすること、口論」「物を取り交わすこと」など、双方向のコミュニケーションや物事の移動を表す言葉でした。

やり‐とり【▽遣り取り】
[名](スル)
1. 物をとりかわすこと。交換。「見合写真を—する」
3. 言葉の受け答えをすること。また、口論すること。「電話での—」「激しく—する」
小学館『デジタル大辞泉』より一部引用

現在では、ただの会話だけでなく、相談や連絡・質問といったニュアンスでも使われます。文脈によって「やり取り」の指すものが変わるため、聞き手はその状況から適切な意味を判断する必要があります。

「やり取り」を敬語表現に言い換えるには?

ビジネスシーンにおいて「やり取り」という言葉だけでは少々カジュアルな表現なので、目上の相手に使うのは適切といえません。たとえば、「先週の金曜日に、お得意先のA様とやり取りしました」という文章は、次のように言い換えられます。

【例文】

・先週の金曜日、お得意先のA様にご連絡しました
・先週の金曜日に、お得意先のA様とやり取りいたしました

 

敬語表現にしたい場合は、やり取りを「ご連絡」など別の言い方に変えた上で丁寧語にするか、「やり取り」以外の語句を丁寧に整えるといった工夫が必要です。

「やり取り」のビジネス的な言い換え【受け答えを指す場合】

職場で会議中のイラスト

(c)Adobe Stock

「やり取り」には複数の意味があり、シチュエーションによって少しずつニュアンスも変わります。ビジネスでは、〝会話やメールでの受け答え〟という意味で多く使用されるでしょう。「やり取り」の指しているものが、これらであるときの基本的な言い換え方をチェックします。

「やり取り」が受け答えを指すときの言い換え表現
  1. 連絡・相談・対応
  2. 交渉・取引
  3. 議論・話し合い

連絡・相談・対応

ビジネスで会話やメールの「やり取り」を指すときは、「連絡」「相談」「対応」を使用しましょう。より丁寧に表現するなら、頭に「ご~」を付けて敬語表現にします。

たとえば、以下のような使い方が可能です。

【例文】

・一昨日に、メールでご連絡いただいた件はどうなりましたでしょうか?
・本日ご相談いただいた件ですが、いったん持ち帰って検討いたします
・先日の件につきまして、ご対応いただきありがとうございます

 

「ご連絡」「ご相談」は相手の行動に使えば尊敬語、自分の行動に使えば謙譲語です。一方、「ご対応」は尊敬語のみで謙譲語にはなりません。余談になりますが、自分の行動に使う際は「ご対応いたしました」ではなく「対応いたしました」などと表現しましょう。

交渉・取引

「やり取り」の言い換えとして「交渉」「取引」のほうがふさわしいこともあります。以下のようなケースが考えられますので、例文をチェックしておきましょう。

【例文】

・価格について、もう少し交渉の余地はありませんか?
・予算内で収まるように、交渉してみます
・今回の取引は、双方にとって良い結果になりました

 

主に〝問題を解決するために条件を話し合うやり取り〟の言い換えが「交渉」です。また、あまりビジネスシーンでは使いませんが、関係・関わり合いという意味でも「交渉」という言葉が「やり取り」の代わりになります。

一般的な商談や〝お互いが利益を得られるように話し合うやり取り〟は、「取引」と言い換えられます。

議論・話し合い

会議などで意見を交わす、といったやり取りなら「議論」と言い換えられます。次のようなシチュエーションでは、「議論」「話し合い」という表現も自然です。

【例文】

・この問題点について、チームで議論する必要があります
・今回の議論を踏まえて、1週間以内に具体的な計画を立てます
・何か困ったことがあれば、遠慮なく話し合いましょう

 

問題や予算、計画などを話し合うときには「議論」を使える場面が多くなります。議論という表現が堅苦しくなりすぎる場合、「話し合い」と言い換えるとやわらかい印象になるでしょう。

「やり取り」のビジネス的な言い換え【受け答え以外を指す場合】

名刺交換する手元を描いたイラスト

(c)Adobe Stock

「やり取り」には言葉の受け答えに限らず、物品の授受などの意味も含まれます。会話やメールでの受け答え以外を指す場合に使える「やり取り」のビジネス的な言い換えを、「交換」「面識・交流」「経緯・いきさつ」に分けて説明します。

受け答え以外を指す場合の主な言い換え表現
  1. 交換
  2. 面識・交流
  3. 経緯・いきさつ

交換

「交換」とは、部品交換や名刺交換のように物をやり取りすることです。また、情報や意見などのやり取りの言い換えにも使えます。たとえば、次のような表現が可能です。

【例文】

・今回のキャンペーンでは、ポイントに応じて景品と交換できます
・今回の展示会では、多くの企業と連絡先を交換しました
・お互いの知識や経験を交換することで成長できるはずです

 

上記のように、〝物や知識などをやり取りすること〟をビジネスの場にふさわしく言い換えたいときは、「交換」が便利です。

面識・交流

単なる会話ではなく、知り合いという関係性を指して「やり取り」という場合、「面識」「交流」と言い換えられます。

【例文】

・先日のセミナーで、数名の方と面識を持つことができました
・面識がないにもかかわらず、急なお願いにご対応いただき感謝します
・海外支社との交流は、グローバルな視点を持つ上で重要です
・オンラインでの交流も、情報収集のための貴重な時間です

 

「面識」はやや堅い表現に感じられることがあります。また、「やり取り」が会話を意味するのか、関係性を意味するのかは、文脈に応じて判断が必要です。

経緯・いきさつ

これまでの交渉やプロジェクトの流れを「やり取り」というときは、「経緯」「いきさつ」という表現を当てはめられます。

【例文】

・プロジェクト開始からの経緯を、資料にまとめました
・価格改定の経緯について、お客様にご理解を求めます
・新しいシステム導入のいきさつを、チーム内で共有しました
・どのようないきさつでミスに至ったのか調査し、再発防止に取り組みます

 

経緯やいきさつは、「物事の込み入った事情」「事件の経過」という意味です。

やり取りのビジネス表現は文脈で使い分けよう

ビジネスで使われる「やり取り」の主な意味は「言葉の受け答えをすること」「物を取り交わすこと」です。そこから派生して、交渉や議論、交流、いきさつなどを指す場合もあります。

「やり取り」という言葉は複数の意味に受け取れるため、社外の人や事情をよく知らない人に話すときは言い換えたほうが伝わりやすくなります。また、この言葉だけではカジュアルな表現になりますので、ビジネスの場にふさわしい言い換え表現を文脈から判断し、選びましょう。

メイン・アイキャッチ画像/(c)Adobe Stock

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Domani編集部

Domaniは1997年に小学館から創刊された30代・40代キャリア女性に向けたファッション雑誌。タイトルはイタリア語で「明日」を意味し、同じくイタリア語で「今日」を表す姉妹誌『Oggi』とともに働く女性を応援するコンテンツを発信している。現在 Domaniはデジタルメディアに特化し、「働くママ」に向けたファッション&ビューティをWEBサイトとSNSで展開。働く自分、家族と過ごす自分、その境目がないほどに忙しい毎日を送るワーキングマザーたちが、効率良くおしゃれや美容を楽しみ、子供との時間をハッピーに過ごすための多様な情報を、発信力のある個性豊かな人気ママモデルや読者モデル、ファッション感度の高いエディターを通して発信中。
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