この度は種種ご対応いただきまして、誠にありがとうございました
相手がしてくれたことに対してのお礼のフレーズです。複数のことをしてくれた場合や、ひとつのことをしてくれた場合であっても、複雑に物事が絡み合っているような場合にも使えます。「ご対応」の他に、「ご手配」、「お取り計らい」などにも置き換えることができますが、相手が行った対応や取り計らいなので、「お」や「ご」を付けて、「ご対応」や「お取り計らい」というように、丁寧さを心がけましょう。
類語や言い換え表現とは?
「種種」とよく似た言葉や、言い換え表現も確認しておきましょう。
種々相
「しゅじゅそう」と読み、いろいろな姿や状態のことです。
諸々
「もろもろ」と読み、多くのもの、さまざまなものという意味です。「諸々」は、ビジネスメールでも会話でも使える、便利な言葉です。「種々」と「諸々」の違いは、「種々」が多くの種類という意味で使われるのに対し、「諸々」は多くのもの、多くの人、さまざまなもの、というニュアンスを含んでいると言えます。「種々」も「諸々」も、ビジネスシーンでよく使われる言葉なので、覚えておくといいでしょう。また、「諸々」は、「諸々」の前に「その他」を付け加えて、「その他諸々」とされることも多く見られます。
色々
「色々」は、種類が沢山あることを意味し、「種々」の類語ですが、ビジネスシーンで使うにはあまり適切ではありません。くだけた会話で使うのは問題ありませんが、ビジネスメールや、ビジネスの場での挨拶などで使うと、幼稚な印象を持たれる可能性も。また「色々」は、「色々な~」というような使われ方をし、口語では「色々な~」が「色んな~」と変化して使われることも多く見られます。
様々
「様々」は、種類や形、様子などがそれぞれ異なっているという意味の、「種々」の類語です。
数々
「数々」も、ものごとの数や種類が多いという意味で「種々」の類語ですが、「種々」よりも、数が多いことを表す場合によく用いられます。
「種種」を使う熟語とは?
「種々」を使う熟語、同じ意味を表す熟語には、どのようなものがあるかもチェックしておきましょう。
種々雑多
「種々」を使った四字熟語「種々雑多」は、いろいろなものが秩序なく混在していることを表す言葉です。
種々様々
「種々様々」も、「種々」を使った四字熟語で、その意味は、いろいろなことがあり、それぞれが異なっているということです。
多種多様
「多種多様」は、「種々」とよく似た言葉が使われた四字熟語です。意味は、種類や性質がさまざまであることを表しています。
「種々」の英語表現とは?
ビジネスシーンでよく使われる「種々」という言葉。英語での表現方法を知っておくと、いざという時に便利です。実際に英語での「種々」の使い方を見ていきましょう。
「種々」は英語では「various(様々な)」で表すことができます。また、数を強調する場合は「many(たくさんの)」が適しています。「種種ご対応くださいまして、ありがとうございます」なら、「everything」を使って、「Thank you for taking care of everything.」でもいいでしょう。
最後に
ビジネスシーンでもたびたび使われる「種々」という言葉。「諸々」にも置き換えることができ、便利に使えるフレーズです。また、「種々」と同じ意味でも、「色々」は、ビジネスシーンでは使わないほうがいいので、覚えておきましょう。
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