「種種」の意味や注意点とは?
まずは、「種種」の意味や、使用する際の注意点など、基本的なポイントを解説します。
意味や読み方
「種種」は「しゅじゅ」と読みますが、「しゅしゅ」や「くさぐさ」と読むこともあります。意味は「さまざまな」、「多様な」、「多彩な」、「沢山の」という意味で、種類が多いことを表します。
この「種種」のように、同じ漢字を重ねた言葉の二文字目は「々」に置き換えることができ、したがって「種種」の場合は「種々」と表記されることもあります。ちなみに「々」は漢字ではなく記号の扱いで、「々」そのものには読み方がありません。「種々」なら、「しゅじゅ」、「時々」なら「ときどき」、「堂々」なら「どうどう」と、前に付く漢字によって読み方は変化し、「しゅじゅ」や「ときどき」のように、濁点をつけて使われる場合も多くあります。
「々」は「佐々木」や「野々村」など、人の苗字にも使われる記号です。「々」をパソコンで入力する場合は、「どう」や「おなじ」などと入力すると、変換候補に現れます。電話口などで、相手にこの「々」を説明する場合には、読み方がないので困ることも。「躍り字」や「繰り返し記号」、「繰り返しを意味する字(記号)」、「ノマ字点」など、説明の仕方は人によりますが、専門的な説明用語よりも、「佐々木さんの真ん中の字」や、「野々村さんの真ん中の字」、「等々力(とどろき)の真ん中の字」など、身近なもので説明するほうが伝わるかもしれません。
ビジネス等で使う時の注意点
「種種」はビジネスにおいても使われます。メールなどでよく使われる、「種々の事情により」というのは、便利なフレーズです。事情が多岐にわたる場合や、事情をあまり明確にできない場合などに役立ちますので、覚えておくといいでしょう。また「種種」は、相手がしてくれたことにも使えます。つまり、主語は自分自身でも、自分以外でもいいのです。以下で紹介する例文で、具体的に説明します。
使い方を例文でチェック!
理解を深めるために、「種種」の使い方を例文でチェックしていきましょう。主語が自分自身の場合と、主語が自分以外の場合の、両方を紹介します。
種種の事情により、今回はご期待に応えることができません
ビジネスメールなどで使える便利なフレーズです。提案や依頼などを断る時に、理由をあまり明確にしたくない場合などに、「種種の事情により」という言葉を付け加えます。
種種の山菜を使った料理で季節感を出している
さまざまな旬の山菜を使って、料理に季節感を出していることを言い表しています。この場合の山菜の種類は、1種類や2種類ではなく、数多くの種類ということです。