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2021.05.02

【お取り計らい】の正しい意味は?2つの使い方や類語、英語表現などを解説

よくビジネスシーンで耳にする言葉「お取り計らい」には、2つの意味があり、使用できるシーンとより相応しい言い換えもあります。本記事では、「お取り計らい」の正しい意味や注意点、類語をご紹介します。相手によって使い分けなければならないため、上司や社外に対して使いたい人はチェックしてみてくださいね。

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【目次】
 ・【お取り計らい】の正しい意味とは?
 ・【お取り計らい】を使うときの注意点
 ・【お取り計らい】の使い方はおもに2種類
 ・【お取り計らい】の類語は?
 ・「ご査収」と【お取り計らい】の使い方は?
 ・【お取り計らい】の英語表現は?
 ・【お取り計らい】は相手によって使い分けよう

【お取り計らい】の正しい意味とは?

「お取り計らい」の意味は、「物事がスムーズに進むように気を使って処理してくれること」「相手を気遣い細々したものを処理してくれること」です。相手が考えて行動してくれた思いやりに対して敬意を払いたいときや、相手にこれから気遣いをしてもらいたいときなどに使われます。

お取り計らい

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「お取り計らい」のもともとの言葉である「取り計らい」の意味は、「あれこれと便宜を図って物事がうまく進むように取り扱うこと」です。そしてこの言葉に、尊敬を意味する接頭語である「お」がついて、目上の人に対して使う敬語表現となりました。

【お取り計らい】を使うときの注意点

前述のとおり「お取り計らい」は敬語表現のため、上司や目上の人に対しても使用できる言葉です。ただし「お取り計らい」には、「細々したものを処理・対処すること」といった意味合いもあることから、こちらの敬意が伝わらない可能性もあります。

そこで、ここからは「お取り計らい」を使うときの注意点を3つご紹介しましょう。

■上司に使うときはクッション言葉を入れる

上司や目上の人に対して使うときには、言葉の印象を和らげる「クッション言葉」を入れるようにしましょう。先にも述べたように、「お取り計らい」の使い方によっては相手に敬意が伝わらないこともあるからです。

ぶっきらぼうな印象を与えてしまう可能性もあるため、「恐れ入りますが」「お手数ですが」などの言葉と一緒に使うようにしましょう。

■ビジネスメールや文書で使われるほうが多い

「お取り計らい」はビジネスシーンで使われる言葉ですが、話し言葉というよりビジネスメールや文書のなかで使われることが多い傾向にあります。会話のなかで使っても違和感はありませんが、どちらかといえば書き言葉として使われる場合が多いことを覚えておきましょう。

【ビジネスメールや文書の例文】
・この度は、お取り計らいいただきまして誠にありがとうございました
・恐れ入りますが、お取り計らいのほど宜しくお願い申し上げます

■人によっては不快に感じることもある

「お取り計らい」という言葉に敬意を感じられず、不快に思う人もいるようです。人によっては、「お取り計らい」を目上の人に対して使うべき言葉ではないと考えている場合もあります。そのような場合には、後述で例文も紹介しますがケースに合う類語に言い換えて感謝の気持ちを伝えましょう。

【例文】
・私の異動部署の件ですが、お心遣いいただきまして誠にありがとうございました

【お取り計らい】の使い方はおもに2種類

「お取り計らい」の2つの使い方を、それぞれ例文を交えてご説明しましょう。

お取り計らい

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相手の気遣いに対して感謝を伝えるとき

まずは「相手の気遣いに対して感謝を伝えるとき」に使われます。具体的な使い方は、下記の例文を参考にしてくださいね。

 1、お取り計らいいただき

「いただき」は、「もらう」の謙譲語です。この場合、自分を低めることによって間接的に相手を高めています。相手に対して恐縮な気持ちを伝えたいときに使えるでしょう。

【例文】
・お取り計らいいただきまして、誠にありがとうございました

 2、お取り計らいくださいまして

「くださいまして」は、「くれる」の尊敬語です。先ほどの「いただき」は自分が主語である謙譲語でしたが、「くださいまして(くださる)」は相手が主語である尊敬語であることを覚えておきましょう。

【例文】
・穏便にお取り計らいくださいましたこと、心より感謝申し上げます

相手に気遣いをお願いしたいとき

2つ目の使い方は「相手に気遣いをお願いするとき」です。「便宜を図って物事をうまく進められるように、色々と気を回してくださいね」と相手に依頼するときに使うため、基本的に「よろしくお願いします」などのお願いするフレーズと一緒に使われます。

 1、よろしくお取り計らい願います

「よろしくお取り計らい願います」は、「物事がうまく運ぶように考えながら処理をお願いします」という意味です。ただしこれは上司や目上の人に対して使うのではなく、同僚や後輩、気が置けない仲の相手に対して使います。なぜかというと、「願います」は「願う」の丁寧語だからです。

尊敬語や謙譲語と比較すると、丁寧さが欠けてしまうため目上の人に使うと失礼に当たる可能性もあります。トラブルを避けるためにも使う相手を選びましょう。

【例文】
・この度はご迷惑をおかけしまして大変申し訳ございませんが、よろしくお取り計らい願います

 2、お取り計らい賜りますよう

「賜りますよう」の「賜る」は、「もらう」の謙譲語の一つです。

堅い印象のあるビジネス文書などでも使われる言葉のため、「お取り計らい賜りますよう」は非常に丁寧な言い回しだといえるでしょう。そのため目上の人に対して、取り計らいをお願いしたいときに適しています。敬意を示したい相手に対して、より丁寧に伝えたいときに使ってみてください。

【例文】
・何卒、お取り計らい賜りますようよろしくお願いいたします

【お取り計らい】の類語は?

ここでは「お取り計らい」の類語を4つご紹介します。

お取り計らい

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1、お力添え

「お力添え」は「おちからぞえ」と読み、「力を添える、手助けする」という意味が含まれています。「力添え」に敬意を示す接頭語「お」がついているため、尊敬語として使える言葉です。

【例文】
・この度は、お力添えをいただきまして誠にありがとうございました
・お手数ですが、お力添えのほど何卒よろしくお願いいたします

2、ご尽力

「ご尽力」とは「ごじんりょく」と読み、「力を尽くす、努力する」などの意味があります。もともとの「尽力」に、敬語表現となる接頭語「ご」がくっついているため、目上の人に対して使える言葉です。

ただし「お取り計らい」と違うのは、相手に対して気遣いをお願いするときには使わない点です。「ご尽力いただきますよう」と言うと、「(私のために)力を尽くしてください」といった厚かましいお願いになってしまいます。「ご尽力」は、相手の計らいに対して感謝を伝えるときに言い換える言葉として覚えておきましょう。

【例文】
・ご尽力を賜りましたこと、厚く御礼を申し上げます

3、ご高配

「ご高配」は「ごこうはい」と読みます。「高配」とは、「他人への配慮や思いやり」を意味しており、尊敬を表す接頭語「ご」がつくことで尊敬語として使える言葉です。

ビジネス文書において「平素は格別のご高配を賜り厚く感謝を申し上げます」と、挨拶の定型文としても使われます。

【例文】
・常々格別なご高配をいただきまして誠にありがとうございます
・今後とも何卒ご高配賜りますよう、お願いいたします

4、お気遣い

「お気遣い」の「気遣い」には2つの意味があり、1つ目は「あれやこれやと気を使う」こと、2つ目は「これから何かが起こるのではないかと心配する」ことです。「お取り計らい」の言い換えで使うならば、1つ目の「気を使う」意味で用いましょう。

【例文】
・この度は私の人事異動の件に関して、お気遣いいただきましてありがとうございました

「ご査収」と【お取り計らい】の使い方は?

「お取り計らい」を使うときに、よく一緒に見かける言葉「ご査収」についても簡単にご説明しましょう。

「ご査収」の意味は、「よく調べて確認してから受け取ること」です。「ご査収の上、よろしくお取り計らいください」などと「お取り計らい」と一緒に使われることもあります。

これには「私が提出した書類をよく調べて確認してから受け取って欲しい、その際に何か不備があれば適切に処理をして欲しい」といったお願いの意味が含まれています。目上の人に対して使ってしまうと、失礼に思われてしまうケースもあるため注意しましょう。

【お取り計らい】の英語表現は?

「お取り計らい」を意味する英単語は、「arrangement」が適切でしょう。「arrangement」には「配列・準備・手はず」といった意味があります。物事がうまくいくように準備してくれたことを意味する「お取り計らい」にピッタリです。

お取り計らい

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また、もっと身近な相手に対してカジュアルに使いたい場合には、「kindness(親切な行為)」や「thoughtful(思いやりのある)」を使うこともあります。

【例文】
・Thank you for your arrangement→お取り計らいありがとうございます
・I appreciate your kindness→あなたのお取り計らい(優しさ)に感謝します
・That was very thoughtful→素晴らしいお取り計らい(思いやり)でした

【お取り計らい】は相手によって使い分けよう

「お取り計らい」は相手の気遣いに対して感謝の気持ちを伝えたり、相手に対して気遣いをお願いしたりするときに使う言葉です。

敬語表現になっていることやクッション言葉を活用することで目上の人にも使えますが、相手によっては使わないほうがよい場合もあります。相手の性格や関係性などを考慮して、うまく使い分けていきましょう。

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