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2021.05.01

【ご理解のほど】を正しく使えている?意味や使い方・類語をご紹介

メールなどでよく見かける言葉「ご理解のほど」ですが、目上の人に対して使って大丈夫なのか気になっている人も多いでしょう。この記事では「ご理解のほど」の意味や使い方などをご紹介するとともに、目上の人に使えるのかも確認していきます。使い方に迷いがある人は必見です。

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【ご理解のほど】の意味と使い方とは?

はじめに、ビジネスシーンでよく見かける「ご理解のほど(ご理解の程)」の意味や使い方などをご紹介します。

ご理解のほど 使い方

(C)Shutterstock.com

■【ご理解のほど】の正しい意味

「ご理解のほど」の「理解」の意味とは、「物事の道理を悟って知ること、意味や状況を飲み込むこと、相手の気持ちや立場がよくわかること」です。この「理解」に、尊敬語を意味する接頭語「ご」と断定を避けて印象を和らげるときに使われる「〜のほど」がセットになり「ご理解のほど」が成り立っています。

「ご理解のほど」はこの言葉単体で使われることはありません。多くの場合、相手に何かを依頼する「願い」と、「する」の謙譲語である「いたす」がセットになり「ご理解のほどお願いいたします」として使われます。

つまり「ご理解のほどお願いいたします」は、「物事の道理や意味、状況などをわかってください」という意味になるわけです。

■事前に納得してもらいたいときに使う

「ご理解のほど」は、「事前にこの状況をわかってほしい」ときに使います。

相手に対して事前に理解を求めるわけですから、断定的な言い回しは避け、やわらかく丁寧な言い回しでお願いするとよいでしょう。たとえば「ご理解願います」よりも、「ご理解のほどよろしくお願いいたします」のように「〜のほど」や「よろしくお願いいたします」を付け加えて依頼すると、相手も悪い気はしません。

■口頭でもメールでも使われる言葉

「ご理解のほど」は、話し言葉としてだけではなく書き言葉としても使われます。どちらの場合も意味は変わらず相手への理解を求める言葉のため、丁寧な言い回しにしたほうがスムーズに事が進むでしょう。

とくにメールや文書では、話し言葉よりも丁寧な言葉を選んで使わなければ冷たい印象になってしまいます。くれぐれも注意してくださいね。

【ご理解のほど】は敬語?目上の人に使う方法

「ご理解のほど」は、尊敬を表す接頭語の「ご」がついているため、敬語表現になっているといえるでしょう。

ただしこの言葉は相手に対してこちらの状況を事前に汲み取ってもらいときに使われる言葉なので、目上の人に向かって「ご理解のほどよろしくお願いします」と言うのは丁寧ではありません。むしろ失礼と感じる人のほうが多いでしょう。

そこで「ご理解のほど」を目上の人に対して使う方法を2つご紹介します。

1:クッション言葉を活用する

1つ目の方法は「クッション言葉」を活用することです。

言葉の印象を和らげたり丁寧さをプラスしたりするクッション言葉を入れることで、上司などの目上の人に対しても失礼なく使えるようになります。

よく使われるクッション言葉は、下記をご確認ください。

<よく使われるクッション言葉一覧>
・恐れ入りますが
・お手数をおかけいたしますが
・大変恐縮ではございますが
・ご面倒をおかけいたしますが
・申し訳ございませんが

その場の雰囲気や使うときの自分の気持ちなどに合わせて、うまくクッション言葉を組み合わせていきましょう。

2:類語で言い換える

2つ目の方法は、類語に言い換えることです。

「ご理解のほど」を使いたい場合、どうしても「相手に失礼になってしまうのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれません。そのような場合には、同じような意味をもつ類語に置き換えて思いを伝えましょう。

類語に言い換えることで言葉のニュアンスが変わり、やんわりと相手の理解を求められるケースもありますよ。

【ご理解のほど】の類語

それでは「ご理解のほど」と同じような意味をもつ類語を3つご紹介します。「ご理解のほど」を使うとき、しっくりこない場合には類語に言い換えてみてくださいね。

ご理解のほど 使い方

(C)Shutterstock.com

1.ご了承のほど

「ご了承のほど(ご了承の程)」の「了承」とは、相手の事情を理解するという意味の「了」とつつしんで承知するという意味の「承」で成り立っています。「相手の事情を汲み取って納得する」といった意味があります。

「了承」を使った言葉である「ご了承のほどよろしくお願いいたします」は、「ご理解のほど」と同じように「こちらの事情を汲み取って納得しておいてください」とお願いするときに使われます。まだ起きていない事柄について先に理解・納得しておいてほしいときには、「ご了承のほど」のように丁寧な言い回しを活用してみましょう。

【例文】
・本件のキャンセルは受けかねます。誠に申し訳ございませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします
・今月末をもちまして閉店することになりました。勝手を言って申し訳ございませんが、ご了承のほどよろしくお願いいたします

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