3、ご高配
「ご高配」は「ごこうはい」と読みます。「高配」とは、「他人への配慮や思いやり」を意味しており、尊敬を表す接頭語「ご」がつくことで尊敬語として使える言葉です。
ビジネス文書において「平素は格別のご高配を賜り厚く感謝を申し上げます」と、挨拶の定型文としても使われます。
【例文】
・常々格別なご高配をいただきまして誠にありがとうございます
・今後とも何卒ご高配賜りますよう、お願いいたします
4、お気遣い
「お気遣い」の「気遣い」には2つの意味があり、1つ目は「あれやこれやと気を使う」こと、2つ目は「これから何かが起こるのではないかと心配する」ことです。「お取り計らい」の言い換えで使うならば、1つ目の「気を使う」意味で用いましょう。
【例文】
・この度は私の人事異動の件に関して、お気遣いいただきましてありがとうございました
「ご査収」と【お取り計らい】の使い方は?
「お取り計らい」を使うときに、よく一緒に見かける言葉「ご査収」についても簡単にご説明しましょう。
「ご査収」の意味は、「よく調べて確認してから受け取ること」です。「ご査収の上、よろしくお取り計らいください」などと「お取り計らい」と一緒に使われることもあります。
これには「私が提出した書類をよく調べて確認してから受け取って欲しい、その際に何か不備があれば適切に処理をして欲しい」といったお願いの意味が含まれています。目上の人に対して使ってしまうと、失礼に思われてしまうケースもあるため注意しましょう。
【お取り計らい】の英語表現は?
「お取り計らい」を意味する英単語は、「arrangement」が適切でしょう。「arrangement」には「配列・準備・手はず」といった意味があります。物事がうまくいくように準備してくれたことを意味する「お取り計らい」にピッタリです。
また、もっと身近な相手に対してカジュアルに使いたい場合には、「kindness(親切な行為)」や「thoughtful(思いやりのある)」を使うこともあります。
【例文】
・Thank you for your arrangement→お取り計らいありがとうございます
・I appreciate your kindness→あなたのお取り計らい(優しさ)に感謝します
・That was very thoughtful→素晴らしいお取り計らい(思いやり)でした
【お取り計らい】は相手によって使い分けよう
「お取り計らい」は相手の気遣いに対して感謝の気持ちを伝えたり、相手に対して気遣いをお願いしたりするときに使う言葉です。
敬語表現になっていることやクッション言葉を活用することで目上の人にも使えますが、相手によっては使わないほうがよい場合もあります。相手の性格や関係性などを考慮して、うまく使い分けていきましょう。
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