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2021.07.10

【8月末時候の挨拶】 ビジネスメールの例文と結びの言葉

 

夏の終わりを表す「8月末時候の挨拶」には、「残暑の候」「処暑の候」などがあります。時候の挨拶は季節の流れによって変わるため、その時々に合ったものを使用することが大切です。今回は「8月末時候の挨拶」を使ったビジネスメールの例文と、結びの言葉をご紹介します。

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【目次】
 ・「8月末時候の挨拶」は「残暑の候」「処暑の候」
 ・合わせて覚えたい8月の時候の挨拶
 ・「8月末時候の挨拶」を使ったビジネスメール
 ・口語調の「8月末時候の挨拶」と結びの言葉
 ・「8月末時候の挨拶」を使い季節に合わせた挨拶を

「8月末時候の挨拶」は「残暑の候」「処暑の候」

8月末の時候の挨拶は、「残暑(ざんしょ)の候」「処暑(しょしょ)の候」が用いられます。8月末といえば、暑さもひと段落し秋の気配を感じ始めるころです。「残暑」や「処暑」も、8月末の気候を表す言葉として用いられます。

8月末時候の挨拶

種類の多い時候の挨拶をマスターするには、まずは言葉の意味を理解するのがおすすめです。背景にある季節を思い浮かべることで、使用に適した時期を覚えていくことができます。

■「残暑」は「立秋後の暑さ」

「残暑」は「立秋(りっしゅう)」の後に残る暑さを表す言葉です。「秋」が「立つ」と書く「立秋」の始まりは、暦のうえでは8月7日頃にあたります。季節が秋へと差しかかり、涼しくなってくることを表す言葉です。

とはいえ「立秋」の時期は、実生活ではまだまだ夏の暑さが残ります。そのため「立秋」の後の暑さは「残暑」という言葉を用いて表現します。

■「処暑」は二十四節気のひとつ

「処暑」は、二十四節気のひとつを表す言葉です。二十四節気には「処暑」のほかに「立春」「夏至」「冬至」などがあります。

春夏秋冬と4つに分けた季節を、さらにそれぞれ6つに分けたもので、その年によって1日程度前後することもあります。

「処暑」は、暦のうえでは8月23日頃を指し、暑さが次第に収まっていく様子を表します。8月下旬に送る手紙にも、時候の挨拶として用いられる言葉です。

合わせて覚えたい8月の時候の挨拶

8月の時候の挨拶は、上旬は「盛夏の候」、中旬は「立秋の候」と使用する時期によって異なります。8月は、お中元の礼状や残暑見舞いなど、手紙をやりとりする機会も多い時期です。

8月末時候の挨拶

心を込めたていねいな手紙を送るためには、その時期に応じた言葉を用いる必要があります。8月末の時候の挨拶と合わせ、それぞれの時期に応じた表現を覚えていきましょう。

■8月上旬「盛夏の候」「盛暑の候」

8月上旬の時候の挨拶には「盛夏(せいか)の候」や「盛暑(せいしょ)の候」などがあります。
「盛夏」は、夏の暑い盛りを表す言葉です。暑さの盛りを表す言葉には「真夏」という表現もあります。天気予報では、最高気温30度を超えた日を「真夏日」とも表現します。

「盛暑」も「盛夏」と同じ意味合いを持つ言葉です。一般的には、梅雨が明けた時期から立秋までの間に使用します。

■8月中旬「立秋の候」

「立秋の候」は8月7日~23日頃までに用いる時候の挨拶です。暦のうえでは秋が始まったことを意味します。

前述したように、立秋以降の暑さは「残暑」と表します。そのため「立秋の候」は残暑見舞いにも用られる挨拶です。「8月7日前後を過ぎたら暦のうえではもう秋」と意識して使い方を覚えると良いでしょう。

■8月下旬「残暑の候」「処暑の候」

8月下旬には「残暑の候」「処暑の候」を用います。具体的には、8月23日頃から9月上旬に使用する挨拶です。

実生活では、8月下旬から9月にかけてもまだまだ暑さが続きます。8月下旬の時候の挨拶を使うときには「まだまだ暑い日が続きますが」「夏の疲れが出る時期ですが」など、相手を気遣う言葉を添えるようにしましょう。

「8月末時候の挨拶」を使ったビジネスメール

ビジネスメールには、漢語調の時候の挨拶を用います。漢語調の挨拶は、格式ばったシーンに適した表現です。取引先や、目上の人への礼状などにも使用できます。

8月末時候の挨拶

「拝啓」のような頭語から始まり、末尾に「敬具」を用いることも合わせて覚えておきましょう。

(例文)
拝啓 残暑の候、〇〇様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
(~本文~)
今後ともご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
まずは略儀ながら、書面にてご通知申し上げます。
敬具

口語調の「8月末時候の挨拶」と結びの言葉

口語調の時候の挨拶は、ビジネスでもややくだけた表現が許されるシーンに適しています。親しい間柄で、漢語調だと堅苦しいと感じる場面で使用すると良いでしょう。

8月末時候の挨拶

相手との関係によって、さまざまなバリエーションが用いられるのも特徴です。まだまだ暑さの残る8月末であれば、残暑疲れを気遣ったり、秋の気配を感じさせたりする結びの言葉を使用するようにしましょう。

■口語調の「8月末時候の挨拶」

口語調の「8月末時候の挨拶」には、残暑を意識したものを使用します。まだまだ厳しい暑さが続くことも珍しくないため、相手の体調を気遣う挨拶を用いましょう。

(例文)
拝啓 残暑がいっそう身に応える日々ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
いつも多大なお力添えをいただき、誠にありがとうございます。
(~本文~)
まだまだ暑い日が続きます。皆様お疲れを出されませんよう、お体に気を付けてお過ごしください。
まずは書面にてお知らせいたします。
敬具

■8月末に適した結びの言葉

8月末の結びの言葉には「夏の終わり」を意識したものを使用します。敬具の前に置く、締めの挨拶として用いる言葉です。ビジネスメールでも、少しずつやってくる秋の気配を思わせる言葉を使用しましょう。

(例文)
・残り少ない夏休み。ご家族の皆様でどうぞ存分にお楽しみください。
・風の音に秋の気配を感じるようになりました。どうぞお体大切にお過ごしください。
・残暑も残りわずかとなりました。夏の疲れに注意し、お互い元気に過ごしましょう。

「8月末時候の挨拶」を使い季節に合わせた挨拶を

「8月末の時候の挨拶」は、「残暑の候」「処暑の候」などを用い夏の終わりを表現します。少しずつ訪れる、秋の気配を感じさせる挨拶です。ビジネスでは、相手との関係性によって、漢語調と口語調の挨拶を使い分けるのがおすすめです。「8月末時候の挨拶」を正しく使い、季節に合わせたていねいな気持ちを相手へと届けましょう。

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