実際の時間を表現するというよりは、文学的な言い回しをしたい場合に使われると考えましょう。
Summary
- 「刹那」(せつな)とは、きわめて短い時間や瞬間的な状態を表現する場合に用いられる言葉
- もともとは仏教用語でサンスクリット語の「クシャナ」が語源とされる
- 類義語には「あっという間」「瞬時」「咄嗟」、対義語には「永劫」「永久」などがある
Contents
刹那の意味とは?
刹那は「せつな」と読み、記事や小説などで見かける言葉です。書き言葉はもちろん、話し言葉でも使いますので、意味や使い方を把握しておきたいですね。本記事では「刹那」について意味や読み方、使い方などを見ていきましょう。
ほんのわずかな時間のこと
せつな【刹那】読み方:せつな
《(梵)kṣaṇaの音写》
1:仏語。時間の最小単位。1回指を弾く間に60あるいは65の刹那があるとされる。
2:きわめて短い時間。瞬間。「—の快楽に酔う」「衝突した—に気を失う」「—的な生き方」
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「刹那」の意味でよく使うのは、「2」の方でしょう。その出来事がほんの一瞬であった場合や、時間をはかる余裕がないほど瞬間的な状態を表現する場合に用いられています。


もともとは仏教用語
かつて「刹那」は仏教用語として、時間の単位を表す際に使われていました。語源とされるのは、サンスクリット語の「クシャナ」。語音を漢字にあてはめて「刹那」と表現するようになったようです。
仏教用語としての「刹那」は、指を一回弾くと、60~65の「刹那」が存在するとされています。

指を弾く時間は一瞬ですから、かなりの短い時間を表していることがわかりますね。
「刹那的」の意味とは
「刹那的(せつなてき)」とは、「刹那」という「極めて短い一瞬」を意味する語に、形容詞を作る接尾語「的」がついた表現です。ご提示の「時間が非常に短いことに加え、その瞬間だけを充実させて生きることを表します」という解説はその核心を捉えています。
さらに補足すると、「刹那」が示す短い時間という物理的な意味だけでなく、「今、この一瞬」の感情や快楽、充実感のみを追求し、未来の計画や長期的な責任を顧みない態度や生き方を指します。このため、「刹那的」はしばしば、将来の見通しがなく、享楽的な側面を持つ否定的なニュアンスを伴って用いられます。
刹那の使い方をチェック
「刹那」という言葉の正しい使い方について見ていきましょう。適切な使い方を把握していると、さまざまなシーンで使うことができます。
非常に短い時間だと伝えたいとき
「刹那」は、非常に短い間であったと表現したい場合に、出来事と組み合わせて使います。短い間に、思いもよらない何かが起きるというのはよくあることです。「唐突に何かが起きたが、その時間は非常に短かった」「状況や場面などが一瞬で変化した」と伝えたい場合に用いるといいですね。例文にすると、以下のとおりです。
【例文】
・もうダメだ、と思った刹那に家族の顔が思い浮かんだ
・刹那の快楽に身を投じ、後悔している
「その刹那」は決定的な瞬間を指す際に使われる
「その刹那」というフレーズは、「その極めて短い一瞬」という意味で、出来事や状況が劇的に変化する決定的な瞬間を指す際に用いられるでしょう。この「刹那」という言葉自体が仏教における時間の最小単位を意味するため、「その刹那」といえば一瞬の速さや衝撃を強調できます。
たとえば物語の描写において、緊張や高揚が最高潮に達し、結果が確定する直前と直後を分ける境目に読み手の注意を集中させる役割を果たします。
【例文】
・その刹那、止まっていた時間が動き出した
・ランナーがフィニッシュラインに飛び込んだその刹那、観客席から大歓声が沸き起こった。
・彼女は答えを出すまでに数秒ためらったが、決意を込めてうなずいた。その刹那、彼の顔に安堵の表情が広がった。


