失敗・欠点
例文で挙げた「襤褸が出る」の「襤褸」は、隠しておきたい事実という意味で、「失敗」や「欠点」に置き換えることができます。
「襤褸」の対義語は?
「襤褸」の対義語についてもチェックしておきましょう。
新品
「新品」は、使い古した布、着古して破れた衣服と、反対の意味を持つ言葉です。
錦
類語表現で挙げた「襤褸は纏えど心は錦」という言葉で、「襤褸」と対比で使われていた「錦」も、「襤褸」の対義語です。「錦」は、複数の色糸で地色と文様を織り出した織物のことですが、この他に、美しいもの、立派なもののたとえとしても使われる言葉です。
「襤褸」の英語表現は?
「襤褸」の英語表現についても見ていきましょう。
The old man wore a rag clothes(その老人は襤褸切れを着ていた)
「襤褸」という言葉は、「a rag(襤褸切れ)」や「rags(襤褸襤褸の衣服)」で表せます。
My faults have become known(襤褸が出た)
「fault」は、欠点や過失、落ち度という意味です。「My faults have become known」は、直訳すると「私の落ち度が知られるところとなった」となり、「襤褸が出た」という意味で使えます。
襤褸のリサイクル方法
襤褸は主に、中古衣料として再利用するほか、裁断して工業用雑巾に利用されたり、再生原料として反毛に加工されてリサイクルします。処分せず資源として利用するためにできる、リサイクル方法をご紹介します。
知り合いに譲る
まだ着られるけれどもう着ない服は、親戚や友人など知り合いに譲るのも有効なリサイクル方法です。すぐサイズアウトしてしまう子供服などは、特に喜ばれるでしょう。ただし「襤褸」までいってしまうと譲られても困ることもありますので、事前に確認を取って、汚れても良い服を探している人などに譲るようにしましょう。
二次流通にまわす
リサイクルショップに持ち込むほか、オークションサイトやフリマアプリなどで販売するのもおすすめです。ブランド品や限定品なら、難点があっても高値で買い取られるケースもあります。また、高価なものではなくても誰もが知っているブランドで状態が良いものであればすぐに買い手がつくことも。一着の額としては少額でも積み重なれば大きな金額になりますから、処分するよりは環境にもお財布にも優しいと言えるでしょう。
寄付する
古着の寄付を受け付けている団体に寄付をするのも良いでしょう。寄付した古着は、寄付先によって国内で利用されたり、海外に送られたり、寄付された古着を売ったお金がワクチンは発展支援になるなど使われ方は様々です。自分の支援したいと思う先に寄付しても良いでしょう。ただし、衣類は新品のもの以外は受け付けていない場合や、中古でも汚れがないものに限るなど基準がある場合がほとんどですので、事前に受け入れ可能なものと、受け入れ可能な時期、梱包方法、配達業者の指定などを確認するようにしましょう。
自治体の古着・古布回収に出す
古着はそのまま出すと可燃ごみとして処分されてしまいますが、自治体の回収に出すことでリサイクルされます。資源ごみとして回収されたり、回収ボックスを設置しているなど市区町村によって回収方法が違いますので、お住まいの地域の公式サイトなどで回収情報をチェックしてみましょう。
ショップの回収ボックスに入れる
サステナブルな意識の高まりから、古着をリユース・リサイクルできる回収ボックスを設置しているお店が増えています。UNIQLO、GU、ZARA、H&M、無印良品、URBAN RESEARCH、パタゴニア、ゴールドウイン、スノーピーク、洋服の青山などの販売店が回収を行っているほか、下取りやクーポンの発行をしている場合もありますので公式WEBサイトで確認してみると良いでしょう。(※2024年8月現在の情報です)
ウエスとして使う
リサイクルに出さなくても、自宅でウエスとして使うこともできます。使いやすい大きさに切って、水回りや窓、ガレージ、車などの掃除に使用しましょう。
最後に
漢字だと読むことが難しい「襤褸」ですが、「ぼろぼろ」という言葉は日常生活でよく使われるものです。物の状態だけではなく、例えば精神状態のような形のないものにも「ぼろぼろ」は使えます。「襤褸」は、漢字で表されることは少ないですが、もし遭遇した時には読めるようにしておきたいところ。また、「襤褸」の類語「綴れ」が、着物の世界では必ずしも粗末な衣類ではないことも、大人の女性としては覚えておきたいポイントです。
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