Summary
- 意味は、「恥ずかしくて目が合わせられない」や「きまりが悪い」「照れくさい」を表す
- 正しくは「おもはゆい」と読むので、読み間違いにも注意しよう
- 「面映ゆい」とニュアンスが近い英語表現は「embarrassed」などがある
「面映ゆい」の意味や読み方とは?
「面映ゆい」という言葉を聞いたことはありますか? 言葉の響きから何となく意味は想像できても、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。そこで今回は「面映ゆい」の意味や読み方、類語、英語表現などを解説します。
「面映ゆい」の読み方は、「おもはゆい」です。意味を辞書で調べてみると、以下の通りです。
《顔を合わせるとまばゆく感じられる意》きまりが悪い。てれくさい。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
「きまりが悪い、照れくさい」という意味の言葉で、恥ずかしくて他人と目が合わせられない状況や、バツが悪くて他人に顔向けできない状態を表します。「映える」という漢字は「見映え」「出来映え」という使い方をするため、間違えて「おもばゆい」と読まないよう注意しましょう。
また、送り仮名に関して「面映い」と「面映ゆい」の2種類がありますが、両方とも辞書に載っている表記であり、誤りではありません。
使い方を例文でチェック!
「面映ゆい」は日常会話ではあまり馴染みのない表現なので、どのように使うかわからない人もいるかもしれません。ここでは、主な使い方を3つ紹介します。
みんなから作品をほめられて面映ゆくなった
誰かから褒められて照れくさいと感じたときに「面映ゆい」を使用します。日常生活では、単純に「恥ずかしい」や「照れくさい」ということが多いので、珍しい表現とも言えるでしょう。ただし、目上の人との会話やビジネスシーンで使用されることもあるため、基本的な意味は押さえておきましょう。
友達と喧嘩をしてしまい、翌朝面映ゆい気持ちで挨拶をした
きまりが悪い・バツが悪いと感じているときにも「面映ゆい」を使います。こちらの例文は、喧嘩をした後で、顔を合わせるのも気まずい…という状況です。
久しぶりに初恋の人と再会し、面映ゆい思い出が蘇ってきた
「照れくさい思い出」や「きまりが悪い思い出」という意味の「面映ゆい思い出」という表現も。こちらの例文では初恋の人と再会して当時のことを思い出し、恥ずかしさや照れくささを感じているという意味になります。恋愛でドキドキしているときにも「面映ゆい」は使われます。
類語や言い換え表現とは?
「面映ゆい」は、会話の中ではあまり使われない言葉なので、似たニュアンスを持つ言葉を覚えておくと役立ちます。さっそく確認してみましょう。
恥ずかしい
日常会話では、「面映ゆい」よりも「恥ずかしい」の方が使う機会は圧倒的に多いもの。意味をおさらいしておきましょう。
1 自分の欠点・過失などを自覚して体裁悪く感じるさま。2 人目につきたくない思いである。気詰まりである。てれくさい。3 相手がすぐれていて気おくれするさま。
『デジタル大辞泉』(小学館)より引用
きまりが悪いときと照れくさいときに使えることが「面映ゆい」と類似しています。
《例文》
・テストの成績が悪くて恥ずかしい
・人前に出るのが恥ずかしくて顔が赤くなってしまった