40歳を過ぎてから急に旺盛になった夫
梓さん(仮名)の夫は、3歳年上の41歳。梓さんは38歳になったばかりで、結婚10年目を迎えました。
「子どもはふたりで小学校に通っています。結婚当初は子作りのために夫婦の営みがあり、ふたり目を産んでからは自然とレスになっていました。私も40代目前になった今は疲れやすく、体調がすぐれない日も多いことから、夫との夜の生活は『少ないほうがありがたい』という感じだったんですよ。
ところが、ここ1年のあいだ夫の性欲が強すぎて困惑しています」
4年前に夫の浮気が発覚。夫婦再構築の最中ではあるけれど…
実は梓さんの夫は4年前に浮気をしていることが発覚していて、そのときは離婚も視野に入れて話し合いを重ねていたそう。結論としては「夫婦再構築」の道を選び、梓さんは「夫の浮気を許したわけではないけれど、蒸し返すのも悪いので今では触れないようにしている」とのことです。そんな最中で夫から求められる機会が増えてきて「心も体も応じる気分ではない」のが本心だと話します。
「夫婦仲を良くするためには、応じたほうがいいのはわかっているんです。だけど浮気のこともあったし、私自身もうそんなに性欲がないし…といった背景から、夫の求めに応じるのが面倒なのが本音です。
でもそれを言ってしまえば、また夫は浮気をするかもしれないし、妻としては応じるべきなんだろうと思って義務的に応じています」
夜がくるのが面倒…営みをせずに夫婦仲を再構築したい本音
「こんなことを言うと夫には本当に悪いので黙っていますが、最近では夜がくるのが面倒くさいと思ってしまうほど義務感しかありません。
本音では、夜の営みをせずに夫婦仲を再構築していきたいのですが、それは難しいのかなぁって悩んでいます。夫がぼちぼち飽きてくれればいいんですけど、今のところそんな雰囲気もないんですよね。だからこのまま応じ続けているうちにペースダウンしてくれるのを狙っています。でも今はその気配もなく、私の心境は“終わりのない戦い”みたいになっていますね(苦笑)。先が見えないループにハマっている感じです。
本当は、夫に『もう少し頻度を減らしたい』と素直に伝えたいんです。でも、また浮気をされたくない気持ちが強く、なかなか夫に本音を伝えられずにいます。いつまでこんな状況が続くのか、どうするのが最善なのか、答えが出ずに苦しいですね」
セックスレスに悩む夫婦も少なくない一方で、夜の生活への意欲にまつわる部分で夫婦に温度差があることも、夫婦間に亀裂を走らせてしまう原因になりやすいのは間違いありません。本音で話し合えるのがベストですが、梓さんのように事情を抱えていると、夫婦間でも本音でのコミュニケーションが難しいこともあります。しかしいつまでも騙し騙しの夫婦関係を続けていても、日常生活が苦しいものになっていくはず。夫に本当の気持ちを伝えることができるよう、勇気を出していくことも大切なのではないでしょうか。
取材・文/並木まき
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