町田啓太がスーツのジャケットを脱いだら…
町田啓太さんに「Effective=効果的」なファッションを着こなしていただく本連載。素敵すぎるカットを余すことなくお見せするために、1ルックを前後編にわけてファッションやライフスタイルについて等身大に語ってもらいます。
写真をすべて見る今回のテーマ:大人の男のダブルジャケットのスーツ
――町田さんは、俳優としてたくさんの話題作にも出演されておられますが、漫画や小説などの原作がある作品とオリジナル作品で役づくりに違いはありますか?
役づくりをする上で、取り組むことはそんなに変わらないです。でも、原作がある作品に関しては、既に出来上がっているイメージや求められる空気感があるので、そこを外さないようにしないといけないと思います。原作があるものを映像化するときは、情報量がとても多くなります。だから、役づくりする中でよりいろんなチョイスができるので、ベストを見つける過程が楽しいです。自分がどうやって役柄や作品に寄り添っていくかが難しくもあり、やりがいでもありますね。
――では、オリジナル作品の場合はどうですか?
オリジナル作品の場合は、いかようにも想像ができます。その分、自分の中でどれだけ役柄を解釈出来たかが問われますよね。監督や制作サイドのスタッフの方々と、密にすり合わせをしないとズレが生じてしまいます。オリジナル作品は広がりがある分、共通認識をどう絞っていくのかという作業がとても難しい。だからこそ、自分の価値観やアイデンティティを投影しやすいというよさがありますね。そういう意味で、オリジナル作品はより作品を一緒に作る感覚を楽しめるのかもしれないです。今、撮影中の『テッパチ!』はオリジナル作品なので、役を掴むためにやるべきことがたくさんありました。