2.素直に受け止め相手を圧迫しないようにする
「前向きに検討します」と相手が意思表明をしたら、その意向を尊重するようにしましょう。もう一押しすれば即決してもらえるのではないか、良い方向に結果が動くのではないかと考えてしまうのは危険です。
せっかく良い雰囲気で進んでいたのに、相手に圧迫感を与えてしまうことで風向きが代わってしまう恐れがあります。相手が検討する間に、今後の対策やアプローチを考える余裕を持てるとよいでしょう。
「前向きに検討」の言い換え表現
前向きに検討の言い換え表現として、次の2つをご紹介します。
・「検討の上追ってご連絡させていただきます」
・「総合的に検討させていただきます」
含まれる若干のニュアンスの違いを理解して、適切な表現を選択できるようにしましょう。
■「検討の上追ってご連絡させていただきます」
「検討の上追ってご連絡させていただきます」は、面接と商談の両方で利用できる言葉です。返答をする意思を伝えているため、相手も状況を理解し待つことができます。
結果の良し悪しに関しては、残念ながら表現からは推測できません。検討の結果、どちらにも転ぶ可能性のある表現だといえるでしょう。
■「総合的に検討させていただきます」
「総合的に検討させていただきます」は、面接や商談の内容だけではなく、その他さまざまな要素を合わせて検討することを伝える言葉です。結果がどのようになるかは、検討の状況によって異なります。
また、検討する材料はすでに揃っている状況が推測されるため、これ以上の情報を提供する必要はないでしょう。相手の意向を受け取り、落ち着いて結果を待つようにするのが無難です。
「前向きに検討」の意味を正しく把握しよう!
ビジネスシーンでよく用いられる「前向きに検討」という言葉は、状況に応じてプラスの意味をもつ場合もあれば、マイナスのニュアンスで使われる場合もあります。言葉の表面的な意味に一喜一憂することなく、落ち着いて結果を待つ姿勢が大切です。
言い換えとして利用できる2つの言葉も、結局は最終的な結果を推測することはできません。面接や商談の最後の瞬間まで全力を尽くし、相手の意図を尊重して対応するのが働く大人のマナーです。
(引用すべて〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
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