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2023.02.08

今さら聞けない「役職」とは? 最近多くなっている英語の名称もあわせて解説

一番わかりやすい役職は代表取締役。会社のトップ経営者であり、会社を代表する役割があります。本記事では、それぞれの役職の役割、最近使われているCEOのような英語表記についても解説します。

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役職とは?

役職とは、会社など所属する組織での役割を表すものであり、それぞれの役職には、職務と責任があります。例えば、株式会社を代表する役割は「代表取締役」です。あくまで役職は一般的な名称で、法律などのルールがあって決まっているわけではありません。

最近では合同会社などで、「代表社員」などという名称も使われています。それでは、それぞれ一般的な役職についてみていきましょう。

同じ方向を向いているビジネスパーソンのイラスト

管理職とは

役職とは違うのですが、「管理職」という言葉があります、一般職と比較して、管理することを役割とした役職のことを、総じて管理職と呼びます。労働法規で定められている「管理監督者」とは異なり、厳密な定義はありません。

一般社員とは

役職がついていない社員のこと。「平社員」などと呼ぶことも。主たる業務を担当する、社内において欠かせない存在。

一般的な役職の序列

一般的な役職の序列です。会社によってはない場合も、役職名が異なる場合もあります。この役職の序列によって、職務権限や責任が大きくなり、給与が上がります。いわゆる、出世コースといわれるものです。

・主任
・係長
・課長
・次長、または副部長
・部長
・本部長
・取締役(常務、専務、副社長)
・代表取締役

 

青のグラデーション、トップは黄色のピラミッド

主任

最初につく役職が「主任」です。グループリーダー的な役割を担います。

係長

チームリーダー的な役割で、課長の下で業務遂行の責任を担う人

課長

文字通り担当する課の管理、監督を行う役割になります。担当する課の業務執行権限と、管理監督責任を持っています。

次長、副部長

部門長としての部長を補佐する役割です。

部長

部門という、機能的な組織の一番大きな単位の長です。役員ではないですが、従業員の一番上の職責となります。

本部長、事業部長

取締役が担当するケースが多く、経営に近い職責となります。部門の上位組織にあたる、本部や事業部を管理する役割を担います。

取締役(常務、専務、副社長)

会社の経営を担う役割です。常務取締役と専務取締役との違いは、常務が現場業務の最高責任者であり、専務は社長の補佐的役割で社長不在の際は代理をつとめ、経営判断を伴う職責となります。副社長も同等です。

代表取締役

会社の一番のトップ、経営者です。組織的には代表取締役の上に、会長職が存在しますが、会長は、どちらかというと名誉職で社長退任後につきます。

取締役と執行役員の違い

端的にいうと、執行役員は退任後も従業員として雇用対象となりますが、取締役は経営陣となり、退任後に従業員として雇用されることはありません。

取締役とは?

取締役は、会社法や商業登記法で定められた役割です。会社の経営を任された人で、会社の方針を決定する役割(決定機能)、決定したことを各部門に指示し、実行する役割(執行機能)、実行されていることを確認する役割(監督機能)、不祥事などの問題を起こさないようにする監査の役割(監査機能)などが求められます。

執行役とは?

委員会設置会社において、会社の業務を執行する役員のこと。取締役は会社の業務は行わず基本方針の決定や監督に専念するのに対し、執行役は会社の業務を行うところが異なる点です。執行役は、取締役会で選任・解任されます。

一方で「執行役員」がありますが、こちらは会社の従業員であり、取締役ではありません。あくまで業務執行の責任者となります。また、法律上の概念もありません。これらの点が、「執行役」と異なります。

英語名による役職

最近、日本の会社でも英語での役職名が増えています。外資系の会社などでは一般的です。英語名での役職もみていきましょう。

自信を持って笑みを浮かべてオフィスに立っているビジネスマン

英語名の一般的な役職

・Leader
・Manager
・Director
・General Manager
・Vice President
・CEO
・CIO
・COO
・CFO
・CMO
・President

 

Leader

日本語表記ではリーダー。日本でも比較的わかりやすい役割です。グループリーダーやチームリーダーなどという役割になります。

Manager

日本語表記ではマネージャー。日本でもなじみ深い名称です。日本の会社でも、最近では課長ではなくマネージャーと呼ぶ場合が多くなってきています。

Director

日本語表記ではディレクター。こちらも日本にはなじみ深い名称でしょう。しかし日本で使われる意味合いと少し異なり、取締役または部門長という役割になります。

General Manager

日本語表記ではゼネラルマネージャーです。会社では略してGMなどと呼ばれます。事業所長や工場長などの役割となります。

Vice President

日本語表記ではバイスプレジデントです。ディレクターの上司となり、バイスプレジデントの上司はPresident(プレジデント)となります。

C●O

C●Oはチーフ(●は頭文字に該当する職務)オフィサーというように、CとOの間の頭文字にある担当職務の最高責任者となります。例えば、CEOはチーフ・エグゼクティブ・オフィサー(Chief Executive Officer)、最高経営責任者。役割的には社長であるプレジデント(President)と同じ意味になります。プレジデント(President)が務めることが多いです。

他に、CIOはチーフ・インフォメーション・オフィサー(Chief Information Officer)最高情報責任者という役割になり、情報システム部門の最高責任者となります。

COO、チーフ・オペレーティング・オフィサー(Chief Operating Officer)は最高執行責任者。CFO、チーフ・フィナンシャル・オフィサー(Chief Financial Officer)は最高財務責任者。CMO、チーフ・マーケティング・オフィサー(Chief Marketing Officer)は最高マーケティング責任者となります。

最近では、最高人事責任者のCHO(Chief Human Officer)従業員や顧客のWell-beingを目指していこうという意味のCWO(Chief Well-being Officer)デジタルトランスフォーメーション(DX)推進をするCDO(Chief Digital Officer)など多様になっています。

President

日本語表記ではプレジデント代表取締役であり会社のトップという位置づけです。

まとめ

会社という組織において、役職というものはなくてはならないものになっています。仕事をする上で、相手がどんな役職で、何を担当されているかがわかり、交渉や取引をスムーズにさせるためにも必要です。しかし少子高齢化の影響により、フラットな組織が増えてくると、この役職自体の存続や、意味合いも変わってくるかもしれません。

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