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2023.03.06

【里帰り】の本来の意味とは?帰省や帰郷との違いも解説

 

里帰りの本来の意味は、女性が結婚してから初めて実家に帰ることです。近年では、出産前後に実家近くの産婦人科で出産することを表す用法も一般的となっています。本来の意味や類義語について解説していきます。

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里帰りの本来の意味は?

里帰り(さとがえり)の本来の意味は、結婚後に新婦が初めて実家に帰ることです。かつては、婚礼後3日目や5日目などに夫婦で新婦側の実家を訪れるという慣習がありました。

故郷の家の縁側に座る老夫婦と犬の様子

現在では里帰りの意味が変化しており、既婚女性が実家に帰ることを表すケースが多いです。また、実家近くの産婦人科で出産する「里帰り出産」という用法も一般的です。

【里帰り:さとがえり】
1.新婦が結婚後初めて実家に帰ること。祝言後の3日目・5日目に行うことが多い。
2.妻や奉公人などが実家に帰ること。「子供を連れて久しぶりに里帰りする」
3.外国へ移住した人が故国に帰ること。国外に出ていた品物などが戻ってくることにもいう。「三家族が南米から二〇年目の里帰りをした」「流出文化財が里帰りする」

(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)

里帰りの類義語には、「帰省(きせい)」や「帰郷(ききょう)」が挙げられます。帰省の本来の意味は、生まれ育った場所に帰って父母を見舞うことです。転じて、休暇などの際に実家へ短期間帰るという意味で使われています。

一方の帰郷の意味は、久しぶりにふるさとへ帰ることです。一時的な滞在を表すこともありますが、生活の拠点をふるさとに移す場合に用いられることが多いです。

“里帰り出産”とは?

里帰り出産は、出産が近づいたタイミングで実家に帰り、実家近くの産婦人科で出産することを指します。里帰り出産の主な目的は、産前産後のママの負担を軽減することです。

帰省の風景、実家へ向かう娘と農作業する両親の様子

■里帰り出産に適した時期

里帰り出産に適したタイミングは個々の状況によって異なります。たとえば、実家が遠方にある人やつわりが重い人などは、妊娠初期の段階で実家に帰るケースが多いです。

安定期を迎える妊娠中期は、一般的に里帰りに適したタイミングとされています。つわりが落ち着くまでは自宅で過ごし、動きやすくなってから里帰りをして出産に備えるのも選択肢のひとつです。

自宅と実家との距離が近い人や産休直前まで仕事をする人は、妊娠後期に里帰りをする傾向があります。正産期に入る妊娠37週以降はいつ産まれてもおかしくないため、里帰りするのであれば、産休が始まる妊娠34週頃に帰るようにしましょう。

里帰りから自宅に戻るタイミングも人それぞれですが、出産後1〜2か月が一般的な目安です。サポートしてくれる家族の負担も考慮し、1か月検診の前後に自宅へ戻るのが無難です。

■里帰り出産のメリット

里帰り出産をすると、家族にサポートしてもらいながら出産に臨めます。育児経験がある家族のそばで過ごせるため、子育てに慣れていない妊婦にとっては安心感があるでしょう。子育ての悩みや疑問をすぐに相談でき、少しずつ育児に慣れていけるのがメリットです。

また、育児以外の家事全般を家族に代わってもらうことで、子育てに集中できたり、睡眠や休息の時間を取れたりします。

■里帰り出産のデメリット

里帰り出産のデメリットは、妊娠から出産の間に病院が変わることです。遠方に実家がある場合は、里帰りする際の移動によって体に負担がかかることも考えられます。

また、実家でサポートしてもらえるのは大きなメリットですが、時には家族のアドバイスを口うるさく感じることもあるでしょう。育児方針の違いから家族と揉めるケースは少なくありません。その他のデメリットには、夫が育児に関わる時間が短くなり、パパとしての自覚が育ちにくいことも挙げられます。

里帰り出産する際の注意点4つ

里帰り出産する際は、さまざまな準備や手続きが必要です。里帰り出産する際に気をつけたいポイントを4つご紹介します。

里帰りの風景、家の前で出迎える両親と娘夫婦の帰省する様子

1.里帰り出産に向けてスケジュールを立てる

里帰り出産では各種手続きが発生するため、スムーズに行動できるようにスケジュールを立てておきましょう。里帰り出産の主な流れは以下のとおりです。

1.里帰り出産を受け入れている病院を探す
2.転院に関する手続きを行う(分娩予約など)
3.転院先に渡す紹介状の作成を現在の担当医師に書いてもらう

人気の病院は予約を取れないことがあるため、早めに探しておくのが得策です。病院によっては電話での分娩予約を受け付けておらず、一度受診しないと分娩予約を取れないこともあります。

2.里帰り出産に必要なものを準備しておく

転院先が決まったら、里帰り出産に必要なものを早めに準備しておきましょう。持ち物が多くなるため、自分で用意するものと実家で用意してもらうものを相談しておくのがおすすめです。

・母子手帳、健康保険証、印鑑
・紹介状
・医師の診断書や同意書(遠方の実家に帰る場合)
・ママ用の衣類(入院用の着替え、授乳服など)
・赤ちゃん用品 など

なかには転院先の病院で準備してもらえるものもあるため、事前に問い合わせておくといいでしょう。

3.助成金や出生届の手続きを忘れずに行う

〈出生届〉
無事に出産を終えたあとは、助成金の申請や出生届の手続きが必要です。出生届の提出期限は生後14日以内と定められているため、旦那さんに手続きしてもらうのがおすすめです。

〈補助券〉
自宅と帰省先の自治体が異なる場合、自治体から交付される補助券は利用できません。ただし、未使用の補助券と転院先でもらえる領収書をあとから提出することで、一部助成を受けられる可能性があります。

里帰り出産後すぐに申請できるように、補助券と領収書をきちんと保管しておきましょう。

出典:法務省「出生届

4.来る頻度などを旦那さんと話し合っておく

里帰り出産する際は、どれくらいの頻度で実家に来てもらうかを旦那さんと話し合っておくことが大切です。パパとしての自覚を芽生えさせるためにも、旦那さんと赤ちゃんが触れ合う機会を積極的に作ってみてください。

また、家事の仕方や生活費の振り分け方など、家庭でのルールを夫婦間であらかじめ共有しておくのもおすすめです。

里帰り出産のお礼は渡すべき?相場とマナーも解説

里帰り出産する際は、家族にお礼を渡すべきか迷うところです。相場やマナーも含めて、里帰り出産のお礼について考えてみましょう。

のし袋 表

〈一般的に里帰り出産のお礼に使用されるのし袋(※紅白の蝶結びの水引)/上段に「御礼」、「感謝」等、下段に夫婦のそれぞれの名前〉

■里帰り出産のお礼は必要?不要?

里帰り出産ではさまざまな面で家族のお世話になるため、感謝の気持ちとしてお礼を渡すケースが多いです。育児でのサポートはもちろん、生活費や水道光熱費などの負担が増える点は無視すべきではないでしょう。

一方で、里帰り中の生活費を自分で払った場合などはお礼は不要という意見もあります。家族へのお礼は義務ではないため、個々の事情に合わせて渡すかどうかを考えてみてください。

■里帰り出産のお礼の相場

里帰り出産のお礼を現金で渡す際の相場は、2万〜3万円程度です。1か月分の相場のため、里帰りする期間に応じて金額を決めましょう。

現金でのお礼を断られた場合などは、お金の代わりに以下のようなプレゼントを渡すケースもあります。喜ばれやすい品物の例を参考にしながら、家族へのプレゼントを選んでみてください。

・カタログギフト
・商品券、旅行券
・家電製品
・お取り寄せグルメ など

■里帰り出産のお礼の渡し方

現金や商品券などを贈る場合は、のし袋(紅白の蝶結びの水引)に入れて渡すのがマナーです。渡すタイミングに決まりはないため、里帰りの数日前や帰省当日、自宅に戻る日などに渡すといいでしょう。その際、お礼は旦那さんから家族へ渡すのが一般的です。

お礼を渡す際に「妻と子どもをよろしくお願いします」などの感謝の気持ちを伝えると、より丁寧な印象になります。また、お礼に手紙を添えると家族に喜んでもらえるでしょう。

里帰りの意味や里帰り出産の注意点を知っておこう

大きな空が広がる田園風景

里帰りとは、女性が結婚してから初めて実家に帰ることです。現在では里帰り出産を指すケースも多く、実家近くの病院で出産することを表す際にも用いられます。

里帰り出産する際は、転院手続きや赤ちゃん用品の購入などさまざまな準備が必要です。里帰り出産を検討する場合は注意点をきちんと理解し、計画的なスケジュールを立てて出産に臨みましょう。

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