甘さのなかに爽やかな香り。抜け感のあるフェミニンスタイルが秋にぴったり!
おしゃれに見せたいけれど攻めすぎたヘアには抵抗がある。でもコンサバに寄りすぎると野暮ったくなりそう。かと言ってナチュラルにしすぎると、子供っぽく見えないか心配。
そんな悩みが尽きない、という人は多いのではないでしょうか? こういった悩みを解消してくれる”大人っぽくもかわいい印象のヘアスタイル”は、若見えして好感度も抜群。その「ちょうどいい感じ」にするためには、ちょっとしたさじ加減が必要です。
まずレングスはミディアム〜セミロングがおすすめ。ショートやボブはそれだけでおしゃれに見えますが、少しハードルが高く感じる人や、フェミニンさを底上げしたい人はこの長さがいいでしょう。
抜け感はレイヤーや薄めの前髪(シースルーバングなど)で表現。爽やかなニュアンスが加わり、長めヘアの甘さをちょうどよく中和してくれます。
今っぽいナチュラルさを残しつつ子供っぽく見せないためには、スタイリングが大事。ぐりぐり巻くのは古見えするので、アイロンをスルーさせるだけとかワンカール巻くだけでOK。グッと素敵になります。スタイリング剤も忘れずに。
それでは、この秋冬イチオシの爽やかフェミニンなスタイルを3つ紹介します。
【ワンカールでこなれるカジュアルフェミニンミディ】
表面にレイヤーを入れると、ワンカール巻くだけでスタイルにちょうどいい空気感をもたらしてくれます。軽くしすぎるとスカスカしたり、逆にふくらんだりしてしまうため、ベースにはある程度重さを残しておくことが大事。レイヤーを入れることでできるひし形のシルエットは、小顔に見せてくれる効果が絶大。セルフスタイリングでも再現性の高いナチュラルなスタイルです。
カット
鎖骨下5cmのミディアムベース。ハチ上にレイヤーを入れ、前髪は、サイドには厚みと長さを残しながらも真ん中は眉下の長さで薄く作り、カットラインの生きたシースルーバングにする。
カラー
明るめのショコラブラウンでワンカラー。肌なじみがよく柔らかさの出る色。
パーマ
基本的にはノンパーマ。髪がベタッとしやすい人は、中間〜毛先にデジタルパーマをかけるとしなやかさが出る。
スタイリング
32mmのアイロンで毛先はワンカールの外巻きに。顔周りの髪はリバース(後ろ向き)巻きにし、しっかり手に広げたバームを中間〜毛先になじませてスタイリング。ひし形をイメージして整えて。
このモデルの顔型や髪質
※髪が少ない人は、レイヤーを入れる量を少なめにする。
◆このスタイルを担当したのは
GARDEN YOKOHAMA
トップスタイリスト 豊田 楓さん
【メリハリレイヤーミディはハイトーンでビターな雰囲気に】
甘さを排除して大人っぽさを後押ししたい時は、前髪を作らないスタイルを提案。ハイトーンにするとさらにエッジィな魅力が引き立ち、秋冬らしいアースカラーの着こなしにもハマります。顔にかかる毛束が陰影を作って小顔に見せ、レイヤーによるくびれで頭の形もキレイに。気になる部分をいい感じにカバーしてくれるテクが散りばめられています。
カット
全体は鎖骨の長さでカット。目尻、リップラインとつなぐように顔周りのレイヤーを入れる。トップのレイヤーはリップラインに合わせてつなぐと、キレイなくびれが出現。
カラー
ハイトーンのオリーブグレージュで、明るい中にも大人っぽさがひそむカラーに。インナーハイライトを施し、髪が動いた時にアクセントにする。ハイトーンは、ちらほら出てきた白髪のカモフラージュにもぴったり。
スタイリング
中間から毛先をストレートアイロンをすべらせながら、なんとなく外ハネにするように。外巻きにすると意識しないほうがちょうどよく仕上がる。顔周りも同様にうっすら内巻きにし、多めのオイルをなじませて最後にコーミング。
このモデルの顔型や髪質
◆このスタイルを担当したのは
garden otakanomori
代表 富山大介さん
【ワンカールがかわいい素髪風ナチュラルセミロング】
スタイリングに手間取る人は、簡単だけどきちんと見えするスタイルを。ベースはやや重さを残しつつも顔周りに軽くレイヤーを入れているので、ほんの少し巻くだけで女性らしいニュアンスが生まれます。抜け感は薄めの前髪で演出。おでこの肌色が透けて顔を縦長に見せてくれるため、丸顔の輪郭カバーとしても最適。
カット
ベースはバストラインに設定し、重さを残してカット。毛先に少しグラデーションを入れてまとまりをアップ。前髪(両黒目の内側)は眉下で薄く作り、サイドバングにはレイヤーを入れてフェイスラインに沿うようにする。
カラー
落ち着いたトーンのショコラベージュ。肌色をキレイに見せてくれる深みのあるツヤカラー。
スタイリング
32mmのアイロンを使い、サイドは上下2段、後ろは左右ふたつ・上下3段に取って上からワンカールの内巻きに。巻く時に毛束を少し持ち上げて巻くと、カールの重なりがランダムになりラフなふんわり感ができる。少量のバームをよく手に広げ、中間〜毛先に手ぐしを通しながらなじませる。
このモデルの顔型や髪質
◆このスタイルを担当したのは
GARDEN YOKOHAMA
スタイリスト シオミユウさん
構成・文/斉藤裕子