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2022.12.04

「訊く」はどんなときに使う言葉?「聴く」「聞く」との違いも解説

 

何となくニュアンスは分かっているけれど正しい意味を知らないという言葉は、誰にでもあるもの。今回は、「訊く」という言葉の意味や、使い方を解説します。

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「訊く」とはどんな漢字?

「訊」は、学校では習う機会のない漢字です。そのため、どのように使われるのか詳しく知らない人もいるかもしれません。ボキャブラリー豊かな人を目指すなら知っておきたい、「訊く(きく)」の意味や「訊」という漢字の使われ方を解説します。

 ヘッドフォンをしながらインタビューする女性と、マイクで答える男性

尋ねる際に使う漢字

「訊く」とは、「問う」「質問する」という意味を持つ言葉。分からないことを相手から聞き出すときや、質問を投げかける場面などで使用されるのが一般的です。

「訊」という漢字は、音読みで「ジン」と読みます。問いただす行為を表す「訊問(じんもん)」や、裁判所が当事者・証人に問いただすことを表す「審訊(しんじん)」などで使われる漢字です。訓読みでは「訊く」のほか、「訊ねる」と書いて「たずねる」と読みます。

「訊く」は、日常的に使われる言葉ではありません。多くの場合、「聞く」で代用されています。よく登場するのは、小説の中。文体や表現にこだわる作者が、わざわざ「きく」を「訊く」と表現するケースがあります。

「訊く」の使い方

「訊く」は、以下のように使われるのが一般的です。

例文

●地図を見ても道が分からないので、近くの交番に寄って道を訊いた
●親の仕事をレポートする課題をこなすため、父親に仕事について訊いてみようと思う
●授業終わりに分からない部分を先生に訊いてみたら、疑問が解消してすっきりした
●ツールの使い方で分からないことがあるので、先輩に訊いてみた
●Aさんの歓迎会の日程を決めるため、同僚たちの予定を訊いて回らなくてはならない

このように、分からないことがあって質問したり、答えを求めて尋ねたりするシーンで使われます。多くの場合、「聞く」への書き換えが可能です。

ビジネスの場で使うのはNG?

ビジネスメールを書くときは、わざわざ「きく」に「訊」との字を使うのは避けましょう。「訊」はビジネスシーンには一般的ではない表外漢字だからです。

表外漢字とは、常用漢字ではない漢字を指します。常用漢字とは、文化庁が公表する「常用漢字表」に載っている漢字のことです。常用漢字表は、漢字を使うときの目安となります。もちろん、常用漢字表に載っていないからといって、日常的に使えないわけではありません。

しかし、ビジネスシーンでは、多くの人に慣れ親しまれている常用漢字を使用するのが礼儀といえます。ビジネスの場で「きく」を漢字にするときは、常用漢字の「聞く」を使うのが無難です。

「訊く」と「聴く」の違い

「きく」という言葉の漢字表記には、「訊く」以外にもいくつかのバリエーションがあります。「聴く」がその一つ。「聴く」にはどのような意味があり、どのような使われ方をするのでしょうか。

ヘッドフォンで音楽を聴いている女性

「聴く」は進んで耳を傾けること

「聴く」は、「耳を傾けて注意深くきく」という意味を持つ言葉です。「聞く」がただ音を耳にするだけの行為を指すのに対し、「聴く」は「音楽を聴く」「講義を聴く」など、音に集中して内容を理解しようとする意味合いが含まれます。

「訊く」と違って、「聴く」には「分からないことを尋ねる」「答えを求めて質問する」という意味はありません。相手に質問を投げかけ、答えとなる相手の話に真剣に耳を傾けたとしても、「聴く」とは書かない点に注意しましょう。

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