こんにちは、editor_kaoです。
いい大人になると、特にワーキングマザーが多いDomani読者にとって、「恋愛」は他人事かもしれませんが、ときどき友人や後輩の恋バナを聞いたりすると、新鮮ですよね。20代のような「好きなの? 嫌いなの?」「付き合うの? 付き合わないの?」だけでは、すまされない世代。仕事や家族、環境が複雑になり、関係性がはっきりせず、ひと筋縄ではいかない恋愛の形もちらほら。あ、「結婚するの? しないの?」も、ありますね。
恋愛ドラマや映画においても、進んでいるような進んでいないようなストーリーに、つい「もー、はっきりしてよ!」と、イラッとしつつ、そのリアリティにため息をついてみたり。しかしながら、ことおしゃれに関していえば、このぐずぐず感が、正義だったりします。
……ふー、前置きがやや長くなりました。何が言いたいかというと、「どっちつかずなおしゃれ」が、いかに便利で使えるかという話です。
はっきり「何色」と区別つかない、中間カラーが使える
どっちつかずなおしゃれ例、ひとつは「色」です。ショップに行くと、グレーとベージュの中間とか、グリーンとブルーの中間とか、シルバーとゴールドの中間といった、はっきり何色といえないトーンのアイテムがありますが、ひとつ持っていると、まあ便利。いわゆるニュアンスカラーは、いろんな色とのつなぎ役を果たしてくれるので、組み合わせの幅が格段に広がります。特にシルバーとゴールドの中間色、シャンパンゴールド系のバッグや靴は、「困ったらこれ!」というくらい活用率が高いのでおすすめ。合わせるアクセサリーや、洋服のボタンの色ともなじみますし、シルバーでもゴールドでもない、あいまいな色調なことで、派手な印象になりません。
狙い目は「○○のような△△」なアイテム!
もうひとつおすすめしたい、どっちつかずなアイテムが、ブラウスのようなカットソー。これからの時期、大活躍するアイテムです。素材はカットソーだけど、そでにボリュームがあるなど、ちょっとデザイン性があって、きちんと感があるものを。素材自体も光沢がある、カジュアルさが抑えられたものがベター。オンにもオフにも使えるだけでなく、イージーケアな点も、気負わず着られていい。きれいなブラウス、着たいけど、洗濯やクリーニングのことを考えると結局手が伸びなくて……なんてこと、私はしょっちゅうあるので、こういったアイテムは本当に助かるんです。
あと、昨年私が手に入れてよかったのが、「シャツのようなジャケット」です。リネンライクな薄手素材のノーカラージャケットなのですが、シャツように軽く羽織れるのに、カジュアルに見えなくて、めちゃめちゃ便利でした! 真夏にジャケット必須、というときでも着ていて涼しかったですし、今年も大活躍すると思います。いいもの見つけたなー。
どっちつかずなアイテムが、忙しい毎日を助けてくれる
色にしても、アイテムにしても同じなのですが、今のファッションって複雑化していますし、シーンも多様。きちんととカジュアルの境界線もあいまいです。働く女性なら、一日の間にいろんなスケジュールが入っていて、どこにテンションを合わせたらいいか迷うことも。それなら、こういった「どっちつかず」なアイテムを駆使した着こなしで、お茶を濁すのも、ひとつの手だと思うのです。
のらりくらりとやり過ごす……なんて、恋愛だったら本当に最低だけど、ファッションなら許される。やっぱり大人って、なかなか面倒な生き物ですね。
【今日のひと手間】
これが私が愛用する「どっちつかず」アイテム。「ブラウスのようなカットソー」と、「シャツのようなジャケット」です。トップスは、身ごろはカットソー、そでは布はくのコンビネーションで、ラクな着心地ながら、そでのボリュームはしっかりあるという、いいとこ取りアイテム。ジャケットは、薄手なだけでなく、裏地もボタンもないところが気楽で、つい手に取ってしまうんです。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム@editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura(クフラ)でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト/柿崎こうこ
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