こんにちは、editor_kaoです。
少し前のことですが、自宅の電子レンジを買い直しました。前のものは、15年以上使い続けた、懐かしのターンテーブル式！ 特に故障したわけではないものの、かなり酷使させていて。キッチンの中で、電子レンジだけ極端に年季が入っている感じが気になっていたり、日々進化している家電界の、新しい機能にも興味がわいてみたりするわけです。
機能も見た目もシンプルな電子レンジを探して
よし、ここは思いきって買い替えよう！ と、いろいろリサーチしてみたところ、今やひと口に電子レンジといっても千差万別。ものによっては、びっくりするほど多機能になってる……。が、別に凝った料理をするわけでもないので、高機能のモデルを買ったところで、もて余すのは明白。そこで、機能は最低限でOK、デザインもシンプルなものがいいなと、条件を絞って探すことにしました。そうなると、極端に選択肢は減るもので、あっという間に候補はふたつに。さて、どちらにしようかしら……。
ひとつは、家電量販店だけでなく、おしゃれなインテリアショップなどでも取り扱っている電子レンジ。スイッチや目盛りもミニマル化されていて、見ていて気持ちがいいくらい。テレビやネットの「センスがいい人の自宅公開」みたいな企画でも、よく目にします。これはなかなか素敵！ でも価格もそれなりです。おしゃれってお金がかかるのね……。
もうひとつは、「シンプル操作」がセールスポイントの、まるで私のために開発されたのではと思うくらい（絶対違う）、ぴったりなモデル。余計な機能がないので使い方も簡単ですし、価格にも納得。ただ見た目は最初のものに比べて、やや残念な感じが否めません。
なぜかしら？ おしゃれすぎるものが昔から苦手で
この連載を長く読んでくださっている人は、もうお気づきかもしれませんが、正解です。結局私が選んだのは、2番目の電子レンジ。何度も何度も家電量販店を訪れ、実物を見たり触ったりして悩んだのですが、もうこれは習性なのでしょうか。とにかく私は昔から、今っぽすぎるものだったり、イットアイテムと呼ばれるような、「いちばんイケてる」ものを手にするのが、なんだか気恥ずかしくて（人が持っているのは、気にならないところが不思議）。新居選びをしたときと同じように（詳しくは【vol.36おうち探しは自分探し！ ひさしぶりの引っ越しで気づいたこと】へ）、そのクセが、とうとう電子レンジにまで影響を及ぼしてしまいました。我が家のキッチンに、あのおしゃれな電子レンジが、冷蔵庫の上にどーんと置かれているのを想像したら、なんだかこそばゆくなっちゃって。「何もそこまで張り切らなくても」という気持ちにとらわれてしまい、そういうのはガラじゃないので、センスよりも、無理しないほうを選ぶことにしました。そういうわけで今は、おしゃれすぎないけど、新しい真っ白な電子レンジが、冷蔵庫の上にちんと座っています。
無理はしないけど、ミーハー心も忘れずに
今回は家電でしたが、きっとこれは、この先のすべてのものに関わってくるんだろうなと思います。ファッションだったらバッグや時計、ジュエリー、ほかにも車とか（運転しないけど）、住む街とか、趣味とか、生活にまつわるもの全部！ 基本的には、イケてるかどうかより、自分の心地いいものを選びたいですが、でも何かのタイミングで、「自分には少し似つかわしくないけど、挑戦してみたいな」と思ったら、そちらを選ぶ勇気も、もっておきたいですね。たとえば急にクラシックバレエを始めたくなったとき、とか。予定はないけど。
過剰に消極的にならず、いつでもミーハー心は忘れずに、毎日楽しく過ごしていきたいです。
【今日のひと手間】
東京は一気に春がやってきましたが、まだまだ天候は不安定。寒いほどではないけれど、薄着で出かけるのも……というときは、こんな着こなしで。インに入れたのは、薄手のタートルカットソー。やや透け感があるので首元を隠しても軽やかですし、ほどよくあったかい！ スウェットと重ねて、春のレイヤードスタイルを楽しんでいます。
エディター
editor_kao
大人の実用ファッションを中心に、人物インタビューや日本の伝統文化など、ジャンルレスで雑誌やブランドサイト、ウエブマガジンで活動中。また、インスタグラム＠editor_kaoでは、私服コーディネートを紹介するかたわら、さまざまなブランドや百貨店とのコラボレーションも手がけている。ライフスタイルWEBメディアkufura（クフラ）でも「4ケタアイテムで叶えるオシャレ」を連載中。
イラスト／柿崎こうこ
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