■激アツ案件
激アツ案件(げきあつあんけん)とは、思わず興奮してしまうような出来事のことです。話題になっている事柄や熱狂する出来事についても、使うことがあります。
・俳優の〇さんのスクープを聞いた?どこでもその話題で持ちきりの激アツ案件だよ。
・日本がワールドカップに優勝したの?本当なら激アツ案件だよね。
胸が熱くなるような出来事に対しては、「胸アツ案件(むねあつあんけん)」と呼ぶことがあります。たとえば、なつかしさや因縁などに心が動かされるような案件は、胸アツ案件です。
・この前のドラマではクラスメート役だったけど、今回のドラマでは主人公の友人役になったみたい。無名の頃から応援しているファンとしては、胸アツ案件だわ。
・推しが使っているバッグが、わたしの愛用ブランドだなんて……。今年一番の胸アツ案件かも。
案件と類似する意味で使われる言葉
案件と類似する意味で使われる言葉としては、次のものが挙げられます。それぞれの使い方やニュアンスの違いについて、例文を通して解説します。
仕事
仕事とは、何かを作り出す、もしくは成し遂げるための行動のことです。生計を立てる手段として従事する事柄や職業、行動の結果などの意味で使うこともあります。
・あなたの仕事は何ですか?
・このようなクオリティでは、仕事とは呼べません。
仕事にはさまざまな業務が含まれます。その点に注目すると、案件は仕事の一つと考えられます。
・フリーランスなので、案件を引き受けて生計を立てている。今回の仕事は難易度が低く、報酬もその分低い。
上記のように「案件」=「仕事」というように使うこともあります。
事案
事案(じあん)とは、問題になっている事柄のことです。案件と同じく、すでに問題になっている事柄だけでなく、将来的に問題になると考えられる事柄も指すことがあります。
・声をかけて注意を反らせてから共犯者がすりを行う事案が増えているらしい。
・今回の事案は少し複雑なので、取り組む前に一度勉強会を開くほうがよさそうだ。
事案は、政治や法律などに関わる事柄に用いられる傾向にあります。そのため、行政関連や司法関連の文書には、事案という言葉が使われることが多いです。
問題
問題とは、批判や研究の対象となる事柄や、解決すべき事柄を指す言葉です。
・彼の発言は国際問題にも発展している。
・経済問題にも注目すべきだが、まずは食料の安全性について注目したい。
また、困った事柄や厄介な事件を指して、「問題」と呼ぶこともあります。
・平穏に過ごしたいのに、近所づきあいで新たな問題が起きた。
・彼は問題ばかり起こすトラブルメーカーだ。
世間が関心を寄せているものに対して、「問題」と呼ぶこともあります。この場合は、問題を話題とも言い換えられます。
・問題の議員が、また問題発言をした。
・問題のメーカーの製品だが、実際のところは質がよく、わたしは気に入って使っている。
正しい意味と状況で使おう
案件は、問題になっている事柄を指す言葉です。ネットでは、単に「話題の事柄」といったニュアンスでも使うため、状況に即して解釈するようにしましょう。
類似する言葉には、仕事や事案、問題が挙げられます。それぞれニュアンスが異なるため、実際に使われている例を覚え、適切な状況で使うようにしてください。
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