案件とは?意味をご紹介
案件(あんけん)とは、問題となっている事柄を指す言葉です。訴訟事件を指して「案件」と呼ぶこともあります。
【案件】あんけん
1.問題となっている事柄。審議しなければならない事柄。「重要―」
2.訴訟になっている箇条。訴訟事件。
(引用〈小学館 デジタル大辞泉〉より)
■対応中の案件
案件には問題が含まれているため、何らかの対応が必要です。現在対応している途中なのか、それとも将来的に対応が必要なのかによって、「案件」という言葉の使い方が少々変わります。まずは対応中の案件について、例文を通して使い方を見ていきましょう。
・この案件に対しては、先方から正式な回答が来ていません。
・案件の処理に時間がかかっています。ほかの業務の対応が遅れそうですが、大丈夫でしょうか。
・案件が流れてしまわないよう、期限を設けておくほうがよいでしょう。
■近い将来対応が必要な案件
まだ対応していない事柄も、「案件」と呼ぶことがあります。しかし、案件には何らかの問題が潜んでいるため、近い将来、審議や調査などの対応が必要です。将来的に対応する案件について、例文を通して使い方を見ていきましょう。
・契約するか迷っているなら、モニター案件に挑戦してみませんか?
・求人サイトを見たら、案件が数多く紹介されていた。近所の案件も多いので、パートを始めようかと思っている。
ネットで見られる案件の使い方
案件を別の言葉とつなげて使うこともあります。たとえば、重要な案件なら「重要案件」、今すぐ対応が必要な案件なら「至急案件」や「緊急案件」と表現することも多いです。
また、ネット上でも、別の言葉とつなげた独特の言い回しがあります。たとえば、次のような表現が見られます。それぞれの使い方について見ていきましょう。
■インスタ案件
インスタ案件とは、SNSサービスのインスタグラム(Instagram)に投稿したくなる被写体を指す言葉です。インスタグラムは写真や動画を共有できるため、インパクトのある被写体の写真を撮影すれば、多くの人に閲覧してもらえるだけでなく、「いいね」と評価してもらえます。
・うちの猫が身体をまっすぐにして寝ている!これはインスタ案件だわ。
・虹が出ているね。橋の上から撮影すれば、インスタ案件になるよ。
インスタグラムに向いている被写体や素材は、「インスタ映え(いんすたばえ)」と呼ぶこともあります。インスタ映えする被写体を撮影すれば、より多くの人に閲覧してもらえ、「いいね」の数も増えます。
・あのパティスリーのケーキはインスタ映えするよ。もちろん味もおいしいけどね。
・インスタ映えする写真を撮影したくて、とりあえずスマホを持って街に出た。