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2023.10.22

【億劫】ってどんな意味? 由来や使い方、「面倒」との違いを解説

 

億劫は、面倒でやる気がでない状態をあらわす言葉です。方言と考えられていることもあるようですが、方言ではなく、仏教語が由来とされます。本記事では、億劫の意味や由来、「面倒」との違いなどについて解説します。

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「億劫」の意味は“面倒で気が乗らないこと”

億劫とは、面倒で気が乗らないことを意味する言葉です。「何をするのも億劫だ」と、ため息混じりに言われるようなイメージの言葉といえるでしょう。

「劫(こう)」は「劫波(こうは)」という言葉の略語で、劫波は仏教やインド哲学の用語で極めて長い、宇宙論的な時間の単位をあらわします。億劫は、その劫波の一億倍を意味するため、時間が長くかかるためやる気が起きないという意味で使われます。

■「億劫」の読み方

億劫は「おっくう」と読みます。億は「おく」、劫は「こう」と読むため、本来は「おくこう」です。しかし、そのままでは読みにくいことから次第に「おっこう」に変化し、やがて「おっくう」と読むようになったと考えられます。

仏教語としては「おっこう」と読むため、「おっこう」と読むことも間違いではありません。

■方言ではないことに注意する

億劫を方言だとする説を、耳にしたことがある人もいるでしょう。しかし、方言ではなく仏教語を由来とする言葉です。山梨県で話される甲州弁で、「面倒くさい」という意味で「億劫がる」と使うことがあるため、方言を由来とする説が生まれたといわれています。

■由来は仏教語

億劫はもともと、非常に長い時間を意味する仏教語です。前述のように、億劫の「劫」という文字は「劫波」の略で、この劫波は古代インドで使われていたサンスクリット語の「kalpa」を音訳した言葉です。「kalpa」は古代インドにおける最長の時間の単位であり、「100年に一度しか現れない天女が、羽衣で岩をなで、摩擦でその岩がなくなるまでの時間。またはそれ以上の時間」をあらわします。億劫はその果てしなく長い時間を、さらに億倍した時間のことを指すため、想像を絶するような長い時間を意味します。

■面倒との違い

億劫と同じような意味で使われる言葉に「面倒」がありますが、厳密には両者の意味は異なります。面倒とは、わずらわしいことや手間がかかることを意味する言葉です。ただし、億劫のように「気乗りしない」というニュアンスは含まないことに注意しましょう。手間がかかるという、事実をあらわしているだけであることがポイントです。

つまり、気乗りしないことを強調して伝えたいときには、面倒ではなく億劫を選んで使えるとよいでしょう。

【例文付き】億劫の使い方

億劫は、面倒で気乗りしないことやその様子を伝えるときに、「億劫だ」「億劫そうに」「億劫になる」といった言い回しで使います。いくつか例文をご紹介します。

・ひどい雨がふっているのにわざわざ歩いて行くなんて、億劫で仕方がない

・彼女は億劫そうにその場所に姿をあらわした

・周囲から急かされすぎて、億劫になる

・途中から返事をするのも億劫になり、無言のまま作業を終わらせた

 

億劫の意味に似た言葉・類似表現

億劫の意味に似た言葉や類似表現は、以下のとおりです。それぞれの言葉や使い方をご紹介します。

「物臭」

物臭は「ものぐさ」と読み、物事を面倒がることやそのような性質の人をあらわす際に使う言葉です。

物事を面倒がる場面で使う場合は億劫と同じ意味になりますが、たとえば「出かけるのが億劫だ」と使うことはあっても、「出かけるのが物臭だ」と伝えることはほとんどないでしょう。それよりも「彼の物臭な態度が気になる」というように、物事を面倒がる性質の人などをあらわす際に使用されることが多いといえます。

「面倒臭い」

面倒くさいは、「面倒なことをするのに抵抗がある」という心情まであらわせるため、億劫とほぼ同じ意味で使えます。しかし、かなりくだけた印象を与えるため、ビジネスシーンや目上の人に対して使うことは避けたほうが賢明です。

「大儀」

大儀は「たいぎ」と読み、やっかいごとや面倒なことを指す言葉で、「豪雨のなか出かけるのは非常に大儀だ」などと使います。

そのほか、他人の労をねぎらう際にも用いられます。時代劇などで使われる「大儀であった」という台詞は他人の労をねぎらう言葉ですが、日常生活ではほとんど使いません。

「倦怠」

倦怠は「けんたい」と読みます。「倦」には飽きてぐったりするという意味が、「怠」にはおこなる、なまるといった意味があり、「飽き飽きして嫌気がさす」「心身がぐったりしてだるいこと」を意味する言葉です。

「物事をおこなう気になれない」というニュアンスで使う場合は億劫に近い意味ですが、億劫には、「飽きる」「心身がぐったりして怠い」といった意味は無い点が異なります。

億劫の対義語・反対表現

億劫の対義語や反対表現として用いられるのは、以下のような言葉です。1つずつ、意味や使い方を解説します。

「真摯」

真摯は「しんし」と読み、真面目でひたむきなこと、またはその様子をあらわす言葉です。「真摯な態度で取り組む」などと使います。決意や意気込み、謝罪を伝える場面など、幅広い状況で用いられます。

「熱心」

熱心は、物事に深く心を打ち込むことや、情熱が感じられるさまをあらわす際に使う言葉です。日常的に使うため、聞いたことがある人がほとんどでしょう。「熱心に練習に励む」といった使い方をします。

「刹那」

刹那は「せつな」と読み、極めて短い時間を意味する言葉です。想像を絶するような長い時間をあらわす言葉である億劫とは、対照的な言葉といえるでしょう。たとえば「刹那的な生き方」は、今がよければそれで良いという楽観的な思想のもと、その瞬間のみを充実させて生きることを指します。

「ひたむき」

ひたむきとは、1つのことに心を向けて取り組む様子を表現する言葉で、「ひたむきな姿勢」などと使います。「ひた走る」「ひたすらに行う」などと同じように、「ひた」という接頭語がつくと、ひたすら、もっぱらその行動を取るという意味の言葉となることを知っておきましょう。

億劫の意味を正しく理解しよう

億劫は、面倒でやる気が出ないことやその様子をあらわす言葉で、非常に長い時間を意味する言葉です。方言が広まったという説もありますが、仏教語を由来とする説が正しいとされます。

億劫と似た言葉である「面倒」は、手間がかかる、わずらわしいといった意味をあらわします。しかし、億劫のように「気乗りしない」という意味合いは含みません。2つの言葉の違いを把握し、正しく使い分けられるようにしましょう。

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