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「一途」には二つの意味と読み方がある
「一途」には、「いちず」と「いっと」という二つの読み方があり、それぞれ意味が異なります。一般的には一途(いちず)の方を使って、「一途に恋人を思い続ける」というように恋愛において使用されることが多い言葉です。
それに対して、一途(いっと)には「その道を突き進む」という意味の言葉もあり、恋愛以外の場面でも使用できます。ここでは、「一途」のそれぞれの読み方と意味の違いについて、ご紹介します。
「いちず」と読む場合には「ひたむき」の意味
「一途」を「いちず」と読む場合の意味は、ひとことで言い表すと「ひたむき」です。「ひたすら」とも言い換えられます。恋愛においては、ひとりの人をずっと思い続ける、という意味で使われます。
また、「一途」は恋愛の場面以外でも使える言葉です。「彼は一途に研究に励んだ」という使い方もでき、ひたすらに何かに打ち込むという意味合いもあります。
「いっと」と読む場合には「その方向だけ」の意味
「一途」は「いっと」とも読みます。「いっと」と読む場合には、「その方向だけ」という意味になり、「悪化の一途を辿る」のように「〜の一途を辿る」と使われることが多いです。
「〜の一途を辿る」と使用する場合は、「その方向に進んでいくだけ」という意味になり、あまり良い意味では使われません。
その他にも「ひとつの方法・手段」や「二つのものが一つになる」という意味もあります。
異性から見た一途な人のイメージをご紹介
男性から見た一途な女性のイメージは「素直で可愛らしい人」ですが、女性から見た一途な男性のイメージは「クールな人」です。
このように「一途な人」とひとくちに言っても、男性と女性でその意味合いやイメージが違います。そのため、男女でイメージ異なることを認識していないと、会話が噛み合わなくなる可能性もあるでしょう。
ここでは、異性からみた「一途な人」のイメージを、男女別にそれぞれくわしくご紹介します。
一途な女性のイメージは素直で可愛らしい
男性から見た一途な女性のイメージは、主に以下の4つの表現で言い表せます。
・控えめ
・彼の気持ちを尊重できる
・様々なことに一生懸命
・ピュア
いずれも、素直で可愛らしい女性像です。恋愛経験が少なく、一人の人と誠実に付き合うタイプを、男性は一途な女性だとイメージするようです。他にも、誠実で嘘をつくことがなく、約束をきちんと守れる信用できるタイプも、男性から一途な女性であるというイメージを持たれています。
また、流行に流されない強さがある女性に対しても、一途な気持ちを持ち続けることができる人だというイメージを持つようです。「健気な大和撫子」が一途な女性のイメージにぴったりな表現でしょう。
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一途な男性のイメージはクール
女性から見た一途な男性のイメージは、主に以下の4つの表現で言い表せます。
・冷静
・不器用
・周りに流されない
・何ごとにも没頭しやすいオタク気質
女性から見た一途な男性は、クールで芯のある人柄で、社交的というよりは内向的な性質があるというイメージです。状況を冷静に判断できるが、器用な立ち回りは苦手としている男性が一途と判断されやすい傾向にあります。
また、芯が強く周りの意見にながされず、信念を貫く強さも持ち合わせている男性も、一途と認識されやすいです。長く続けている趣味がある、いわゆるオタク気質の男性に対しても、いつまでも大切にしてくれるイメージがあるため、一途な人だと思う女性が多いでしょう。
一途の類語・言い換え表現を3つご紹介
「一途」には、主に「一筋」「ひたむき」「真摯」の3つの類語・言い換え表現があります。どの表現も「一途」の意味として代用できますが、ニュアンスの違いがあるので使用には注意が必要です。
そこでここでは、3つの類語・言い換え表現について、くわしい意味をご紹介します。類語表現を知ることで、より深く「一途」の意味を理解できるでしょう。
一筋
「一筋」は、「ただひとつのことに心を傾けるさま」という意味です。他の人には目もくれず、その人ただひとりに心を傾けていることを「あの人は彼女一筋」というように表現します。
人に対してだけでなく、物事にも使用可能です。「研究一筋に生きる」「この道一筋の板前」などと言い表すことが多く、主に芸事や仕事を誠実に打ち込み、その道を極めようとしている姿勢を指します。
ひたむき
「ひたむき」は漢字では「直向き」と書き、「一つの物事だけに心を向けているさま。忍耐強く打ち込むさま」という意味です。まっすぐに物事に取り組む姿勢を表すため、恋愛だけでなく、仕事などに誠実に対応している様子にも使用されます。
「ひたむきに頑張る」「ひたむきな姿勢」のように、良い意味合いで使用されることがほとんどです。褒め言葉としても使えるでしょう。
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