『セマンティックエラー・ザ・ムービー』日本語吹替版に出演！声優・榎木淳弥さん＆増田俊樹さんインタビュー

大人の女性のための、大人の男性声優に特化したインタビュー連載『耳恋』。今回のゲストは、現在公開中の『セマンティックエラー・ザ・ムービー』日本語吹替版で、主人公たちの声を担当している声優・榎木淳弥さんと増田俊樹さんです。

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【目次】

『セマンティックエラー・ザ・ムービー』の見どころは？声優・榎木淳弥さん＆増田俊樹さんにインタビュー！
ジェヨンとサンウ…それぞれの役に抱く気持ち
ふたりのキャストが考える、お互いの〝すごい〟ところ
『セマンティックエラー・ザ・ムービー』前編・後編公開中！

『セマンティックエラー・ザ・ムービー』の見どころは？声優・榎木淳弥さん＆増田俊樹さんにインタビュー！

仕事、家事、育児…毎日頑張っている皆さんに、日々の疲れが吹き飛ぶようなご褒美を。そんな想いから企画がスタートした、大人の男性声優の皆さんへのインタビュー連載『女は耳から恋をする』、略して耳恋。

今回のゲストは、『セマンティックエラー・ザ・ムービー』の日本語吹替版で主人公ふたりの声を担当している、声優の榎木淳弥さんと増田俊樹さん。

「セマンティックエラー」は韓国で社会現象を巻き起こし、世界中で人気を集めている大人気韓国BL作品。エラーのような出会いをきっかけに、正反対なふたりの男子大学生が恋に落ちていく——ぶつかりながらも惹かれ合う、思わず胸がキュンとするストーリーに〝沼落ち〟する人が多発しているとか。
自由奔放な大学イチのカリスマであるジェヨンと、変わり者で完璧主義者なサンウ。今回の〝耳恋〟では、そんな主人公たちの声を吹き替えた榎木さんと増田さんにお話を伺いました！

榎木淳弥さんと増田俊樹さん

また、今回の〝耳恋〟も、姉妹メディア・Oggiとコラボレーション！現在発売中のOggi3月号でも、ふたりのポートレート＆インタビューを掲載していますので、ぜひあわせてチェックしてみてくださいね。

ジェヨンとサンウ…それぞれの役に抱く気持ち

——榎木さんはジェヨン、増田さんはサンウの声を担当されましたが、それぞれどのように役作りをされましたか？

増田さん(以下、敬称略)：自分の思いを伝えることも相手が思っていることを汲み取ることも苦手。サンウはそういうキャラクターなのかと思っていたんですが、収録現場で「サンウが誰かに対して感謝するときの気持ちをしっかり伝えてほしい」とディレクションをいただいて。僕が考えていたサンウ像とは違う部分がある、まだまだサンウというキャラクターについてわかっていない部分があるなと、少しずつ修正しながら演じていきました。

榎木さん(以下、敬称略)：ジェヨンは、自分のことを天才だと思っているキャラクター。その特徴をどのように表現しようか、すごく考えましたね。そして身体が大きいんですが、僕自身は小柄。身体が大きいと厚みのある声が出るんですが、それを自分の身体から出すことに苦労しました。単に低い声というわけではなく、体から倍音のような声を響かせるということが難しかったです。

——ジェヨンは、人を振り回すキャラクター。見た目の特徴だけでなく、性格も榎木さんとは異なるタイプかなと感じました。

榎木：僕はおとなしいタイプなので、どちらかといえばサンウに近いのかなと思います。思ったことをそのまま口にするのではなく、整理してから話すところとか。だけど、悪気なく振り回す人であれば、一緒にいるのはそんなに嫌ではないかも。

増田：(振り回そうとする人には)僕はあまり近寄りたくないですね。近くにいると影響を受けてしまうから。僕はそういう人とは離れている方がいいんだと思います。

榎木：僕はあまり主体性がないタイプなので、意外と楽だったりしそうな気がして。そして、居酒屋でサンウを助けたシーンのように、強い立場の人にも臆せず立ち向かっていくところがすごく魅力的だなと思っています。

口元に手を置いた男性

——増田さんは、サンウと自分を比較して感じることはありますか？

増田：サンウの行動原理はけっこう理解できます。特に、時計をよく見るところは僕と似ているなと思っていて。プライベートではあまり気にしないのですが、仕事のときは時計をよく見るんです。例えば、何分前にあそこについていれば確実に予定に間に合うなというようなことを逆算して考えたり。そうすれば相手に迷惑をかけないし、僕自身も嫌な気持ちにならなくていいなって。ジェヨンは才能があってすごく魅力的だと思うのですが、時間を守らないところがあるから、そこはちょっと…(笑)。

——では、サンウの魅力とは？

増田：サンウの魅力は作中でジェヨンが見つけていますし、作品をみてくださった方がそれぞれでいいなと思う部分を見つけてほしいので、あえてここでは明言しないようにします。

ふたりのキャストが考える、お互いの〝すごい〟ところ

——それぞれ、まったく違うふたりを演じられた榎木さんと増田さん。榎木さんから見て、増田さんを〝すごい〟と感じるのはどんなところですか？

榎木：素直なところですね。これはあくまでも僕の分析なんですが…たとえば、今のような質問を受けても、本当にすごいと思っていなければ、人のことを褒めたりしないと思うんです。でも、社会ではすごく生きづらいんじゃないかなと。

増田：大変なんですよ(笑)。

榎木：いいとも悪いとも一概には言えないけれど、すごいなと思います。演技も、あまり何かをつくったりしない。作為的な芝居にしないタイプだなと僕は感じています。

——逆に、増田さんが感じる、榎木さんの〝すごい〟ところとは？

増田：今って、テレビやスマホを見ているだけで情報がどんどん飛び込んでくると思うんですが、そうして世間で大きくピックアップされる作品の数々に名前を連ねていらっしゃるところ。こうしたトレンドの中心にいる役者さんは、やっぱりすごいなって思いますし、羨ましくもありますね。これは決して、計算してできることではないですから。

俯く男性

——では最後に、吹替を担当された『セマンティックエラー・ザ・ムービー』の見どころを改めて教えてください。

榎木：男性同士の恋愛ではありますが、そのやりとり自体は小学生みたいなことが多かったりして。その可愛らしさもですし、ストーリー後半にかけて変化していく関係性が面白い。ふたりの変わりっぷりが、心に刺さると思いますので、ぜひ観ていただきたいです。

増田：ジェヨンとサンウは大学生。学生時代と比べて、大人になった今のほうが「できること」は増えているけれど、あの頃は少ない選択肢の中でも人生を謳歌していたな…と収録しながら懐かしくなりました。大人の方は学生時代を思い出しながら楽しんでいただくこともできる作品かな、と。そして、日常に刺激を与えてくれる部分もたくさん。いろいろな要素が詰まっていますので、どこかに興味を持ってくださった方は、ぜひ一度観ていただければと思います！