オンタイムを想定すると白Tにきちんと感は必須
今回厳選したアイテムについて、本企画を担当したスタイリスト・三好 彩さん(以下敬称略)とエディター・湯口かおりが情熱トーク♡なぜこのアイテムなのか、どこが魅力なのか。トレンドとは別の、Domaniならではの視点をもって語ってみました。
湯口:季節を問わず必要ですよね。
三好:でも、きちんと感のあるきれいな白Tシャツって、今季はトレンドでなくて。
湯口:あら、黒ジャケットに続いてこれも。Domaniが選ぶワードローブって、なかなか独特ですね(笑) 。
三好:“ヘインズ”に代表されるような、ラフでカジュアルな風合いのTシャツが今季は人気です。
湯口:それはそれで便利ですし、活用してもいいですよね。”ユニクロU”のTシャツも大ヒットしてますし。でも、もしTシャツが1枚しか選べない…となったら、ワーママはオンスタイルのことを考えて、きちんと感を求めてしまう。
三好:ブラウス感覚で着られるデザインは便利ですよね。シンプルなTシャツを一枚で着るのに、そろそろ躊躇し出す世代でもありますし。
湯口:そうですよ。アイテムが 7つしかないから、「白T&デニム」といった究極に王道な組み合わせは必須ですし、カッコよく見せたいですもん。
三好:そうなると、Tシャツって投資すべきアイテムなんですよね。ここに登場するアイテムは、お世辞にも安いとは言えませんが、そのぶん生地がきめ細やかで落ち感もよく、コットンでも上品な光沢がある。素材の上質さがしっかり現れています。
湯口:なるほど。そのほかに選ぶポイントってありますか?
三好:襟ぐりのリブが細い、もしくはリブでないものだと、カジュアル感が抑えられます。あと はそで口やすその始末もきれいなもの。素材がTシャツ生地なだけで、佇まいは”クルーネックのカットソー”といった感じのデザインがいいのではないでしょうか。
湯口:シルエットも少しゆとりがありますね。そでも太め。
三好:やはりワーママは体型にもコンプレックスが出てくるので、体につかず離れずのシルエットがいいかと。
湯口:ワーママじゃない私も、そっちのほうがうれしいです (笑)
三好:今回は色調もこだわって、キリッとした”真っ白”ONLYにしました。オフ白だと休日っぽい印象に見えるんですよね。仕事着として白Tシャツを着るなら、そこはパリッとクリーンな白でいたいじゃないですか。人前に出るときは、洗いざらしではなくアイロンのかかった白シャツを選ぶのと同じ論理です。
湯口:白Tくらいシンプルなアイテムは、どのお店にもあるぶん、普段どれだけおしゃれに手をかけているかが透けて見える存在ですもんね。
シンプルなアイテムほど、投資のしがいがあるいうことですね。
三好:さっき話していた「白T&デニム」って、プチプラでもできる組み合わせ。だけどこれだけ王道の着こなしになると、それがサマになるかどうかは、自分の実力とアイテムの実力にかかっているんです。もう若くはないし、毎日忙しくておしゃれのことばかり考えていられないし、自分の実力を補うためにも、アイテムの実力もそろそろ借りたほうが(笑)。
湯口:「白T&デニム」を、ちゃんと考えて着ているのか、ただ手を抜いているだけなのか…どう見えるかの分かれ目ということですね。
三好:白Tシャツは確かに消耗品ではありますが、投資のしがいのあるアイテムです。頑張ったぶん、きちんと自分に返ってくるので、たかが白Tと思うことなく、改めて見つめ直してほしいですね。
ATON
極上のやわらかさと肌が透けない肉厚感を両立した、オリジナルコットン生地を使用。詰まりすぎない襟ぐりや、ゆとりのあるシルエットに魅了され、リピーターが続出中。
Tシャツ¥9,900(エイトン 青山〈エイトン〉)
アダワス
前後差のあるすそはレイヤードにも重宝。襟ぐりもボディと同素材に。
Tシャツ¥12,000ショール ーム セッション〈アダワス〉)
23区
襟ぐりを華奢に仕立て、ビッグサイズでもきちんと感をキープ。コットンの光沢が上品。
Tシャツ¥ 9,000(オンワード樫山〈23区〉)
ANAYI
コンパクトなつくりの一枚。そで口やすそのステッチが丁寧でカジュアル感を抑制。
コットン100%。 Tシャツ¥10,000(ANAYI)
ワーママVOICEより
「肌に直接触れるものだから、素材は妥協しません(36歳・自営業)」
「体型を上手にカバーしてほしい。白Tを一枚で着ることに、抵抗が出てきました(35歳・介護士)」
「子どもといると汚れることもあるし、いつも真っ白なものを着たいから、毎年買い直していま す(38歳・食品会社勤務)」
「顔と襟ぐ りのバランスが命 !(30歳・教師)」
スタイリスト
三好 彩さん
雑誌・広告などで活躍。ベーシックな中に、ほんのり個性を効かせたスタイリングに人気が集まる。優しい人柄にスタッフの信頼も厚い。
エディター
湯口かおり
本誌エディトリアル・ディレクター。現場とデスク、両方を担う唯一の編集者。WEB Domaniではファッションのほか、カルチャー系も担当。
撮影/坂根綾子 スタイリスト/三好 彩 構成/湯口かおり 再構成/WebDomani編集部
※この特集で使用した商品の価格はすべて、本体(税抜)価格です。
●この特集で使用した商品についての問い合わせ先にはこちらのページよりご確認ください。